活動データ
タイム
28:40
距離
29.5km
上り
3478m
下り
4095m
活動詳細
もっと見る北アルプス三大キレットのひとつ「八峰キレット」に挑戦してきました。 いつもの山友A氏と一緒で、大変心強いです。 1日目 8/18(火) 前夜発、扇沢にて仮眠し5時20分出発。 樹林帯を抜け、扇沢駅が次第に小さくなると、針ノ木岳の稜線が顔を出します。 登山道は非常よく整備されており、段差が歩くのに調度よい高さと距離になってます。整備された方々にホントに感謝です。 種池山荘で一息つき、今日最初のピーク爺ヶ岳へ向かいます。立山連峰・明日向かう鹿島槍、主だった山域が一望できます。 冷池山荘でテント泊受付をしますが、検温まで求められます。サイトはここからさらに20分歩いた上にあり、トイレのために下りなければなりません。水は「いろはす」2Lが500円なり!しかし、ロケーションは最高で剱岳が目の前、沈む夕日は感動ものでした。 2日目 8/19(水) メインの日です。ヘッドライト付け4時出発、ギリギリ日の出前に布引岳に到着。朝日に染まる立山連峰、昨日歩いた稜線、目の前の鹿島槍、すべて絶景でした。 鹿島槍南峰に立つと穂高から黒部五郎岳の稜線まで見えます。しかし、道がいいのはここまでで、ここから先の吊尾根は道が一変し岩場に変わります。山友A氏は体調不良と体力温存のため北峰をパスとのこと。自分も体調がすぐれずパスし先を急ぐことに。「体力温存?」の意味がよくわからなかったが、のちにイヤというほど実感させられます。 (YAMAPログはここから冷池山荘まで飛んでいます。) キレット小屋へ向けて標高をどんどん下げていきます。いよいよ核心部、確かに狭いですが、ハシゴ・クサリがしっかりしていますので、思ったほどではありませんでした。ほどなくして小屋に着きます。それにしても、よくこんなところに建っているなと感心してしまう立地のある小屋です。 小屋を後にすると、ノーヘルで顔面血だらけの方とすれ違いビックリ!転倒してケガしたとのこと、しばらく進むと「現場」らしきところがありました。その後も転倒して手を切った人が何人かいて、緊張が走ります。 確かにこのルートはここからが本番といってもいいくらいの道が続きます。北尾根ノ頭を過ぎ、やせた尾根を通過すると浮石だらけ急登があり、G5、山頂前の急登は「ここでクサリがほしい」というところになく、3点支持をしっかりしていかないと危険な箇所が多かったです。山友A氏はこのことを言っていたのです。よくわかりました。 実に休憩込10時間もかけて五竜岳着。日差しも強く、体力をゴリゴリ削られました。持参した水3L飲み干したのは初めてでした。2年前に雨の中記念撮影した山頂で再びパチリ!2年前の自分では絶対入ってはいけない山域でした。 このルートはグレーディングマップでは「D」ですが、剱岳の「E」に匹敵するのではないかと思う。剱岳は確かに険しいが、クサリ・ハシゴがしっかりしています。ここは剱岳ほど整備はされていませんので、要注意です。 3日目 8/20(木) 白岳で日の出を見ようと5時出発。今日も朝焼けの五竜岳・立山連峰が見事です。 2年前に歩いているルートですので安心して進みます。ところどころ忘れていましたが。 唐松岳から白馬方面の不帰ノ嶮が見えます。来年の目標として今回は八方池方面に下山。リフト・ゴンドラで一気に下界へ。扇沢行きのバスに乗るためにバス停まで歩きますが、暑いのなんの!でも、ザック置いてさらに10分歩いておいしいそばをいただきました。 今回のルートは常に立山連峰が見え、特に剱岳は最初「窓」や雪渓が見えギザギザですが、やがてそれらが見えなくなりその山容が刻々と変化していきます。 その辺も合わせて歩くと楽しみが広がると思います。 3日間晴天に恵まれ、先の雲ノ平山行を上回って2020年最高の山行となりました。
動画
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