岩菅山と兵ノ沢の遡行

2020.08.08(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 41
休憩時間
34
距離
6.9 km
のぼり / くだり
609 / 609 m
3 36
1 27

活動詳細

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混迷の世相と長梅雨で、およそひと月も蟄居の日々が続いた。そろそろいかがでしょう! とKZ氏に打診すると、暑いから沢登りかなあ、という愉しい提案。お気軽に近場の沢ということで、曾遊の地、奥武蔵は芦ヶ久保の兵ノ沢を、初めて遡行するということになった。 沢登りは数年ぶりで、奥多摩川苔谷は逆川の遡行隊に参加して以来である。飯能でいつもの電車内の待ち合わせ。KZ氏はロープの点検を行なうなど、沢登りの緊張感を醸しだしている。 ヘルメットにハーネス姿で芦ヶ久保駅を出発。横瀬二子山、兵ノ沢コース登山道を歩き、判り易いのは木橋のポイントなので、そのあたりから入渓かな、と思いつつ沢を見下ろすと、ほどよい感じの小滝が飛沫を上げているので、突発的に沢に降りる。沢靴に履き替えて、沢登りが始まった。 行程の様子は写真とキャプションに記すが、結局のところ、ビレイしてロープを使うという場面は無く、程よい岩と滝を登りながらの、快適な沢歩きに終始した。 「奥武蔵登山詳細図」に記載の「ガニ沢の滝」の在処というのが懸案だったが、兵ノ沢遡行の中では、最も険阻な小規模のゴルジュ帯と滝を越えた先に広がる、五段の滝をKZ氏は認定した模様。 渓相が良い、という言い回しが適当かどうかよく判らないが、ガニ沢五段の滝は、兵ノ沢で最も美しいエリアなのではと思う。 標高460mに近い、登山道看板と木橋の地点に到着。間も無く地形図では沢の青線が消えるが、兵ノ沢の水量はまだまだ衰えない。登山道を歩くハイカー諸氏の怪訝視線をかいくぐり、遡行を続行することになった。 その後も小滝が続き、飽きさせない道中だったが、次第に巨岩ひしめく様相となり、倒木が進路を遮蔽する箇所も散見されるようになった。岩礫混じりの登山道が近づいてきて、岩菅山に向かってジグザグ道になろうかという地点に到着。ここで遡行終了。装備を解いて、空身で岩菅山往復とする。 岩茸石を過ぎたところで、標高約730m地点から等高線沿いにトラバース。作業道的踏み跡を辿り、眺望の利く伐採地に到着。 曇りのち晴れ。そしてふたたびの曇天。良景は少し靄靄しているが、気持ちのよい遡行の末の登頂なので気分がよい。 北尾根を少し登って、標高770mの岩菅山に登頂。横瀬二子山に登ることなく、満悦して下山に掛かった。

武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 横瀬二子山、兵ノ沢コース登山道。右岸の大岩を見上げつつ辿り、木橋あたりから入渓かなと漠然と思いつつ沢を見下ろすと、ほどよい感じの小滝。

恵瀬沢との二俣附近から沢歩きを開始することになった。
横瀬二子山、兵ノ沢コース登山道。右岸の大岩を見上げつつ辿り、木橋あたりから入渓かなと漠然と思いつつ沢を見下ろすと、ほどよい感じの小滝。 恵瀬沢との二俣附近から沢歩きを開始することになった。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 苔むした岩陰にひっそりとイワタバコ。登山道の傍で見るよりも、しっとり濡れて美しいので、これも沢登りの眼福。
苔むした岩陰にひっそりとイワタバコ。登山道の傍で見るよりも、しっとり濡れて美しいので、これも沢登りの眼福。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 ほどよい感じの小滝に到着。見た目よりも難渋。さっそく冷水を感じつつ登る。
ほどよい感じの小滝に到着。見た目よりも難渋。さっそく冷水を感じつつ登る。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 ほどよい感じの小滝を側面から。KZ氏もやや難渋しつつ登る。
ほどよい感じの小滝を側面から。KZ氏もやや難渋しつつ登る。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 登山道が交差する木橋に到着。曇天の山峡に沢音だけがこだまする。
登山道が交差する木橋に到着。曇天の山峡に沢音だけがこだまする。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 右岸から支流(ガニ沢、中ノ久保)が次々と加わり、兵ノ沢の勢いは増していく。
右岸から支流(ガニ沢、中ノ久保)が次々と加わり、兵ノ沢の勢いは増していく。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 いつか歩いたことのある右岸の尾根を眺めつつ、ざぶざぶと歩き続ける。
いつか歩いたことのある右岸の尾根を眺めつつ、ざぶざぶと歩き続ける。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 気持ちのよい滑滝などをパスして遡行が続く。やがて平萱沢との二俣を過ぎると…。
気持ちのよい滑滝などをパスして遡行が続く。やがて平萱沢との二俣を過ぎると…。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 兵ノ沢最大の難所(?)である、豪快な小滝が出現。併行している登山道から、この滝は見えない。
兵ノ沢最大の難所(?)である、豪快な小滝が出現。併行している登山道から、この滝は見えない。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 滝壺は存外に深く、右側からトライするが断念。KZ氏が空身で左側から。難渋の末登りきる。私は高捲いてザック運搬。
滝壺は存外に深く、右側からトライするが断念。KZ氏が空身で左側から。難渋の末登りきる。私は高捲いてザック運搬。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 最大難所滝を越えると、美しい何段も連なる滝。
最大難所滝を越えると、美しい何段も連なる滝。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 渓相が良い、という言い回しが適当かどうかよく判らないが、兵ノ沢で最も美しいエリアなのではと思う。
渓相が良い、という言い回しが適当かどうかよく判らないが、兵ノ沢で最も美しいエリアなのではと思う。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 登山道看板と木橋の地点に到着。間も無く地形図では沢の青線が消えるが、兵ノ沢の水量はまだまだ衰えない。
登山道看板と木橋の地点に到着。間も無く地形図では沢の青線が消えるが、兵ノ沢の水量はまだまだ衰えない。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 というわけで、登山道を歩くハイカー諸氏の怪訝視線をかいくぐり、遡行を続行することに。小滝が続き、飽きさせない。
というわけで、登山道を歩くハイカー諸氏の怪訝視線をかいくぐり、遡行を続行することに。小滝が続き、飽きさせない。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 次第に巨岩ひしめく様相となり、倒木が進路を遮蔽する箇所も散見されるようになった。
次第に巨岩ひしめく様相となり、倒木が進路を遮蔽する箇所も散見されるようになった。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 岩礫混じりの登山道が近づいてきて、岩菅山に向かってジグザグ道になろうかという地点で遡行終了。

装備を解いて、空身で岩菅山往復とする。山腹には黄色い彼岸花のようなものが群生していた。(後日KZ氏の記録で、キツネノカミソリという花と知る。ユリ目ヒガンバナ科)
岩礫混じりの登山道が近づいてきて、岩菅山に向かってジグザグ道になろうかという地点で遡行終了。 装備を解いて、空身で岩菅山往復とする。山腹には黄色い彼岸花のようなものが群生していた。(後日KZ氏の記録で、キツネノカミソリという花と知る。ユリ目ヒガンバナ科)
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 岩茸石を過ぎたところで、標高約730m地点から等高線沿いにトラバース。作業道的踏み跡を辿り、眺望の利く伐採地に到着。

曇りのち晴れ。そしてふたたびの曇天。良景は少し靄靄しているが、気持ちのよい遡行の末の登頂に満悦する。
岩茸石を過ぎたところで、標高約730m地点から等高線沿いにトラバース。作業道的踏み跡を辿り、眺望の利く伐採地に到着。 曇りのち晴れ。そしてふたたびの曇天。良景は少し靄靄しているが、気持ちのよい遡行の末の登頂に満悦する。
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 デポしたザックを回収して、帰途は寄り道をしつつの一般登山道。入渓点から沢に沿って歩き、芦ヶ久保キャンプ場に至る。兵ノ沢林道から国道299に出た。

兵ノ沢が横瀬川に注ぐ地点を見に行ってから、芦ヶ久保駅に帰着した。
デポしたザックを回収して、帰途は寄り道をしつつの一般登山道。入渓点から沢に沿って歩き、芦ヶ久保キャンプ場に至る。兵ノ沢林道から国道299に出た。 兵ノ沢が横瀬川に注ぐ地点を見に行ってから、芦ヶ久保駅に帰着した。

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