2日目。この日は地獄谷~ヒサゴ沢を抜けて、ヒサゴ小屋で一泊か、様子を見て南沼に移動するかという計画だった。 午後から天気が崩れる予報だったので、天気も考慮する必要があった。 今回の旅は、おそらく初日が核心だと思われたが、2日目もなかなかだった。 沢のグレードは、山谷で!*のようだけど、高度感のあるトラバースが本当に嫌な私には精神的にきつい沢だった。 滝を登って楽しむと言うよりは、距離も短いし、時間をかけてじっくり地図とにらめっこしながらルートを検討するのも面白いかもしれない。 また、紅葉の時期がおすすめの気がする。 ※小屋についてから水汲みに行き、一時間ほど熱心に水を作っていたようです。
前の晩に雨が降らなかったので、おそらく通常の水量 疲れがとれたのか、登りだからなのか、さほど渡渉に苦労しない
朝のうちは予報どおり天気はまずまず
巻き気味で歩いていたら知らないうちにヒサゴ沢に入渓
しばらく単調な河原歩き
前方に雪渓らしきものが見えてきてどきどき
二股を右に取る
左岸から無数の滝が流れ込んでいる この沢は増水したら恐ろしいな
前方の雪渓は片側から大きくせり出しており、一人ずつ急ぎ足で突破する
滝が見えてきた ここから沢は右に屈曲しており、先の様子がよくわからないがもう一段ありそうな雰囲気 まずは一段目を右岸の草付きから簡単に巻く とりあえず一段上がってその先は検討することに
一つ目の滝 やはり二段目があった
結局上のもう一段もまとめて巻くことにした 草付きのもう一段上が結構立っているのでロープ出してもらうことにし、準備の間しばし景色を楽しむ どれがなんの山だろう、ずっと繋がっているな…
二段目巻き後、すぐ別の滝現る
登れないので右岸から巻く 滝の落ち口にほど近いところに出るルートは、ザレ場をトラバースしなければならず、安全を考えかなり大きく巻くことに 最短で巻く場合は空身の方がよさそう
大きく巻いてもかなり恐ろしかったです 最後はほぼ垂直に近いところを懸垂する 30メートルロープ1本でOKだった
懸垂して降り立ったテラス状のところからは、ヤチブキ畑をパタパタあるいて沢筋に復帰
この滝は右から巻く ここを突破したら核心部終了のようなのですが…
頭から水をかぶりたくないので左から水のないところを登る チビの私は離陸が出来ませんでした
上の方は階段状になっている
上部は巨大な雪渓で覆われていた 雪渓がなければ気持ちよい大雪の源頭の雰囲気を味わえる場所な気がするが
雪渓の上は歩きたくない斜度なので、迷ったが右岸高巻きで突破することに
かなりの高度感と斜度の、砂と落ちやすい岩のルートをトラバース+時々ハイマツ漕ぎ ここもかなりの核心部だった(落ちたら雪渓を伝ってずっと落下=大けがで済めばラッキーな感じ?) 左岸はひたすらのガレ場、どちらがいいルートなのか…
左岸側観察、楽そうにも見えるけど、最後雪渓の上を歩かなければならないかもしれず 近くで見てないのでなんとも言えないけど ルート取りは本当に難しい
ようやく核心を抜けて、ギアや服をすすぐ 疲れたので今日はヒサゴの小屋に泊まります
源頭部は草原だと思っていたが、ナナカマドの灌木漕ぎでとどめ しかし秋の紅葉が素晴らしいと思う 雪渓のこともあるし、この沢は秋がいいのかもしれない
水流のあるところで、1度かなり手前で右岸側に逸れたときはものすごいハイマツ漕ぎだったけど、またしばらく進んでもう一度右岸側に逃げたら、岩場から続く草原に出た そして目指すヒサゴ小屋が 明るい山吹色の壁がガスの中に映える 苦労した分涙が出そうなほどに嬉しい
辛い一日だったが満足のある疲労感 私は歩くのが下手くそなのでこんなに時間かかりましたが、上手な人なら最短距離で巻いたりして苦労しないのだと思う
立て替えられたばかりの小屋とトイレ なかなか来れないところなので(縦走だとスルーしがち)ワクワクする
まだ貸し切りだったので、人が来ないうちに荷物整理(夕方2パーティー来ました) 1階は下から冷気が来るので、面倒だけど2階で休むのが個人的にはおすすめ
2階の様子 よく見ると、内装の建具類は古いものがそのまま使われているところもあるようで、落書きなど古い感じが残っていた
水は縦走路に出る経路の雪渓付近までとりにいった 何年か前はもっと手前にだばだば流れているところがあったように思うけど 沼の水を汲んでいる人もいたが、個人的には流れている水を取りたい
石に座りながら水を汲めるいい場所があった しかし水汲みって大変な作業だよな、日本人は恵まれた生活をしている…
この辺にも小さな流れがあったけど、水量が少なく、土や苔の上を流れている水だったのでスルーしました
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