活動データ
タイム
02:58
距離
5.3km
のぼり
652m
くだり
654m
活動詳細
すべて見る週間予報はあんまり良くなかったから今週末はお休みしようと考えてたのに、あれれ?晴れるの?だったらどこか行かないと!って無理に行かなくてもいいのに…、なんて思うんだけど貧乏性が出ちゃうんだよね😅 具体的にココに行きたい!ってお山が思い浮かばずに、とりあえず奥越まで車を走らせる。なんか靄がスゴいぞ、近くの山でさえ霞んでて見えない。うーん、じゃあもう少し回復するまで時間潰しましょうか、と久しぶりに能郷白山まで車を走らせることにした。麻那姫湖を過ぎると急に道が細くなる。まぁ、まったく対向車が来ないから心配はなかったんだけど。温見峠に到着すると先着は3台のみ、少ないなぁ。 いささか私見を述べるが、能郷白山は岐阜の山であると思っている。名前からして能郷谷の奥にそびえる白い山なのだが、実際にぎふ百山にも名を連ねている奥美濃の盟主なのだ。早春に濃尾平野から奥美濃の方を望むと、雪を抱いた真っ白な山がどっしり構えているのが見てとれる。太平洋側の冬空の青に見事に白が映えて無二の存在を誇示しているのである。まさに白山、モンブランといえよう。あれだけ威風堂々とした山容は残念ながら福井県側から望むことはできない。おそらく福井県民が抱いている能郷白山の印象と岐阜県民のそれとはまったく違うのではなかろうか。私は岐阜県民ではないが、岐阜を代表する山は?と問われたら、迷わず“御嶽山”と“能郷白山”と答えるだろう。槍、穂高など、岐阜には名山は数多あるけれどそれらは常々は見えないのだ。つまり馴染みがないのだ。日夜仰ぎ見て、畏敬の念を抱き、そしていつしか信仰の対象となる、岐阜県民にとって能郷白山はそんな山なのだ(と勝手に思ってる)。 ついでなのでさらに能郷白山について記す。富山・石川・福井・岐阜の4県にまたがる山域を両白山地というが、これをさらに九頭竜川を境にして北側を加越山地(石川・福井の県境)、そして南側を越美山地(福井・岐阜の県境)と呼ぶ。加越山地の主峰が白山であり、越美山地の主峰が能郷白山である。両白の名は2つの『白山』に由来しているのだ。深田久弥先生は百名山の選定にあたり「選ぶとしたら、能郷白山か、荒島岳か。」と悩んでいる。最終的に「山の気品のある点では、荒島岳が上だった。」という理由で荒島岳を選んでいるが、石川県生まれで旧制福井中学に通った先生の準地元福井への贔屓もあったのではないかと考えてしまうのだ。荒島岳は偉大なる山であるが、それに見劣りすることなく比肩するのが能郷白山なのである。ただおつかつの両山からひとつを選ぶ際に公平さを保てていたかという点にはいささか…と思ってしまう。それほど素晴らしい山であるからこそ、一度は能郷谷の方から登ってみたいと思っているのだがいかんせん遠いんだよね。 ということで、今回も温見峠からになります。前回来たのは5月か6月頃だったか、親友N夫妻とネマガリタケを採りながら、初夏らしい爽やかな空のもと歩いたことを記憶しています。まだカタクリなんかも咲いていて、そしてたくさんの人で山頂が賑わっていた、そんな風景は今日はまったくありません。ただただ暑い! コロンブスピークまではひたすら、ただひたすら登ります。はじめこそブナ林の中を緩やかに登っていきますが、途中からは数ヶ所ロープもあるくらいの急登になり、汗は半端なく息も絶え絶えに。ただ登りきってしまえば、後はなだらかな高原歩きが待っています。そんなに広いメジャーな登山道ではないので、下草がそこそこのびており、昨夜は雨?夜露?ゲイターしてなかったのでやや足元が濡れました。山頂や奥の院からは天気が良ければ濃尾平野を眼下に望むことができるのですが、残念ながら今日はお預け、またの機会を楽しみにしましょう。 いつか温見峠を越えて、酷道と呼ばれる国道157号線を能郷集落まで南下して、そこから能郷白山を目指してみたい、と考えています。
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