ブナ山を歩くシリーズ 五輪山

2020.08.09(日) 日帰り

活動データ

タイム

05:20

距離

9.4km

のぼり

782m

くだり

782m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 20
休憩時間
57
距離
9.4 km
のぼり / くだり
782 / 782 m
9
3 6
1 41
8

活動詳細

すべて見る

今回のブナ山シリーズはいつもと趣向が違います。 「ブナを探すシリーズ」と言った方がいいのかもしれません。 何故なら、この山にはブナ林もブナの森もありません。 この山にあるブナの木は僅か一本。 その残された一本のブナの木を探す山歩きです。 その山の名は、五輪山。 五輪山(ごりんざん)は広島県安芸太田町加計の市街地の背後にそびえ、平家落人伝説も残る標高832mの山です。 里に近いこともあり、今ではそのほとんどが人工林に変わってしまいました。 ただ、2005年発行のこの山を紹介した書籍にこんな記述があります。 「山頂付近のヒノキ林の中、ぽつんと一本だけ、ブナが残っていた」 広島のブナ山を訪ね歩く、この本の筆者の言葉です。 その記述を目にして以来、私の中でこの山は気になる存在になったのです。 たった一本のブナの木。 どんな木? どんな場所に? 何故一本だけ? まだ、残っているのだろうか? いろんな思いが駆け巡る中、五輪山に向かったのでした。

五輪山 加計市街地手前から見る五輪山です⛰️
加計市街地手前から見る五輪山です⛰️
五輪山 廃線になったJR可部線、旧加計駅からスタートです!
廃線になったJR可部線、旧加計駅からスタートです!
五輪山 登山口にある案内図
登山口にある案内図
五輪山 登山道のほとんどが植林帯を進みます🚶
登山道のほとんどが植林帯を進みます🚶
五輪山 登山道の途中、次々と現れる標識。
昔の言い伝えか何か?でしょうか。
登山道の途中、次々と現れる標識。 昔の言い伝えか何か?でしょうか。
五輪山 人工林だけに、単調になりがちな山歩きが続く中、ちょっとしたアクセントなんだけど、ちょっと意味不明なのがたくさん💧
人工林だけに、単調になりがちな山歩きが続く中、ちょっとしたアクセントなんだけど、ちょっと意味不明なのがたくさん💧
五輪山 前を向いて
前を向いて
五輪山 見上げて
見上げて
五輪山 振り返って
振り返って
五輪山 先程の「深谷」標識の先。
このコースの危険箇所があります!
左手は崖で切れ落ちていますが、笹が茂って足元の状況がわかりません。
先程の「深谷」標識の先。 このコースの危険箇所があります! 左手は崖で切れ落ちていますが、笹が茂って足元の状況がわかりません。
五輪山 足元に注意を払いながら慎重に!
なるべく山側を歩きます🚶
足元に注意を払いながら慎重に! なるべく山側を歩きます🚶
五輪山 「ゴリラ岩」の標識
「ゴリラ岩」の標識
五輪山 見上げると大きな岩が!
見上げると大きな岩が!
五輪山 どうでしょう、ゴリラに見えますか?
どうでしょう、ゴリラに見えますか?
五輪山 ゴリラ岩を後に、さらに進みます🚶
ゴリラ岩を後に、さらに進みます🚶
五輪山 少し広い場所に出ましたよ!
少し広い場所に出ましたよ!
五輪山 案内標識が倒れていますが、ヤマップ地図に従い右に進路をとります。
この辺り、ちょうど標識700m。
ブナの木があるとすれば、このあたりから。
辺りに注意を払いながらの歩きです🚶👀
案内標識が倒れていますが、ヤマップ地図に従い右に進路をとります。 この辺り、ちょうど標識700m。 ブナの木があるとすれば、このあたりから。 辺りに注意を払いながらの歩きです🚶👀
五輪山 先ほどの分岐からすぐの地点。
左手にも踏み跡がありますが、山頂には右側の道を上がっていきます。
標識も無く間違えやすいです。
私も間違え、途中引き返しました。
ミスコースにはブナは無し。
ここからいよいよ急登が始まります!
先ほどの分岐からすぐの地点。 左手にも踏み跡がありますが、山頂には右側の道を上がっていきます。 標識も無く間違えやすいです。 私も間違え、途中引き返しました。 ミスコースにはブナは無し。 ここからいよいよ急登が始まります!
五輪山 大きなモミの木発見👀
大きなモミの木発見👀
五輪山 他にも数本のモミの木。
ブナは無し。
他にも数本のモミの木。 ブナは無し。
五輪山 標高730m。まだ見当たらず。
きっと本の著者も登山道沿いで見つけたはず!
標高730m。まだ見当たらず。 きっと本の著者も登山道沿いで見つけたはず!
五輪山 藪こぎも数ヵ所😞
藪こぎも数ヵ所😞
五輪山 標高760m。
目に神経を集中しながら登っていきます👀
標高760m。 目に神経を集中しながら登っていきます👀
五輪山 標高790m。
山頂まで標高差40m。
標高790m。 山頂まで標高差40m。
五輪山 あっ❗😃😃 
わかりますか?
私は遠くからでもわかりました❗
あっ❗😃😃 わかりますか? 私は遠くからでもわかりました❗
五輪山 中央に見えています!
周りの木と明らかに形が違います🌳
中央に見えています! 周りの木と明らかに形が違います🌳
五輪山 ブナの木、ありました❗
ブナの木、ありました❗
五輪山 これが、たった一本のブナの木か~🌳
これが、たった一本のブナの木か~🌳
五輪山 生きてきた歴史を感じる大きさです!
周りのヒノキに比べて、その大きさがわかると思います。
生きてきた歴史を感じる大きさです! 周りのヒノキに比べて、その大きさがわかると思います。
五輪山 周りの風景です。
周りの風景です。
五輪山 この木以外にはブナの木は見当たりません👀
この木以外にはブナの木は見当たりません👀
五輪山 空いっぱいに葉を張り、生命力溢れるブナの木です❗
空いっぱいに葉を張り、生命力溢れるブナの木です❗
五輪山 私はあなたに会いに来たのですよ。
ほんとうに一人ぼっちだったのですね。
どれ程寂しかったことでしょう😌
私はあなたに会いに来たのですよ。 ほんとうに一人ぼっちだったのですね。 どれ程寂しかったことでしょう😌
五輪山 私はブナの木の傍らに座り、ゆっくりとした時間を過ごしました。
私はブナの木の傍らに座り、ゆっくりとした時間を過ごしました。
五輪山 このブナが喋ることが出来るのなら、こう言ったかもしれません。

「寂しいなんて、そんなこと全くないんだよ。ここでは木の種類なんて関係ない。みんな仲良しなんだよ」

逞しく立派に生き続けるその姿は、私にそう語りかけているようでした。
このブナが喋ることが出来るのなら、こう言ったかもしれません。 「寂しいなんて、そんなこと全くないんだよ。ここでは木の種類なんて関係ない。みんな仲良しなんだよ」 逞しく立派に生き続けるその姿は、私にそう語りかけているようでした。
五輪山 下山時の再会を約束し、ひとまず山頂に。
下山時の再会を約束し、ひとまず山頂に。
五輪山 見晴らしのない山頂でした。
見晴らしのない山頂でした。
五輪山 そして帰り道。
再び...
その場所に...
そして帰り道。 再び... その場所に...
五輪山 どうして一本だけ残されたのかは、結局わかりませんでした。
もしかしたら、山頂までの道標なのかもしれません。
ただひとつ、はっきり言えるのは、たった一本のブナの木は確かに実在し、この山で元気に暮らしているということ。

あなたに会えてほんとうに良かった。
これからも逞しく生き続けてくださいね😌
さようなら、たった一本のブナの木さん🌳

この山をくまなく探せば、何処か他にもブナの木はあったのかもしれません。
しかし、山頂付近まで人工林に覆われたこの山に、ブナの森が再生することは二度とないでしょう。
一本のブナの木にエールを送る一方で、そんなちょっぴり悲しい思いも胸に、その場を後にしました。
どうして一本だけ残されたのかは、結局わかりませんでした。 もしかしたら、山頂までの道標なのかもしれません。 ただひとつ、はっきり言えるのは、たった一本のブナの木は確かに実在し、この山で元気に暮らしているということ。 あなたに会えてほんとうに良かった。 これからも逞しく生き続けてくださいね😌 さようなら、たった一本のブナの木さん🌳 この山をくまなく探せば、何処か他にもブナの木はあったのかもしれません。 しかし、山頂付近まで人工林に覆われたこの山に、ブナの森が再生することは二度とないでしょう。 一本のブナの木にエールを送る一方で、そんなちょっぴり悲しい思いも胸に、その場を後にしました。
五輪山 下山時。このコース唯一の展望😃
下山時。このコース唯一の展望😃
五輪山 出会った花です。
カラマツソウ
出会った花です。 カラマツソウ
五輪山 トチバニンジン
トチバニンジン
五輪山 フシグロセンノウ
フシグロセンノウ
五輪山 キンミズヒキ
キンミズヒキ
五輪山 マツカゼソウ
マツカゼソウ
五輪山 ナガバジャノヒゲ
ナガバジャノヒゲ
五輪山 アキノタムラソウ
アキノタムラソウ
五輪山 ヌスビトハギ
ヌスビトハギ
五輪山 アキチョウジ
アキチョウジ
五輪山 ミズヒキ
ミズヒキ
五輪山 ヤブラン
ヤブラン
五輪山 ヤブラン
ヤブラン
五輪山 下山後、景勝地、深山峡を歩きました。
下山後、景勝地、深山峡を歩きました。
五輪山 キツネノカミソリ
キツネノカミソリ
五輪山 ウバユリ
ウバユリ
五輪山 そして会いたかった、イワタバコ😃🎵
そして会いたかった、イワタバコ😃🎵
五輪山 深山峡から、遠く五輪山が見えました。
今もあのブナの木はそこにあります。
深山峡から、遠く五輪山が見えました。 今もあのブナの木はそこにあります。

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