活動データ
タイム
08:22
距離
10.0km
のぼり
1110m
くだり
1109m
活動詳細
すべて見る今年の北壁1回目、ということは2回目が在るのか?と言うと、あるかどうかはわからないのです。なぜなら石鎚北壁というのはアルパインとゲレンデの中間みたいな所なので、本格的なアルパインなら本州に遠征。クライミングそのものならフリーの岩場で登りこみ。の方が良いような気もするので、敢えてここに登りに来るメリットが在るや無しや😅 とは、言うものの、やはり、石鎚の北壁というのは、そのロケーションが目立つせいもあり、この世界に足を踏み入れた者は大抵行きたがる。そういう所です。 それで、きこり君は会の後輩なんですが、前から石鎚の北壁に登りたいと言うのです。北壁ね~まあ、ちょうど9月には遠征したいこともあるし、そのトレーニングがてら行ってみましょうか。テジロとか虻がいなけりゃいいけど。 いつもとは違って今日は土小屋スタート。あれ?西之川スタートじゃないの? その通り。というのも、今回は膝に少し違和感があるので負担は減らそうかと思いました。「アプローチこなしてなんぼ、だから西之川スタート」というのは今まで拘ってきたことだけど、それとてそれをやる事でダメージ受けちゃ意味ないですからね。やろうと思えば普通にできるし。 土小屋から3の鎖まで歩き、そこでハーネスを着けて、取り付きまで草藪を進みます、岩の基部の少し手前、通常なら、壁の左上するバンドを辿るのですが、そこの上の壁が崩れて岩屑とか土砂が岩の上に乗っかっていてルートが判然としません。行ったらいけるかも?という体ですがどうも気が進まないので、いったん下から回り込んで藪を直上すると取り付きに出ました。ロープ結んでそれじゃ行きますか。 このダイレクトルート。登るだけなら毎年1回は登ってるし、まあ、気心の知れたルートなのですが、今回はカムをフルセット持ってきています。残置は使うけれどカムが使えるところはそれで支点を取っていこうという目論見。当然カムの分重量も増えるしそれもまた良し。 ということで登りだしたのだけどやはり重い。重量にして3キロも無いのだけれど、その重さが体を持ち上げるのに負担になる。うまい具合に足を使うとすんなり上がるところがそうでないと良いホールド無しだとちとしんどい。ということはやはり登り方が腕に頼っているということですね。 そして意図的にカムを決めてランアウトしたりすると、中々の緊張感とその場の判断の迷いとかあったりしてとても新鮮。うーんしんどいし精神的に辛いけれどこれはいいぞ。ただ、快適ではないんだよな~。 そうして、フォローを向かい入れて2ピッチ目。ここからはあぶみのセクションだけど、フリー化されていて確か11b。壁をじっくりと眺めてイメージする。全然繋がらないけど不可能では無い。そう思った。けれど今日は鐙の練習。できる限り力を使わずに、無駄のない操作と、A0で行けるところの判断。そして支点間隔。考えることなく自然に、流れるように。これはどんなクライミングでも同じなんだけれど。 大して急いだわけでは無いので、2時間半で終了。ロープを仕舞って、2本目に。途中、3の鎖の巻道でパラパラっと来た。うーん今日は天気が不安定で、先ほどからガスに覆われたり、日が差したりしている。けど、時間は未だ12時前。行くしかないだろ。 2回目のアプローチ。今度は崩壊している壁の直のトラバースをやってみた。斜めの岩に乗っかった土は崩れやすく、ホールドもしっかりと持てるところは殆どない。バランスとりながら、足元がずり落ちる前に次の足を探すという、けっこうシビアなものだった。ダメだこりゃ危なすぎる。 さて、2回目。鷲尾ルート。スタートしてすぐに鐙を出して架け替えで進む。架け替えってもそれほど楽ではない。支点間隔が遠いので背の低い僕は最上段に立ってもなお届かず。仕方ないからリューシュに乗っかってギリ。 それでも、人工登攀とはいえリズムが出てくるとそこそこ楽しくなってくる。と、ここでポツポツと。あれっ来たか?と思う間もなくザーッと本降りの雨。中々大粒の雨にたたかれさてどうしましょ。見る間に壁は濡れていく。まあ、人工登攀だから登れないこともないけど、今日の所はここまでかね?てんで撤退決定。登攀距離がロープスケールの半分以下なので、単純に支点に残置ビナかけてロアーダウン。取り付きで靴履き替えて、懸垂1ピッチ。雨に濡れた藪をかき分けて3の鎖に戻りました。と、見ると空が青い。ちくしょー一時的なモノかよ。とはいえ、時間は未だあるけど、もう一度藪を漕いで取り付きに向かう気のは到底なれず、まあ、山頂小屋であめゆでも飲んで帰ろうぜ。ということになりました。 ということで、今回はこんなもん。まあ、そうですね。何回も登っているルートなら、登り方をより考えないと単に登っただけになってしまいますね。フリーに拘るとか、自分で支点セットするとか、あえて支点を飛ばしてみるとか・・・まあ、最後のは単に危ないだけになるかもしれないし。どれをやるにしても、それを安定してやれる技量があっての話なんだけど。問題はそこですね。
メンバー
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。