【沢登り】サマン谷/おいしいコン太と涙の宙ちゃん…

2020.08.14(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 45
休憩時間
4
距離
5.8 km
のぼり / くだり
398 / 399 m
5 43

活動詳細

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サマン谷は祖母山系の奥岳川上流、川上渓谷の支谷だ。 沢のグレードは2級(初~中級)らしいが、遡行経験のあるコメちゃんと相談の上、行ってみることに。実感としてはマルチで5.10台後半を登れれば問題なくいけるかなという感じだった。ボルダーなら5級は登れないと苦労するかも。そんな感じで女性陣はロープ出しが多かったけど、7名の大所帯にしてはスムーズな遡行ができた。 短い沢ながら、ナメ・釜・ゴルジュ・大滝と沢登りの面白さが詰まった美渓。快晴で水量は少なめ、虫もいなくて快適だった。コメちゃんのフォローは流石だったし、トップは常に回避する慎重派なラララ(笑)も登ればやっぱり強い。そして今回特筆すべきはチャリンコことコン太だ。 ヤツは前回の藤河内渓谷で「ハイパーV」という「世界一滑らない靴」を履いてきていた。そのコスパ(実売3000円らしい)をさんざん自慢し、フェルトソールの鮎タビで苦心していた宙ちゃんを洗脳したコン太。花崗岩にはラバーソールだと開眼した宙ちゃんは、この日のために「ハイパーV」を手に入れてきていたのだった。 なのに、な・の・に!集合場所の祖母山尾平登山口にやってきたコン太は、なんとモンベルの「サワークライマー」を履いていたのだった。いやいや、それはナイでしょ~、じっとりとコン太の沢靴を見つめる宙ちゃん(笑)。最近、足しげく大洲の壁に通いグレードを上げているらしいコン太は入渓してからも軽快に沢を登り(サワークライマー、いいっすね~)そんな心の声がダダモレだ。 ナメ小滝をコン太が登るとき、僕は宙ちゃんの心の声を代弁した。「ハイパーVを捨て、サワークライマーに乗り換えた裏切り者め~」、後方で宙ちゃんも「ずるいぞコン太!」と言ってる(笑)。まあソレはさておき、この日のコン太は登れてた。チョックストーンも突破したし、何より最後の6m滝をフリーで突破したのは凄かった。 基本的に僕とコメちゃんは上部、宙ちゃんは下部でフォローに回るんだけど、脱渓前の最後の6m滝はコン太がトップで抜け、滝上からセカンドビレイをしたのだ。僕が竜岩でリードを教え、宙ちゃんが八女津姫でマルチシステムを教えてきたあのコン太が…立派になったもんだ…(笑)。コメちゃんと「今日はコン太に美味しいとこ持っていかれたね~」なんて話した。 と・こ・ろ・が…やはりというか、最後に美味しいところをさらって行ったのは、宙ちゃんだった。いや、美味しいというか、ソレは涙の事件だった。 動画には出していない、その出来事を「メテオ轢逃げ事件」と名付けよう。 脱渓し、登山口に戻ってきた我々は各自が着替えや荷物整理をしていた。そんな中、僕が日向に置いてあった車を日陰へと移動させたら、他のメンバーもそれにならって車の移動を始めた。そして宙ちゃんが車を動かした直後、ハルちゃんの悲鳴が聞こえた。どうした!何があった!? 慌てた我々が目にしたものは、宙ちゃんの車の下に挟まれたイオタンの荷物たち…。中でもペツル社製ヘルメット「メテオ」(国内販売価格:税込¥12,100)は無残にも潰され変形していたのだった…。平謝りに謝りまくる宙ちゃん。「あんまり気にしないで~。コレ、プレゼントしてもらった大事なものだったから~」と追い打ちをかけるイオタン。そうしてイオタンは最強呪文、「メテオ」を手に入れた(笑) しょげ切っている宙ちゃんとニヤついている我々を残し、さっきまで主役だったコン太は帰った。我々はこれから泊地へ移動し、宴会だ。実はこの日、宙ちゃんとハルちゃんのサプライズ誕生祝いを計画していたのだ。そいえば昨年の宙ちゃんの誕生日も四阿屋でお祝いしたよね?まあとにかく、めでたい。 酒も入り上機嫌でマシンガントークを始めたそんな宙ちゃんに「メテオ!」と呪文を唱えるイオタン、そして黙り込む宙ちゃん…そんな風にしてみんなで大笑いしながら今夜も更けるのであった。 詳細別記は↓ https://bit.ly/3kSzZkK

動画

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