活動データ
タイム
06:33
距離
15.3km
のぼり
1212m
くだり
1209m
活動詳細
すべて見るこの日は晴天かつ気温は今年最高の予想でしたので、 コースの大半が標高1,000m以上の場所を選びました。 新しい道ができたそうなので、試してみるのも楽しみでした。 出発点としたのは真庭(まにわ)市と鏡野町の境です。 アプローチは途中まで岡山県立森林公園方面に向かう道を進み、 羽出川(森林公園方面)と羽出西谷川の分岐で羽出西谷川沿いを進めば、 真庭(まにわ)市と鏡野町の境に行き着きます。 境付近に自動車を2台分停められるスペースがあります。 最初は境界尾根からのアプローチができないかを確認しました。 もう少し西の真庭市側になんとなく取り付けそうなポイントがありましたが、 途中から根曲がり竹(チシマザサ)のヤブコギになる可能性もあったため、 復路で試すことにし、往路は南東方向に延びている作業道を進みました。 作業道とはいっても、道の真ん中にススキ、小さな杉や檜が生えていたりします。 かき分けることはほとんどありませんでしたが、 この先何年も放置していると、自然に戻ってしまう可能性があります。 また、土砂崩れの修復をしていないようで、 たまに小石がゴロゴロしたガレ場や、道の端に大きな落石がありました。 この日は水たまりやぬかるみはわずかでしたが、 雨天や大雨後は水が流れそうなので避けたほうがいいでしょう。 現在は歩くのに支障はなく、人が継続的にこの道を歩くことで、 しばらくは利用できそうです。 そのうち地元の有志の方々がまた整備してくださるかもしれません。 何よりもこのコースは鹿・蝶・トンボ・鳥の宝庫です。 不溜山(たまらずがせん)登山口<写真26>までの約6.5kmは、 時期的に花が少なかったかわりに、さまざまな生き物が次々に現れ、 楽しませてくれました(*^^*) コース上には鹿の足跡と糞が無数にあり、実際にたくさんの鹿を目撃しました。 人の気配を感じると、ヤブの中を轟音を立てて逃げていき、しばしば驚かされました。 残念ながら我々に反応して逃げるのが速く、撮影は無理でした。 鹿のソーシャルディスタンスは徹底していました(*_*; 蝶もたくさん舞っていました。 特にクサギの蜜を吸うミヤマカラスアゲハの美しい姿に見とれてなかなか進めませんでした(^^♪ また、アサギマダラも優雅にふわふわと舞っていました。 この場所がお気に入りなのか、長期間留まっているようでした。 今年は真庭市から鏡野町にかけての山々でアサギマダラをよく見かけました。 もしかしたら、日本(中国山地)で羽化した個体なのかもしれません。 トンボの仲間ではアキアカネ、オニヤンマ、ミヤマサナエがたくさん飛んでいました。 この日は標高1,000m辺りでも気温が30℃ほどあったので、 アキアカネは麓から避暑で上がってきているのでしょう。 頭の動かし方がとても可愛いので、動画でも紹介しています。 オニヤンマは相変わらずパトロール飛行を繰り返していましたが、 今回は珍しく、枝先に止まることが多く、撮影することができました!(^^)! また、出発の時からずっとつきまとってきたアカウシアブ&ウシアブ連合軍は、 オニヤンマが怖いのか、姿を見かけるところだけは、一時的にいなくなりました。 今後、蚊・アブ・蜂除けにオニヤンマのフィギュアを購入しようかと考えています(´・ω・`) ちなみに生きているオニヤンマは平均1,725円ほどのようです。やめて(+_+) ミヤマサナエは岡山県では確認数が少ないようで、 レッドデータブックでは情報不足になっています。 初めてでしたが、3回も見られてうれしかったです(^^♪ そして今回、道中ずっと元気に動き回っていた鳥がいました。 それはソウシチョウ(相思鳥)という特定外来生物です。 標高1,000m前後のササの発達した落葉広葉樹林で繁殖します。 色彩が豊かなかわいらしい鳥ですが、 日本の生態系に影響を及ぼすものとして、 日本の侵略的外来種ワースト100にも指定されています。 鳴き声はずっと聞こえているのですが、一瞬しか姿を見せず、 撮影には失敗しましたが、その鳴き声は動画でBGMとして流れています。 作業道と登山道は普通に歩けますが、両者を結ぶ道は根曲がり竹に要注意でした(*_*; 作業道から登山道に向かう道は、道標<写真15>のすぐ右に丸太と土の階段があり、 南南西の不溜山(たまらずがせん)&乗幸山(のりさちやま)登山道側分岐<写真41>に向かうはずが、 崩れやすい斜面に切ってあるステップはすぐになくなり、 根曲がり竹をかき分けていると南に逸れてしまいました(-_-;) 幸い、それほど密ではなくまっすぐ生えており、 手で押し広げても跳ね返りがあまり強くなく、 根曲がり竹のヤブコギとしてはかなりマシなレベルでした。 なお、不溜山&乗幸山登山道側分岐<写真41>も、写真のとおり、 根曲がり竹のヤブに突っ込まなければならないようでした(-_-;) 下山は、乗幸山(のりさちやま)と富栄山(ふえいざん)の間にあるブナの森から 真庭(まにわ)市&鏡野町の境沿いに歩く予定でした。 根曲がり竹のまばらな箇所に入ると、多少かき分ける必要がありましたが、 すぐに新しそうな道に出ました。 かぶさってくる根曲がり竹を押し上げるのはすぐに終わりましたが、 足元に切られた根曲がり竹が散乱した木の間道がずっと続きました。 幸い、傾斜が緩やかだったので滑らずにすみ、ピンクテープを追ってどんどん下れました。 ふと気づくと、予定していた北西ではなく、北東に進んでいましたが、 そのまま歩き、往路で歩いた作業道に出合いました。 往路で少し見上げる高さにピンクテープがあり、不思議に思ったのを思い出しました。 真庭(まにわ)市と鏡野町の境界尾根歩きはお預けになりましたが、 下りが苦手な連れがかなりペースダウンしそうだったので、今回はこれでよかったです。 同じ山域の大空山や富栄山(ふえいざん)は登山者が増えてきましたが、 乗幸山(のりさちやま)や不溜山(たまらずがせん)方面はごく少数です。 今回は動物にはたくさん会いましたが、登山者には誰一人会うことがありませんでした。 おかげで、動物たちが安心して作業道に現れ、 さまざまな活動を垣間見せてくれました(*^^*) コースの大半が標高1,000m以上で猛暑が避けられたかわりに、 アカウシアブ&ウシアブ連合軍には最後までつきまとわれましたが、 根曲がり竹のヤブコギはかなりマシなレベルで新しい道も歩け、 充実した盆休み山行となりました\(^o^)/
動画
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