活動データ
タイム
05:41
距離
6.9km
のぼり
609m
くだり
609m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る混迷の世相と長梅雨で、およそひと月も蟄居の日々が続いた。そろそろいかがでしょう! とKZ氏に打診すると、暑いから沢登りかなあ、という愉しい提案。お気軽に近場の沢ということで、曾遊の地、奥武蔵は芦ヶ久保の兵ノ沢を、初めて遡行するということになった。 沢登りは数年ぶりで、奥多摩川苔谷は逆川の遡行隊に参加して以来である。飯能でいつもの電車内の待ち合わせ。KZ氏はロープの点検を行なうなど、沢登りの緊張感を醸しだしている。 ヘルメットにハーネス姿で芦ヶ久保駅を出発。横瀬二子山、兵ノ沢コース登山道を歩き、判り易いのは木橋のポイントなので、そのあたりから入渓かな、と思いつつ沢を見下ろすと、ほどよい感じの小滝が飛沫を上げているので、突発的に沢に降りる。沢靴に履き替えて、沢登りが始まった。 行程の様子は写真とキャプションに記すが、結局のところ、ビレイしてロープを使うという場面は無く、程よい岩と滝を登りながらの、快適な沢歩きに終始した。 「奥武蔵登山詳細図」に記載の「ガニ沢の滝」の在処というのが懸案だったが、兵ノ沢遡行の中では、最も険阻な小規模のゴルジュ帯と滝を越えた先に広がる、五段の滝をKZ氏は認定した模様。 渓相が良い、という言い回しが適当かどうかよく判らないが、ガニ沢五段の滝は、兵ノ沢で最も美しいエリアなのではと思う。 標高460mに近い、登山道看板と木橋の地点に到着。間も無く地形図では沢の青線が消えるが、兵ノ沢の水量はまだまだ衰えない。登山道を歩くハイカー諸氏の怪訝視線をかいくぐり、遡行を続行することになった。 その後も小滝が続き、飽きさせない道中だったが、次第に巨岩ひしめく様相となり、倒木が進路を遮蔽する箇所も散見されるようになった。岩礫混じりの登山道が近づいてきて、岩菅山に向かってジグザグ道になろうかという地点に到着。ここで遡行終了。装備を解いて、空身で岩菅山往復とする。 岩茸石を過ぎたところで、標高約730m地点から等高線沿いにトラバース。作業道的踏み跡を辿り、眺望の利く伐採地に到着。 曇りのち晴れ。そしてふたたびの曇天。良景は少し靄靄しているが、気持ちのよい遡行の末の登頂なので気分がよい。 北尾根を少し登って、標高770mの岩菅山に登頂。横瀬二子山に登ることなく、満悦して下山に掛かった。
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