活動データ
タイム
12:06
距離
18.4km
のぼり
1744m
くだり
1364m
活動詳細
すべて見る【登山2020 ACT.19@赤兎山1,628m→赤兎山避難小屋泊→裏赤兎山1,530m→杉峠→六本桧→上小池】 ◆場所:福井県勝山市、大野市 ◆活動時間:12時間8分(2日間) ◆活動距離:18.1km ◆消費カロリー:5,166kcal ◆高低差:1,668m ☆1泊2日、初の避難小屋泊登山 ☆寝袋等が入る70リッターザックを新調 ☆荷物は過去最高の18キロ ☆登山記録疎らなコースに人跡を刻む ☆初めてのご来光 ☆ハードだったのであまり撮影する気になれず ☆マイナーコースで誰とも会わず ●DAY_1 8月1日 土曜日 ようやく梅雨明けした週末。登山の相方、通称「隊長」に誘われてハードな登山へ。 ここ最近は登山レポートが殆ど無いコースに記録を記す趣旨で登っており、今回の隊長の提案は、2日間かけて福井県の 鳩ヶ湯新道→赤兎山→裏赤兎山→杉峠→三ノ峰→別山→三ノ峰→二ノ峰→上小池 を縦走する計画。 体力勝負だと思い、前日の夜には福井市の「池田屋」にて、二郎系ラーメンでしっかりカーボローディング。 1日目は計画中の三ノ峰まで進み、三ノ峰避難小屋で一泊する予定。 赤兎山への超マイナールート、鳩ヶ湯新道登山口を午前6時にスタート。 今回は避難小屋泊という事で寝袋から食料から酒まで重装備。これらの荷物を新調した70リッターのザックに18kg分詰めていざ! 鳩ヶ湯新道はコースタイム3時間10分。先月福井県の山岳会有志の皆さんが草刈りをしてくれたとの事で、歩きやすいはず!と思って臨んだところ、序盤の林道部分、登山道の登り口から暫くは草刈りされておらず、草をかき分けながら進む。 ある程度のところから草刈りされており、斜度も緩やかな事から快調に進む…筈が、18kgの荷物の重さが徐々に体力を奪う。 また極度に暑さに弱い自分にとっては夏の暑さも大敵で、これにも体力を奪われていく。 いつも頭に巻いている汗止めのタオルも、いつもは1時間に一度絞る程度のところ、今回は20分に一度絞るほどの滝汗。激しく体力を奪われ度々休憩。 登山道は昔に山でオウレンやワサビを栽培していた頃の作業道で、長年踏み固められた道は踏み跡もしっかりしていて往時の様子を想起させる。 しかし概ね1人が余裕を持って通れる程度で広いとは言えず、ところどころ切れ落ちている箇所もあるので注意が必要。 コースは数カ所渡渉するため、その場所の前後では冷涼な風が風が通りリフレッシュするが、この日は湿度がやや高く、重荷と暑さのダブルパンチで体力を根こそぎ持っていかれる。 更に登山道に木が多くせり出しており、それを潜る度に重装備でのスクワットを強いられる。 更に更にワサビ田跡を過ぎた辺りから登山道に沼田場が度々出現し、それを回避するのにも労力が要る。 それを超えると赤兎山山頂へ向かう道は直登。ひたすら登るうちに熱中症の症状が現れ始める。 この時に既にコースタイムからは1時間以上オーバー。持参した水分は5リッター(うち1リッターはビールと牛乳なので、行動用としては実質的に4リッター)も、行程の5分の1程度のところであまりの暑さに既に2リッターを消費。次の水場はまだまだ遠いため絶望感しかない。 しかし登るしかないので、水分と塩分を摂取しながらマイペースで一歩ずつ登る。ソロなら間違いなくリタイアしてます(笑) 一歩ずつ慌てず着実に進み、コースタイムから大幅に遅れて赤兎山山頂到着!なんとか辿り着いた!それにしてもコース長8km以上のコースなのにコースタイムが3時間10分とはおかしくない?! 暑さと荷物の重さで完全にグロッキー。山頂で動けずいたところ、隊長が1km下の水場までソロで1時間かけて水を汲みに行ってくれた!大感謝! その後赤兎山名物の湿原の木道を進み避難小屋へ。当初はここからまだまだ先に進んで三ノ峰の避難小屋に泊まるつもりだったが、時間も遅いので予定を変更し、今日は赤兎山避難小屋で宿泊する事に。 とりあえず昼飯。隊長が用意してくれたホルモンを炒めてうどんを投入するホルモン焼きうどん。それとビール!これが最高に美味い! 食後に避難小屋で寛いでいるとソロの男性が1人到着。この日の避難小屋は計3名。 昼寝して早めに夕食を食べて、日没と共に就寝して1日目終了。夜中に外に出ると月が明るく輝き、期待した天の川は見ることができなかった。 ●DAY_2 8月2日 日曜日 当初計画コースを完歩するため4時起床。 朝食後に小屋から出て展望台へ行くと、雲も無く白山から別山、三ノ峰までの稜線が綺麗に見える!幻想的。 準備をして5時過ぎに出発。すると丁度別山と三ノ峰の間からご来光が!いつもの登山は日帰りで、日の出以後の行動となるため登山でご来光を見るのは初めて。とても神々しい。 ご来光に山行の無事を祈りスタート。先ずは赤兎山を下って裏赤兎山へ登り返し、裏赤兎山を下ってから杉峠を目指す。 コースタイムでは東行きも西行きも大差なく、多少のアップダウン程度かと想像していたが、実際にはかなり嫌らしいアップダウンが多数織り込まれており、おまけに登山道には木がせり出してザックの雨蓋に度々引っかかりストレスとなる。 またコースは沼田場が多く、中には回避しづらい厄介なものもある。これはいつもこうなのか、梅雨で散々降った後だから特別なのかは不明。しかし沼田場に木や枝が足場として敷かれているところも多く、恐らくいつも沼田場なのだろう。 高温多湿のためにキノコが多数。癒しとなる花や眺望は全く無く(白山が一度見える程度)、夏に歩くのは修行。ブナの木立も密集し鬱蒼。爽やかとは言い難い。 高温多湿で体力を消耗しながら、何とか杉峠到着。水の消費量も激しかったので、杉峠から三ツ谷へ下ったところにある水場で補給して六本桧を目指す。 杉峠から六本桧は東行きも西行きも同じコースタイムだが、実際もグラフによると西から東へ登っているので東行きの方が時間がかかるだろう。 1時間以上歩いてようやく六本桧到着。この頃には暑さで体力を消耗して戦意喪失。この先三ノ峰への行程を諦め、隊長と別れてソロで下山。三ノ峰の麓の上小池公園で隊長を待つ事に。 上小池公園駐車場に着き、5時間くらい待つ予定で暇を持て余していると、同じく手持ち無沙汰そうな年上の男性に声をかけていただく。何でも奥様と奥様の友人と3人で三ノ峰に登ろうとしたものの、体調が悪くリタイアされて奥様と奥様の友人を待っておられるそうだ。 話を伺うと登山歴28年で白山に404回も登られているとの事!残雪期の白山の魅力やルート、周辺の山々についても熟知しておられ、3時間ほど話しを聞かせていただいたというか、ほぼ無料でレクチャーを受けた感じ。これはありがたかった! 下山して来る方々とも話す中、昨晩三ノ峰避難小屋に宿泊されていた方も。小屋の状況を聞くと、小屋には8名が宿泊し、外にはテントが4張りも!計画通り三ノ峰避難小屋まで行っていたら大変だった(汗) 男性の奥様と奥様の友人が下山して来られたので、お暇(いとま)して一人でブラブラ散歩して隊長の下山を待っていると、隊長が山岳会の方々と共に下山。 上小池公園から昨日車を駐めた鳩ヶ湯新道入り口まで山岳会の方に車に同乗させていただく。感謝。 この後、秘湯鳩ヶ湯温泉に寄って温泉で2日間の疲れと汚れを落とす。青鳩が傷を癒したとされる鳩ヶ湯。今回で2回目だがやはり名湯だ。 温泉を後にして帰路へ。途中隊長の提案にて勝山市の「好太郎」さんで夕食。福井県有数の蕎麦の名店だが、2日ぶりの下界の食事なので尚更美味い!で、2杯も食べてしまう(笑) 食後、隊長を家まで送って今回の山行は無事に終了。当初計画したコースは達成できなかったが、怪我やアクシデントも無く終わって良かった。 暑さと荷物の重さで完全にグロッキーだったが、暑さに弱いのは体質だから仕方ないとして、荷物は重いものを担げるように鍛えなければ… 涼しくなったら重い荷物を担いで鍛錬しよう。
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