標高32mの恐怖(手柄山:姫路)

2020.08.10(月) 日帰り

活動データ

タイム

01:16

距離

5.1km

のぼり

84m

くだり

84m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 16
休憩時間
4
距離
5.1 km
のぼり / くだり
84 / 84 m
47
27

活動詳細

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早起きした私は姫路市の名峰手柄山を目指した。 15分ほど歩き、私は気づいた。お腹の調子が変なことを。 しばらくすると、臀部、いや肛門に違和感が、違和感というより明確な便意が。 直腸内で無数の兵たちが塊となり戦いの場を求め無限の大地へ飛び出そうとしていた。 その刹那、一人の兵が門の隙間から飛び出した、無論、まだ戦の準備は整っていない。また一人、二人と飛び出していきそうだ。 わたしは探した、戦場を。 あった、前方50m先。 わたしは走った。兵が数名出ようが関係ない、この戦いを求める勇敢な者たちを戦場へ誘わねば。 しかし、そこは鍵がかかっていた。 わたしは次の戦場を探さねばならない。 もはや、兵たちは何人か飛び出しているがそんなことは気にすることはない。 そして、80m異なる新たな場所へ身をうつしたわたしは個室に入り本格的な戦に備えた。 しかし、紙がなかった。 神も仏もない。 すかさず機転を利かし同じ建物内、やや大きめの鉄の扉でできた広めのトイレへ。 しかし入室する際にその大きな扉が外れ、わたしに襲いかかってきた。 わたしは両の手を大きく広げ、その扉を受け止めた。 なんとか、扉を押し返し壁にもたれかけた。子どもならば潰されていただろう。傷ついたのがわたしで良かった。 そうこうしているうちに、歴戦の猛者たちはその便意、いや、戦意をなくしていた。 これは勝利なのか、はたまた敗北なのか。 そして、おもむろにポケットに手を入れると鍵がない、どこかに落としたか。 先程のトイレか、ない…。 わたしは来た道を引き返す。 これは一体なんのカルマか、もしくは神が与えた試練なのか。 アップダウンの激しい丘をわたしは小走りする。 汗が吹き出す。 すれ違う人たちがすでに拾っているのではないか。人間不信に陥る。 わたしの疑惑をよそに公園の入り口付近に鍵は落ちていた。 もう心身ともにボロ雑巾だ。 いや、雑巾ですらないのかもしれない。汚れたパンツだ。 しかし、わたしは不屈の闘志で手柄山にアタックすることに決めた。 標高はわずか45m。 少し濡れたお尻でわたしは歩を進めた。 そして、栄光の山頂へ…。 何も…、何の…、達成感もない。 景色も何もない。 そこは古ぼけた立入禁止の展望台があるのみ。 ありがとう手柄山。 ありがとう姫路。

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