活動データ
タイム
05:35
距離
9.5km
のぼり
696m
くだり
698m
活動詳細
すべて見る<前書き> ふるさとでもないのに、ふるさと同様に郷愁を呼び起こす村がある。茨川など、鈴鹿の寒村はあらかたそうだし、ダムのできる前の徳山村の思い出も胸がキュンとなる。遠く若狭の新庄や、奥飛騨の山ノ村もそうだ。 ここ鳳来町と言えば、四谷の千枚田や川売(かおれ)集落にもよく遊んでもらった。大人になってからのことだけどね。たいていは梅の季節ではなく、盛夏だった。 今では廃校となった海老小学校の角地には、ちょっとしたメシやさんがあった。気の早い友人たちは川遊びを切り上げると、一足先にびんビールの栓をシュポンッと抜き、夢みごこちの世界に遊んでいたものだ。 <瀬戸岩から御料三角点へ> 早朝の海老の街並みを抜けるつもりが、いつしか川売への入口を逃してしまった。いつの間にバイパス道路が出来上がったんだ。川遊びした淵を通り過ぎ、沢登りでチムニーをくぐった谷川を橋で渡る。その後はノウサギと追いかけっこです。ゲート付近に駐車。 東海自然歩道は植林とコザサの中。やがて棚山高原バンガロー跡に出る。「国定公園内はテント&BBQ禁止です」って書いてあるけど、キャンプ場が現役の頃からそうだったのかな? 瀬戸岩に立ちます。ガラス質の松脂岩は、鳳来エリアでよく目にするけど、浸食に耐えて貫禄たっぷり。眼下に玖老勢(くろぜ)の集落。あ、瀬戸岩の最高地点はここじゃなく、あっちだ。すぐに移動してめざす岩に立った。目の眩みそうな高度感。三河本宮山、寧比曽岳、出来山、竜頭山の展望のおまけつき。 ああ、あれは「ぶっぽうウォール」!閉鎖直前の5年ほどか、連続してよく通ったものだ。岩登りシーズン前のカンを取りもどす意味もあったからね。 確保訓練はもちろん、ウォールに宙づりになった遭難者を最上階のテラスから垂直懸垂でアプローチして救助するトレーニングもあった。遭難者を自分のロープに結びつけ、遭難者のロープをナイフで切断。その上で、空中で背負い搬送するわけだ。完ぺきにエア技なので、かなり緊張感があるね。 棚山最高点を経て、御料局三角点に立つとナイス・ビュー。鳳来寺山、弓張山地、引佐丘陵、北遠州の山並みが微笑む。 <宇連山のち水遊び> 愛知県民の森からの尾根道を合わせると、この日、唯一の登山者。お互い、マスク山行とは辛すぎるね。まもなく宇連山山頂。三ツ瀬明神山は灰色雲の帽子をかぶって、すまし顔。樹物相はユズリハやミツマタ、ノリウツギなどなど・・・ ゲート近くの沢の釜に足を突っ込み、童心に戻ってたっぷり水遊び。来て良かった。
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