今年の石鎚北壁1回目

2020.08.23(日) 日帰り

活動データ

タイム

08:22

距離

10.0km

のぼり

1110m

くだり

1109m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 22
休憩時間
4 時間 39
距離
10.0 km
のぼり / くだり
1110 / 1109 m
1
56
6
1
6
57

活動詳細

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 今年の北壁1回目、ということは2回目が在るのか?と言うと、あるかどうかはわからないのです。なぜなら石鎚北壁というのはアルパインとゲレンデの中間みたいな所なので、本格的なアルパインなら本州に遠征。クライミングそのものならフリーの岩場で登りこみ。の方が良いような気もするので、敢えてここに登りに来るメリットが在るや無しや😅  とは、言うものの、やはり、石鎚の北壁というのは、そのロケーションが目立つせいもあり、この世界に足を踏み入れた者は大抵行きたがる。そういう所です。  それで、きこり君は会の後輩なんですが、前から石鎚の北壁に登りたいと言うのです。北壁ね~まあ、ちょうど9月には遠征したいこともあるし、そのトレーニングがてら行ってみましょうか。テジロとか虻がいなけりゃいいけど。  いつもとは違って今日は土小屋スタート。あれ?西之川スタートじゃないの? その通り。というのも、今回は膝に少し違和感があるので負担は減らそうかと思いました。「アプローチこなしてなんぼ、だから西之川スタート」というのは今まで拘ってきたことだけど、それとてそれをやる事でダメージ受けちゃ意味ないですからね。やろうと思えば普通にできるし。  土小屋から3の鎖まで歩き、そこでハーネスを着けて、取り付きまで草藪を進みます、岩の基部の少し手前、通常なら、壁の左上するバンドを辿るのですが、そこの上の壁が崩れて岩屑とか土砂が岩の上に乗っかっていてルートが判然としません。行ったらいけるかも?という体ですがどうも気が進まないので、いったん下から回り込んで藪を直上すると取り付きに出ました。ロープ結んでそれじゃ行きますか。  このダイレクトルート。登るだけなら毎年1回は登ってるし、まあ、気心の知れたルートなのですが、今回はカムをフルセット持ってきています。残置は使うけれどカムが使えるところはそれで支点を取っていこうという目論見。当然カムの分重量も増えるしそれもまた良し。  ということで登りだしたのだけどやはり重い。重量にして3キロも無いのだけれど、その重さが体を持ち上げるのに負担になる。うまい具合に足を使うとすんなり上がるところがそうでないと良いホールド無しだとちとしんどい。ということはやはり登り方が腕に頼っているということですね。  そして意図的にカムを決めてランアウトしたりすると、中々の緊張感とその場の判断の迷いとかあったりしてとても新鮮。うーんしんどいし精神的に辛いけれどこれはいいぞ。ただ、快適ではないんだよな~。  そうして、フォローを向かい入れて2ピッチ目。ここからはあぶみのセクションだけど、フリー化されていて確か11b。壁をじっくりと眺めてイメージする。全然繋がらないけど不可能では無い。そう思った。けれど今日は鐙の練習。できる限り力を使わずに、無駄のない操作と、A0で行けるところの判断。そして支点間隔。考えることなく自然に、流れるように。これはどんなクライミングでも同じなんだけれど。  大して急いだわけでは無いので、2時間半で終了。ロープを仕舞って、2本目に。途中、3の鎖の巻道でパラパラっと来た。うーん今日は天気が不安定で、先ほどからガスに覆われたり、日が差したりしている。けど、時間は未だ12時前。行くしかないだろ。  2回目のアプローチ。今度は崩壊している壁の直のトラバースをやってみた。斜めの岩に乗っかった土は崩れやすく、ホールドもしっかりと持てるところは殆どない。バランスとりながら、足元がずり落ちる前に次の足を探すという、けっこうシビアなものだった。ダメだこりゃ危なすぎる。  さて、2回目。鷲尾ルート。スタートしてすぐに鐙を出して架け替えで進む。架け替えってもそれほど楽ではない。支点間隔が遠いので背の低い僕は最上段に立ってもなお届かず。仕方ないからリューシュに乗っかってギリ。  それでも、人工登攀とはいえリズムが出てくるとそこそこ楽しくなってくる。と、ここでポツポツと。あれっ来たか?と思う間もなくザーッと本降りの雨。中々大粒の雨にたたかれさてどうしましょ。見る間に壁は濡れていく。まあ、人工登攀だから登れないこともないけど、今日の所はここまでかね?てんで撤退決定。登攀距離がロープスケールの半分以下なので、単純に支点に残置ビナかけてロアーダウン。取り付きで靴履き替えて、懸垂1ピッチ。雨に濡れた藪をかき分けて3の鎖に戻りました。と、見ると空が青い。ちくしょー一時的なモノかよ。とはいえ、時間は未だあるけど、もう一度藪を漕いで取り付きに向かう気のは到底なれず、まあ、山頂小屋であめゆでも飲んで帰ろうぜ。ということになりました。  ということで、今回はこんなもん。まあ、そうですね。何回も登っているルートなら、登り方をより考えないと単に登っただけになってしまいますね。フリーに拘るとか、自分で支点セットするとか、あえて支点を飛ばしてみるとか・・・まあ、最後のは単に危ないだけになるかもしれないし。どれをやるにしても、それを安定してやれる技量があっての話なんだけど。問題はそこですね。    

石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 今日も早いね。
今日も早いね。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 まあ、行っておいで。
まあ、行っておいで。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 外に出ると、空気が冷たかった。
外に出ると、空気が冷たかった。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 朝の静かな道。に、似つかわしくないハイペース。
朝の静かな道。に、似つかわしくないハイペース。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 花の写真を撮るくらいの余裕は欲しいけど。
花の写真を撮るくらいの余裕は欲しいけど。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 今は花とかに目は行かないのだろうね。
今は花とかに目は行かないのだろうね。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 いつの間にか、先頭に立っていた。3の鎖に着いたときは上も下も汗びっしょり。
いつの間にか、先頭に立っていた。3の鎖に着いたときは上も下も汗びっしょり。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 北壁のルート直下のアプローチは、ラインが見出せなくなっていたので
北壁のルート直下のアプローチは、ラインが見出せなくなっていたので
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 下から回り込んで、藪を直上した。
下から回り込んで、藪を直上した。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 ダイレクトルート。ルートを間違って中央ルートに入ってた。残置ハーケンがあったので強引にダイレクトに戻った。
ダイレクトルート。ルートを間違って中央ルートに入ってた。残置ハーケンがあったので強引にダイレクトに戻った。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 1ピッチ目。終了点より取り付きを見下ろす。
1ピッチ目。終了点より取り付きを見下ろす。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 思ったよりスムーズ。結構上の方までフリーで来たけれど。
思ったよりスムーズ。結構上の方までフリーで来たけれど。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 最後はエーゼロ。
最後はエーゼロ。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 着いたら、先ずはセルフビレイ。
着いたら、先ずはセルフビレイ。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 2ピッチ目を見上げる。前から比べると、少しだけフリーのラインが想像出来るようにはなったけど・・・登る手順はまだ見だせない。
2ピッチ目を見上げる。前から比べると、少しだけフリーのラインが想像出来るようにはなったけど・・・登る手順はまだ見だせない。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 1段上がった所からのビレイ地点。こういう狭い所はロープの整理が大事。
1段上がった所からのビレイ地点。こういう狭い所はロープの整理が大事。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 以前の腐りかけのリングボルトは綺麗に整理された。その分支点の間隔は遠くあぶみの最上段に立たなければ届かない。
以前の腐りかけのリングボルトは綺麗に整理された。その分支点の間隔は遠くあぶみの最上段に立たなければ届かない。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 支点が多いので適当に間引く。
支点が多いので適当に間引く。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 直上に着いた。何か怪しい雲行き。今日は雷注意報出てたよな。
直上に着いた。何か怪しい雲行き。今日は雷注意報出てたよな。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 終了点は、岩にロープを回して固定。
終了点は、岩にロープを回して固定。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 1ピッチ目のスピードからすると遅い。人工登攀に慣れてないせいか。
1ピッチ目のスピードからすると遅い。人工登攀に慣れてないせいか。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 まあ、ともあれ、初の石鎚北壁。どおって事はないよ、唯の通過点。
まあ、ともあれ、初の石鎚北壁。どおって事はないよ、唯の通過点。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 旦那。
山極道にもなりきれねーのが何イキってんの😸こんな日は昼寝だよ。
旦那。 山極道にもなりきれねーのが何イキってんの😸こんな日は昼寝だよ。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 そうですね😅
そうですね😅
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 けど、それでもな。
それで、2本目に行く。
けど、それでもな。 それで、2本目に行く。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 ひょっとしたらイケるかもと、思って従来のルートと思う所をトラバース。とても不安定で、激しく後悔した😹
ひょっとしたらイケるかもと、思って従来のルートと思う所をトラバース。とても不安定で、激しく後悔した😹
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 土砂が全部流れたらまだマシなんだろうけど。岩に乗った砂が滑る滑る。
土砂が全部流れたらまだマシなんだろうけど。岩に乗った砂が滑る滑る。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 危うくコレの横にもう1枚増やす所だった。
危うくコレの横にもう1枚増やす所だった。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 それで、2本目。鷲尾ルート。
それで、2本目。鷲尾ルート。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 10mばかり登った所で、結構強めの雨。
10mばかり登った所で、結構強めの雨。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 引き下がる時は、引き下がろう。結果は別として。
引き下がる時は、引き下がろう。結果は別として。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 下りは懸垂の方が無難か、なぁ?
下りは懸垂の方が無難か、なぁ?
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 濡れた藪で全身ずぶ濡れ、でも日が射したら直ぐに乾く。こんな事なら
濡れた藪で全身ずぶ濡れ、でも日が射したら直ぐに乾く。こんな事なら
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 もう少し粘れば良かったけど、そうそううまくいくわけじゃない。
もう少し粘れば良かったけど、そうそううまくいくわけじゃない。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 満足できる登りが出来てもできなくても
満足できる登りが出来てもできなくても
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 帰り道は楽しみながら降りたいと思う。
帰り道は楽しみながら降りたいと思う。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 行きしなには見てなかったモノが沢山あるから、それらに目を配ろう。
行きしなには見てなかったモノが沢山あるから、それらに目を配ろう。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 目を楽しませながら。
目を楽しませながら。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 なんにだって始まりってモノは在る。それから先は自分でやるんだ。
なんにだって始まりってモノは在る。それから先は自分でやるんだ。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 お前さん。
洒落た物言いしてるじゃないの。けどね、
山は山。岩は岩。花は花。ただそれだけの事さ。
お前さん。 洒落た物言いしてるじゃないの。けどね、 山は山。岩は岩。花は花。ただそれだけの事さ。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 こちとら、毎日、生きてるんだ。
こちとら、毎日、生きてるんだ。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 お前さんには分かるまい😾
お前さんには分かるまい😾

メンバー

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