活動データ
タイム
03:35
距離
8.5km
のぼり
42m
くだり
39m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るこの度、ついにオレはテン泊デビューした。 だが、あまりに色んなことが多くあり過ぎて、なかなかレポを取りまとめることができなかった。 だから、文面もちょっと支離滅裂になってしまったように思う。 それに、果たしてこれでテン泊デビューしたと胸を張って言えるのだろうか…❓ そんな悪夢⁉️のテン泊デビューのはじまりはじまり。 長文になるが、オレの念願だったソロテン泊デビュー日記、時間のある時に目を通してくれると嬉しいぜ。 ⛺️ ⛺️ ⛺️ ⛺️ ⛺️ ⛺️ ⛺️ ⛺️ ⛺️ ⛺️ 【8/8. PM4:25】 テントの中で寝ころび、一人静かに本📚を楽しむ。なんて贅沢な時間なんだろう✨ そう読書に耽っていられたのもほんの束の間、陽気な欧米人男女4人組がオレのすぐ横でテントの設営をし始め、彼らの会話がオレの集中力を途切れさせる。 何を喋っているのかよくわからないが、どうせこんなところだろう。 Oh, James, you're surprisingly good at setting up a tent. (あらっ、ジェームズ、あなた、意外にテントを立てるの、うまいのね) Of course, I'm also good at setting up a tent between my legs. (当たり前さ、オレは股間のテントを立てるのも得意だぜ、ハッハッハッ) Oh no, You are crazy… (もうっ、あなた、いかれてるわ…) とても読書になんて集中できない…。 だが、皆んなこの夏休みを精一杯楽しもうとやってきているのだ。 オレにそのお喋りを阻止する権利はない。 そんなこんなでオレは本を読むのを諦め、晩めしの準備に取りかかる。 明日の朝は早立ちする予定なのだ。 早めに晩めしを済ませ、寝る準備に入らなければならない。 オレは携帯のアラームを午前4時にセットする。 少し早い気がしないでもないが、時間に余裕を持って行動する方が、心にも余裕が持てるというものだ。 明日、オレはここ上高地の小梨平キャンプ場をベースキャンプ地とし、北アルプスで唯一の活火山である焼岳に登るのだ。 テントに要らない荷物をデポしておき、サクッとピストン山行する計画。コースタイムは7時間あまりだ。 焼岳は北アルプス入門に適した山として知られており、日帰りでも十分登ることが可能な山である。 だが、前日にテン泊しておけば、さらに余裕を持って楽しむことができるはずだ。 そう目論んだオレは、ここ小梨平キャンプ場をソロテン泊デビューの地に選んだのである。 【8/8. PM9:00】 さぁ、寝よう。 オレはテントに吊るしていたハンディランタン🔦を消灯する。 その直後、何かがテントの天井をバタバタと叩く音が聞こえてくる。 ンッ、何だ❓ オレは消灯したハンディランタンを再度、点灯させる。すると、ナントおぞましい虫が3匹もテント内に侵入し、飛び回っているではないか‼️ そ奴らは3㌢以上もあり、蚊トンボをひと回り大きくしたような虫だ。足がマダラ模様になっており、何故かオレはMCハマーを連想する。 どうやらテント上部のベンチレーターから侵入してきたようだ。 テントの外にはまだ無数のMCハマーが侵入しようとしているようで、外側からもバタバタ、テントを叩く音が鳴り響く。 慌ててオレはベンチレーターの内窓のヒモを強く縛り、新たな侵入を阻止する。そして、タオルを振り回しテント内のMCハマーを叩き落とした。 見かけはおぞましいが、意外に簡単に仕止めることができた。ホッと一安心だ。 実は、オレは部屋の中にヤブ蚊🦟一匹潜んでいるだけでも眠れないような神経質な男なのだ。 とても巨大蚊トンボとテント内で同居することなど許せるわけないのである。 教訓其の一、テントのベンチレーターの内窓はしっかりと閉めるべし、、、 そんなこと、テン泊入門書には書かれていなかった。 やはり実際に経験しないと知ることのできないことが多く存在する。 【8/8. PM9:30】 そろそろ本気で眠ろうとするが、なかなか寝つけない。 気温が下がってきたのか、シェラフに包まっていないと少し肌寒く感じるが、その反面、昼間の汗で肌がベトベトして不快である。 毎日、風呂に入らないと安眠できないオレ…😓 ボディタオルで上半身を拭いて回る。 教訓其の二、テン泊にボディタオルは必携 【8/8. PM9:50】 どこかに出かけていた欧米人男女4人組が戻ってくる。 Oh no, You are crazy… それは、もういいか……😅 一時、テントサイトが騒がしくなるが、すぐに静寂さを取り戻す。 彼らもちゃんとキャンプのマナーをわきまえているようである。 【8/8. PM10:30】 テントの周囲を何かが徘徊する気配を感じる。 もしや熊か⁉️ キャンプ場の受付でテン泊の申し込みをした際に、連日熊が出没しているため、食べ物や食器の後始末をしっかりするよう注意を受けていたのだが、まさか……😱 もちろん、オレはキャンプ場のスタッフから言われたとおり調理に使ったメスティン、シェラカップを厳重に洗って匂いが残らないようにしていた。 そして、晩めしに食べた焼鳥缶などの空き缶は、キャンプ場が指定するゴミ箱に捨て、熊の標的にならないよう細心の注意を払っていた。 きっと気のせいだ。 初めてのソロテン泊に、オレは必要以上にナーバスになっているのだろう😔 【8/9 AM0:00】 いつしか不穏な気配は消え去っていったが、まだオレは寝つくことができない。 どうやら眠ろうと焦れば焦るほど、目が冴えてくる悪循環のパターンに陥ってしまったらしい。 最近、自宅では寝つけず困ったようなことはほとんどないが、テン泊という特殊な環境がそうさせるのだろう。 そう考えていると、今度はポトポトとテントに落ちる雨音🌧が聞こえてきた。そして、次第にその雨音は勢いを増して本降りに。 テント内に雨水が浸水して来ないか心配になるが、オレのテントは国内山岳テントでトップシェアを誇るアライテントのトレックライズだ。これしきの雨に負けるはずがない。 オレはトレックライズを信じ、睡魔が訪れるのを待つ。 それにしても、出発前、幾度となく天気予報を確認したが、雨の予報はなんてなかったはずだ。そう思い、オレは携帯を取り出し、てんくらを確認する。 すると、知らずうちに傘マーク☔️が付いているではないか。 明日の焼岳山行が疎ましくなってきた…😫 【8/9 AM1:00】 まだ雨は降り続いている。 また、今すぐ眠れたとしても睡眠時間は3時間も取れない。 眠らず横になっているだけでも疲労は回復すると聞くが、やはりぐっすりと眠れた翌日の方が体調が良いのは言うまでもない。 オレに迷いが生じる。 明日の焼岳山行、どうしたものだろうか…😞 【8/9 AM2:00】 雨の勢いは幾分弱まったようだが、今度は暴風💨が吹き荒れてきた。 明日の焼岳山行は断念せざるを得ないだろう。 だが、幸いにして3連休だ。もう一泊延泊して、明後日に焼岳に登るという選択肢がまだオレには残されている。 携帯のアラームのセットを解除し、明日はゆっくり起床することとしよう。 そう踏ん切りをつけると、ようやくウトウト睡魔がやってきた🥱 【8/9 AM5:20】 決して良い目覚めとは言えないが、目が覚める。 まだ風は強いが、少し治まってきていて暴風というほどではない。 これなら、焼岳に登ることができるかもしれない。そう思ったオレはコーヒー☕️を煎れ、カロリーメイトを腹に入れる。 取り敢えず登山口まで向かい、そこで登るかどうか判断することにしよう。 そう思いが二転三転し、上下レインウェアを着込み、バックパックに必要なギヤだけを詰め込む。 そうすると、次第に気合が入ってきた。 よし、焼岳に登るぞ、と。 【8/9 AM6:10】 オレはテントから外に出て出発しようとしていた。 その時、キャンプ場のスタッフがやってきた。 「すいませ〜ん。昨夜、クマによる人身事故が起きました。皆様の身の安全の保証をできない事態となりましたので、キャンプ場を閉鎖したいと思います」 「従いまして、今日中にテントを撤収してお帰りください」 えーーーーーっ 😭😭😭 こうして、オレは焼岳に登ることもなくテントを撤収、上高地を後にしたのであった…😓 タイトルどおり、悪夢⁉️のテン泊デビュー👎 追伸 この度、熊に襲われた方々には、謹んでお見舞い申し上げます🙇🏻♂️ 帰宅してからニュースを見たところ、この上高地の小梨平キャンプ場で熊による人身事故が起こったのは、これまでで初めてのことだそうです。 よりによって、そんな日にテン泊デビューなんて…😰 私が感じていた不穏な気配は、気のせいなんかではなく、紛れもなく熊だったと今思い返している次第です😱😱😱 「アイツ、また何かしでかすぞ」 最近の私は、皆んなからそんな目で見られている気がしますが、今回もそのご期待を裏切りませんでした😓 それにしても山にも登らずテン泊デビューを果たしたと言えるのでしょうか…⁉️ まぁ、胸を張っては言えませんよね…😅 最後まで長文にお付き合いいただいた方に対しまして、厚くお礼申し上げます🤗
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