米子沢

2020.08.29(土) 日帰り

活動データ

タイム

08:35

距離

9.7km

のぼり

1165m

くだり

1164m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 35
休憩時間
2 時間 39
距離
9.7 km
のぼり / くだり
1165 / 1164 m
5 57
2 12
6

活動詳細

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大学ワンゲル時代の後輩YYコンビが米子沢に行くというのを聞きつけて、無理を言って飛び入りさせてもらった。僕を入れてY3パーティでの遡行、天気は高曇りで涼しく、水はぬるく、ナメは相変わらず美しかった。ワンゲルの小屋が巻機山の麓にあるので、若いころには何度も登った米子沢、今回で数えてみたら14回目だったが、昔はすいすい登れたのが体力、バランス感覚とも衰えてしまって、楽しかったけれど疲れた。 ベースの山小屋を6時少し前に出発、桜坂からしばらく工事用林道を登った地点が入渓点。ゴーロを30分ぐらい歩いて水が出てきたところで遡行の身支度をして、まもなくF1だ。左のフェースをフリクションで登るのが昔の常道だったが、今はとても登れる気がせず素直に右から巻く。ナメ沢出会いから大滝を巻くのはいつもの通り。大滝上の最初の10m滝、右のクラックを登るのだが、中間が微妙で早くもザイルが登場。こんな下でザイルを使った覚えはないのだが、40年前とはやはり違う(ちなみにここは左から巻くのも可)。幸いザイルを出すのはここだけだったが、その後も最後の一歩が出ずにお助け紐にすがること数回。久しぶりの沢と年齢で、昔のようには体が動かない。 米子沢は相変わらず美しく、爽快だ。2011年に来た時には台風の影響で崩れた石で栂の沢出会い付近が埋まっていたが、今回はここはすっかりきれいになっていた。ただ栂の沢から燕岩の間は大きな岩がたくさん転がっていた。燕岩下で大休止。体調は万全とは言えずややばて気味。さらに進んでゴルジュへ。核心部の入り口の滝は、右側のルンゼを上がって落ち口上を左にトラバースしてゴルジュに入る。前のパーティがルンゼを上がって行こうとしていたので左に行くように指示、あがってしまうと沢に戻るのに懸垂になってしまう。ゴルジュ最奥のチムニー滝、ここも両足を突っ張るチムニー登りで越した覚えがあるのだが、今はどうやって取付けばいいかの見当もつかず、すなおに右壁の巻き道へ。ゴルジュを抜けると大ナメまではもうすぐだが、その手前の15m二段の滝、左のルンゼを上がって落ち口に出るところで一歩が出ず、またしてもお助け紐にすがることになった。 大ナメにでるとあとは天国。それなりに傾斜があるので、フリクションを十分に利かせて慎重に進む必要はあるが、気持ちいいことこの上なし。体調もこの辺からだいぶ戻ってきて、時々出てくる小滝も水流横をシャワーで上がったり、楽しい楽しい。いいねえと言っているうちに奥の二股に到着して、これでほぼ遡行は終わり。本流を詰めれば巻機山頂に直接上れるが、植生保護のために立入禁止だ。左の沢に入って、白い花やリンドウが咲き乱れる中をばちゃばちゃと進むとやがて避難小屋の水場に出る。ここで沢道具を解除して、水場の道を登れば避難小屋だ。 右に登れば巻機山頂だが、そちらに行こうという者は誰もおらず、話題にもならず、左に曲がってニセ巻へ。この登りから望む米子沢の源頭部はいつ見ても伸びやかで美しい。今日はちょっとガスがかかって一層の美しさだった。あとは井戸尾根を淡々と下って山小屋へ。

メンバー

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