活動データ
タイム
09:44
距離
15.7km
上り
1648m
下り
1647m
チェックポイント
活動詳細
もっと見る日曜日の山はどこにしようかなぁ??と、まだ迷っていた時に「日曜日、ここ行きません?」とLINEが来た。 「いいね、そこ行こう」と、二つ返事で決定した場所は大峰の神童子谷という奥吉野・前鬼川・天川と並びキャニオニングでは大人気の沢である。 こういう書き方をすると、さも私が色んな沢を熟知してるように見えるが、本当は写真内の文章も含め帰ってから調べて知った事ばかりで行く前には滝の名前はおろか神童子谷と言う場所すら知らなかった。(;^_^A 始めて行ったその場所は、まさに大峯ブルーと言うべきそれはそれは綺麗な場所だった。 神童子谷の最上部、ノウナシ谷、犬取谷出合部に有るのが釜滝である。 一般的にはここまで遡上したらここからは川の流れに乗って連続するウォータースライダーを満喫しつつ下流していく。 私がダウンロードさせていただいた軌跡データではここまでしか載っていない。 しかし、相棒たけちゃんの話によると犬取谷を遡行すると稲村岳へ、ノウナシ谷からは大普賢岳に行ける。 のではなかろうか・・若干不安気味(笑) 稲村はダメだ。車を回収しに行くには遠すぎる。大普賢は??行者還へ周回するといい感じで車の近くへ下りれるな・・これだ! 丁度、釜滝上部で宴会中のパーティが有ったのでこの先行けるか聞いてみたが、ここから先には行ったことが無いらしい。なるほど、未知の領域だな。望むところだ(大嘘) しかし、そこは大普賢に向かう道なき道。一般登山道でさえ険しさひと際なのに、これはキツイどころではない。 何度「辞めときゃ良かった」と思ったことだろう・・ しかし、もう後の祭りだ。進むのが地獄なら戻るのも地獄である(大げさ過ぎ) 同じ地獄なら進むしかない。 一般登山道の稜線に出てようやくホッと一息。しかし、この時既に別の不安が頭をよぎっていた。 そもそもスタート時点では神童子谷の遡行下流のみの予定だったので持ってきた水分は500mlペットを2本のみ。 その殆どを既に消費しかけていた。残り僅かな水分でこの暑さの中完歩しきることが出来るだろうか? 微かな望みは行者還岳の少し下に有る「水場マーク」ここまで持たせることが出来れば生還できる。 まだ沢を歩いてた時にジャブジャブに濡れたタオルで吹き出す汗を拭いつつ、ほんの少しの水分で喉を潤す。 ゴクゴク飲みたい、飲んでしまいたい衝動をグッと堪えながら・・ 熱中症に近い軽めの頭痛と眩暈を抱えフラフラになりながらようやく水場マーク近くに来た時には二人とも残る水分は後一口分づつしか無かった。ヤマップのマーク位置を確認しながら水場を探すが見つからない。 他にも水場を探したであろう踏み跡が有ったが崖のような場所を下りて行っても水場は無い。 「もう、水は諦めよう」とたけちゃんが言った。 「下山していく途中に沢に出るはずだからそこまで粘るしかない。」 いや、確かに水が見つからないのだからそうなのだが・・ そこまで辿り着ける自信は全く無い。避難小屋に水無いかなぁ・・ 嘆いたところでどうすることも出来ない。仕方なくコースに戻り下山していくと、先を行くたけちゃんが、「水の音がする」と叫ぶ。 マジか?? なんだ、コース上脇に黒いパイプから細いながらも止めどなく水が流れ出ているでは無いか。助かった~~!!マジでそう思った。疲労と安堵からかその場にへたり込む。 ザックに残ってたチュロスを食べ、豊富に湧き出る水をゴクゴクと一気飲みしながら思った・・ これで生きて帰れる。 実は持ってきていたペットボトルは凍らせたものを後2本、今日は要らないだろう、と車にデポしてきたのだった。 暑い季節の水分不足は深い山では下手すると命に係わる。街中と違い簡単に得ることが出来ないのだから。 もちろん、分かっていることなのだが、分かっていつつも幾度となくこういう失敗を繰り返す。 もし、飲まなかったらそのまま持帰ればいいだけのことだ。水分だけは多い目に持っておこう。 そう、肝に銘じた山行だった。 因みに、活動の装備に載せた靴、色違いで有るが私の中でベストアイテムである。 今回のように沢が有り岩場も有り、ガレ、ザレ場や一般トレイルの腐葉土的な場所など様々なフィールドを一つの山行の中で歩くのに最適である。もちろん沢にはフェルトソールの物など専用の靴が有り、それ以外の場所でもそれ専用に作られた靴には敵わないかも知れないが、この靴はオールラウンダーとして途中で履き替えることなく全ての山行をこなすことが出来る。ソールはクライミングシューズでは名門のファイブテンのステルスソールで、岩場でのフリクションの良さは確実に信頼できる。そして安い。 このメーカー、どうも認知度がイマイチのようで今はadidasの傘下になってるようである。 何だかメーカーの回し者のようになってしまったがそういう意図は全く無いのでご安心あれ。 そしてこれも帰ってから気付いたのだが、大峯ブルーの神童子谷を遡行中に、なんとフォローさせていただいてる「もにさん」夫妻に出会っていた。何たる偶然。 もにさん目線の神童子谷はこちら https://yamap.com/activities/7121655 途中でぶっちぎれたような文章になってしまったが、詳細については写真内の記述も見ていただけるとありがたいです。 あっ、それともう一つ・・・ ヤマップの記録では15.7kmとなってるが、ガーミンの記録によると20kmちょい位が正解だと思う。 もし、この軌跡データを真似しようと考える方は充分な装備と覚悟が必要だと思う。 もしかすると双門コースよりも大変かも知れないので・・
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