活動データ
タイム
07:00
距離
18.1km
のぼり
1406m
くだり
1420m
活動詳細
すべて見る不快なほどの酷暑の中の登山。が、山頂は涼風が少し吹き、蜻蛉の群舞が見られた。燧ヶ岳や駒ヶ岳、飯豊山に僅ながら雲がかかっていたが、安達太良山、吾妻山などが容易に確認出来た。 翁島駅から翁島登口までは、緩やかな上り、炎天下の中、遮るものがないアスファルト道は暑いので注意。ちなみに自動販売機一つなかった。水場は山頂の先の北側弘法清水までない。山頂まではヒタスラ急登、振り返ると猪苗代湖が見渡せるのが唯一の救い。山頂には磐梯明神の石の祠がある。晴れていれば展望は良い。弘法清水を経て猪苗代駅までは、途中爆発で形成された赤茶けた壁や火口も見下ろすルートを少しだけ通ることが出来る。北側の展望も良い。その後、南に進路を取り沼の平を通過する。その湿原には水芭蕉もも見かけた。途中溶岩で出来た赤埴山にも寄る。そこを越えると薄の生えたスキー場のコースを下ると人の住む地域に入る。磐梯山の語源の一つとなった磐梯神社(いわはし)や保科正之を祀った土津神社(はにつ)は時間があれば立ち寄ることをお勧め。またお城にも興味のある方は駅に向かう途中に亀ヶ岡城もある。本丸からは磐梯山が良く見える。後で気付いたことだが、猪苗代駅は快速も停まる駅で、駅周辺には店がかなりある。一方で翁島駅は無人駅。近所に酒屋が一軒あるだけである。 ところで、有名なあの民謡を復路の車中、携帯で歌詞を見ていたら、驚いたことにヴァージョンにもよるが、正調会津磐梯山だと162番までありかなり多い。普段歌われるのは何番ぐらいなのだろうか。 以下、少しだけ紹介する。試聴してみたいかたはYouTubeでどうぞ。 エンヤー会津磐梯山は 宝の山よ(ハァーヨイトヨイト) 笹に黄金が エーマタなり下がる(チョイサーチョイサ) ※以下、唄ばやし省略 エンヤー東山から 日日(ひにち)の便り 行かざなるまい エーマタ顔見せに 【小原庄助さん 何で身上潰した 朝寝朝酒朝湯が大好きで それで身上潰した ハァモットモダーモットモダ】 会津盆地の 緑の夏よ 風もほがらに 鶴ケ城 音に聞こえし 飯盛山で 花と散りにし 白虎隊 北は磐梯 南は湖水 中に浮き立つ 翁島 などなど、お国自慢、いわゆる名所教えである。大いに気になったのが、以下の三つの歌詞。 1.会津磐梯山に振袖着せて 奈良の大仏 婿にとる 2.会津磐梯山はあの様に若い 湖水鏡で化粧する 3.会津磐梯山は嫁入り頃よ 花の振袖雪化粧 磐梯山は女の子だった!! (笑) 二番目の歌詞は湖水鏡と、猪苗代湖すなわち南側からの磐梯山の姿に限定される。会津富士と呼ばれる南からの見た表磐梯は確かに綺麗な円錐形で優美だ。 ドイツ語には名詞に性があるが、女性名詞に付く冠詞dieが当てられよう。 die Bandai でも、なんとなくそれっぽく感じる。 以前、どこかに書いたが、東京都の高尾山の隣りの城山でお会いしたフランス人の方に城山から見る富士を見ながら、富士は男性それとも女性と聞いてみたことがある。フランス語では男性らしい。男っぽく力強いでしょなどと説明されたが、返事に困った。その当時、都内の美術館で観たばかりのセザンヌのサントヴィクトワール山はと聞いたら、それは女性だという。名詞に性のある外国語を学ぶのは難しい。ちなみにドイツ語には男性女性の他に中性名詞もある。 閑話休題 それに引き換え、裏磐梯は表と比べどうであろう。明治期の水蒸気大爆発で出来た荒涼とし赤茶けた岩が剥き出し、どちらかと言えば男性的だ。その爆発は川を堰止め檜原湖を含むいくつもの池沼をつくった。湖底には集落、そして伊達政宗も通った街道をも沈めた。写真でしか見たことがないが、檜原湖越しの裏磐梯もまた魅力的である。深田は著書の終わりに シムメトリー(表磐梯)よりむしろデフォルメ(裏磐梯)を好む傾向を近代的とすれば、たしかに磐梯山の表より裏にそれがある と、山評論家としての意見を述べている。 表は優美であるが、怒ったら怖い女性ということであろうか(笑) 大いに共感する男性の方、思い当たるところありと感じる女性の方、いいね👍️を。納得出来ない女性の方は・?! どうしましょう? 朝寝、朝酒、朝湯でもどうぞ!(爆) 奈良の大仏はどんな返事をしたのだろうか。
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