別山・白山〜石徹白道の1Day〜

白山登山には一般的には別当からの ルートが定番です。 古くから古道『加賀禅定道』『越前禅定道』 『美濃禅定道』があります。 今回のルートは『美濃禅定道』の一部になっており 現在は『石徹白（いとしろ）登山口〜白山』までを 歩く事が出来ます。 【歩き始め】 登山口入山直後は石積みの階段が石徹白大杉まで 続きます。 慣れていない身体に堪える。 避難小屋までは尾根道のような緩やかな森林帯や 急登の繰り返しで地味に体力を奪われます。 【銚子ヶ峰〜別山】 銚子ヶ峰辺りまで来ると、笹の稜線になり 登り下りが連発。 標高をせっかく上げても少し下がるのが 精神的に堪えます。 一の峰・二の峰・三の峰と徐々に標高を上げ 眼前に別山がお目見え‼︎ 右に曲がるような綺麗な稜線が山頂に向かって 続いています。 登山道脇には沢山の植生があり、疲れた身体を 癒してくれる事と思います。 【別山〜南龍ケ馬場】 別山まで上がると冷たく強い風に吹きつけられ 薄着では厳しい状況。 御舎利山まで移動すると白山もガスが消え 綺麗な山容を披露してくれました。 こちらの分岐に荷物をデポしてアタックザックに 必要分を移して、白山・御前峰を目指します。 白山までは南龍ケ馬場まで一度、350mほど下降し その後御前峰まで700mほど登り返す標高差。 ピストンでなければ楽勝ですが、また同じルートを 歩くと思うと気が遠くなります。 南龍ケ馬場テント場を通過しましたが 沢山のカラフルなテントが設営されており 一泊登山は幸せだな〜と羨ましい気味…。 【南龍ケ馬場〜室堂〜御前峰】 室堂まではトンビ岩コースで登ります。 疲れた身体にはかなりハードな急登で 何度も立ち止まり汗を拭く。 室堂ビジターセンターは沢山の登山者で 賑わっており、今までの行程とは全く 別世界が広がっていました。 室堂〜御前峰までは整備されており快適‼︎ 疲れが歩調を下げますが…。 山頂からは日本海も綺麗に見えるような 素晴らしい景色が広がっていました。 東側は雲が多く乗鞍岳・御嶽山が見える程度。 【白山〜石徹白への帰路】 一通り山頂を楽しみ同じルートで一路 登山口の石徹白を目指します‼︎ まだ半分…と考えると卒倒しそうな暑さ。 南龍ケ馬場下の水場まで一気に下山し 水場で身体をしっかり冷やしてから灼熱の中 先ずは別山を目指します‼︎ 下りでも「これを登るのか⁉︎」と考えていましたが 精神を崩壊させるような偽ピークの連発。 御舎利山の登頂者が見えていてもなかなか近付かない。 荷物のデポ地に着いた時はホッとしました。 少し肩に食い込む荷物を再び背負って別山を 後にして下山開始。 と、行きたいところですが三・二・一の峰は それぞれ登り返しがあり、銚子ヶ峰にも 登り返し。 さすが、修験の道だけあり弱さを徹底的に 責めてくるようなドSルート‼︎ 最後は「く〜辛い‼︎もう嫌だ‼︎」が口から漏れるほど。 登山口に着いた時は心底、ホッとしました。 登山口には沢水を引き込んだ大量放水の 水場があり身体・装備を洗う事が出来ます。 トイレもありました。 【水場（目視確認分）】 ・登山口林道脇…大量噴出 ・南龍ケ馬場下…大量の沢水 ・南龍山荘前…飲用可否不明（顔は洗えそう） ・トンビ岩コース…水質不明（淀みあり） ・室堂ビジターセンター…水道水栓？（宿泊専用？） ※今回…3.5L持参＋南龍ケ馬場下の沢で1L追加 【トイレ】 ・石徹白登山口林道脇 ・避難小屋 ・三の峰避難小屋 ・南龍ケ馬場テント場 ・南龍山荘 ・室堂ビジターセンター