【「大室山」登山】

マイカーを手に入れて初の遠出は、なんだかんだと今年入ってからの初登山。 向かった先は西丹沢にある「大室山」。 丹沢山系では三番目に高い山。 西丹沢ビジターセンターを出発してすぐ、キャンプ場にはテントの山。 例年ならこの時期当たり前の景色が、今年ばっかりはどうしたって見方が変わってしまう。 登山をしてる自分たちもそうだが、今年はどこにも行き場がなく、自然と触れ合える場所がスポットになってしまう。 さて、大室山へはしばらくは沢沿いを歩くが、その後はひたすら登りが続く。 それなりの高山なので、暑さは大丈夫かと思いきや、やる気を削いでくるくらいお天道様は元気で、どんどん体力を奪っていく。 岩場あり、鎖場あり、獣道ありで、コース自体はバラエティに飛んでいたが、熱中症気味になってしまった身体では、楽しむ余裕は微塵もなかった。 本来は加入道山までの縦走予定だったが、自分が足を引っ張ってしまったせいと、道中着替えをごっそり落としてきてしまったせいで大室山ピストンへ予定変更。 時折吹く風は涼しくて癒されたが、１０００ｍ越えの山でも油断ならない。 大室山は、山頂自体は眺望も悪く、あまり感動もなかったのだが、下山時に時折開けた場所から望む富士山や丹沢の山々の景色はなかなか見ごたえがあった。 下山もひたすら下るのみ。 ３リットル近く準備していた水分も下山前に枯れてしまい、下流の沢で飲んだ天然水は格別で、まさに命の水だった。 ９時間半に及んだ約１４ｋｍの道のりは、運動不足とブランクと夏の暑さと年齢のせいで、一歩一歩がつらい苦行となってしまった。 苦行ではあったが、下山後に食べた小田原系ラーメンと、スーパー銭湯での温泉で心身ともに解きほぐされた。 ４０代に突入して早速体力の衰えを感じてしまったので、遠出しやすい環境にもなったので、これからもっと山への頻度を高め、年齢に負けない身体を作っていきたい。