活動データ
タイム
10:01
距離
14.2km
のぼり
1639m
くだり
1642m
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 車=1時間10分(金沢-市ノ瀬ビジターセンター)、シャトルバス=15分(市ノ瀬ビジターセンター-別当出合) 《登山コース》 5:04別当出合-6:09/6:15別当坂分岐-7:29/7:41殿ヶ池避難小屋-8:31/8:35黒ボコ岩-8:58/9:14室堂-9:54/10:09御前峰-11:00/11:06大汝峰-11:47/12:40室堂(食事)-13:35/13:44甚之助避難小屋-14:31/14:40中飯場-15:06別当出合 いろいろあって白山に登る機会がないままお盆が明けてしまった。春は感染予防のために外出を自粛していたし、その後は腰痛で登山どころではなかった。ようやくテントを担いで立山室堂から五色ヶ原まで歩けるほどに回復したが、厳しい山行に挑むだけの体力はまだない。前日に思い立ち、トレーニングを兼ねてソロで白山に登ることにした。 午前3時ちょうどに金沢を出発。気温は26度。すでに蒸し暑い。お盆を過ぎても猛暑が止む気配はない。4時10分に市ノ瀬ビジターセンターに到着。バス停には何と一番乗り。夕方から崩れるとの天気予報に二の足を踏んだ登山者が多かったのだろうか。 今年から市ノ瀬・別当出合間を結ぶシャトルバスの運営業者が代わり、車種も大型バスからマイクロバスになった。始発は5時なのに、4時42分に出発。移動中に空が明るくなってきた。同57分、別当出合(標高1,260m)に到着。 5時4分、別当出合をスタートする。気温14度。Tシャツ1枚だと少し肌寒いが、登山にはちょうどいい温度だ。ほとんどの人は吊り橋を渡り、砂防新道に向かう。僕は尾根伝いにさまざまな高山植物が植生する観光新道へ。何といっても白山は高山植物の宝庫。最盛期を過ぎたとはいえ、まだたくさんの花々を楽しめるはずだ。 実際、仙人窟まではハクサンシャジンやミヤマアキノキリンソウ、殿ヶ池避難小屋の周辺ではハクサンフウロやハクサントリカブト、馬のたてがみ近くではタカネマツムシソウやカライトソウなどが出迎えてくれた。観光新道は眺望もいい。右手に油坂ノ頭から別山に至る稜線が見え、仙人窟を過ぎると左手に白山釈迦岳が姿を現す。せっかく夏に登るなら、多少きつくてもここを歩かないのはもったいない。 僕の体力はまだ回復途上。殿ヶ池避難小屋を過ぎてからの急登は足に堪えた。それでも現金なもので、御前峰山頂(同2,702m)で休んでいたら、何だか元気になったような気がして、お池めぐりから大汝峰(同2,684m)まで足を延ばしてしまった。後悔先に立たず。 室堂(同2,450m)で食後のコーヒーを飲んでいると、一天にわかにかき曇り、一陣の涼風が吹いた。何だか雲行きがおかしい。そう感じてそそくさと帰り支度をする。案の定、十二曲がりを下っている途中から雨が降りだした。すぐにレインジャケットを着用。雨脚が強まったので、甚之助避難小屋でレインパンツも履く。 それからの約1時間半はつらかった。濡れた石畳の道は滑りやすい上に、疲労で足の踏ん張りがきかない。大汝峰に登ったのは余計だったか。中飯場のトイレで用を足していると、両足がガクガクと震えているのがわかった。午後3時6分、別当出合に帰還。雨は上がり、市ノ瀬では青空が広がっていた。後から金沢では1ミリも雨が降らなかったと聞いてさらに驚いた。
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