アポイ岳、チシマセンブリを観に行こう

苫小牧から様似までは牧場を割いて走る高速を初めて通り アポイキャンプ場に来るまで雨で、今夜の宿を車中泊にするか、雨のテント設営するかを悩む暇があったら、と施設内にあるジオパークミュージアムでカンラン岩の成り立ちを眺めていた アポイ岳はマダニが多いようで、以前テレビの情報番組に本物のマダニをレジンで固めてネックレスやキーホルダーにして土産用に売っている、というのを見たことがあった 一度掴んだら離さない という性質から物事にあきらめずに頑張るという願いを込めて受験や就職の記念にどうぞ、とうたっている 吸血する前のマダニはこんなに小さいのかと背筋が痒くなる思いで見定めながら、 まったく違うアポイマイマイの絵がついたバッヂと、アポイ岳に咲く高山植物の本を購入するにあたり たまたまキャンプ申し込みをしているおじさんの後ろで待っていたので、つい私も迷ってはいたがキャンプしますと言って申し込みをしながら チシマセンブリはどの辺まで行けば見られますか？明日登る予定ですと言って 今日の天気予報も当たらなかったので明日の天気予報をパソコンで調べてもらう チシマセンブリは何合目付近なのか？詳細な場所を教えてもらおうとすると 奥からボーイッシュな女の子が現れ、地図上で満開の場所と、 花の特徴なども教えてもらった ふと、よく見ると、その芸術員さんの　黄色の中にたくさんのマダニの絵がプリントされたマスクに目が留まり この女の子はもしやテレビに出てなかっただろうか？と思い出しながら マスクの柄について触れると 満悦そうにマダニの話が始まり、行く気はないと答えたが、しばし、マダニに会える場所をご説明いただいた 今は花の閑散期にあたり、もう少しあとの方が見応えがあるかもしれないと聴く ワレモコウは鹿の食害でほとんどないかもしれないが、アポイマンテマはこんな雨の日や曇りの時に生き生きと花を開くので良い状態で見られるだろう多くはキンロバイの満開な登山道だ 九合目付近では白いモイワシャジンが見られるとご説明いただき、 探してみますと答え、ジオパークミュージアムを出ると雨も上がり 私は今年初めに購入していたソロテントを初めて設営し、温泉で食事をし、先ほど購入した花の図鑑を見ながら 明日はチシマセンブリを探すのを楽しみにひとり旅の幕を開け、快適なソロテントに潜り込むのだ