8合目から避難小屋に降りて行く途中の尾根。1ー2張り可能。ここは登山道の横に外れてるから邪魔にはならないが、奥が落ちてて怖い。強風だとなお怖い。 戻る 次へ

利尻富士、絶景を独り占めの写真

2020.08.01(土) 15:44

8合目から避難小屋に降りて行く途中の尾根。1ー2張り可能。ここは登山道の横に外れてるから邪魔にはならないが、奥が落ちてて怖い。強風だとなお怖い。

この写真を含む活動日記

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15:14

22.1 km

2011 m

利尻富士、絶景を独り占め

利尻山(利尻富士) (北海道)

2020.08.01(土) 2 DAYS

利尻山に行ってきました。 土日ともに、てんくらA。1泊2日の計画。 最初は人気の王道コース、土曜移動、日曜早朝からアタックして帰る計画を立てる。気になるのは、天気図見ると下り坂であること。 金曜日、仕事終わって帰宅後、準備してすぐに出発。一路稚内へ。フェリーターミナル到着後に最新のてんくらを見ると日曜早朝にBがある。風も強まるみたい。それならば土曜のうちにアタックした方が良いと判断。テント背負ってどこかに張ろうと。 ちょっと調べても、テント場の情報がない。登山口北麓野営場で聞いてみることにして、とりあえず仮眠。 (1日目) 朝一のフェリーに乗る。稚内にはどんより低い雲。日中解消の予報。利尻は日中晴れ時々曇り。次第に解消して雲が減っていく予報。鴛泊到着10分前に外に出て見ると、利尻富士が見えた。テンションが上がる。山頂付近に雲。近づくにつれ雲が増えていく。 到着後、まずはペシ岬へ。ポン山、小ポン山にも雲がかかってきたのが見える。あそこに登っても何も見えなさそうだ。 次いで、一路登山口に向かう。キャンプ場管理棟におばちゃんがいたので、テント場情報を聞いてみる。8合目に張れるとのこと。強風などの場合、避難小屋を使いたい旨を言うと「どうぞ」と返ってきた。これで、予備も確保。安心して行動できる。 甘露泉水で4.5L分のタンクを満水にして登る。思った以上に蒸し暑く、滝の様に汗が出る。第一、第二の見晴台はともに真っ白だが、時折雲が途切れ山肌が顔を出す。第二展望台から長官山が見えた。あそこに行けば、利尻山頂が見えるはず。蒸し暑いが、時折吹く風がひんやり心地いい。もっと吹いて欲しいと思う。水はたっぷり持ったので、飲みすぎても大丈夫。水分をいつもより多めに取りながら登る。 長官山。ここが8合目。確かにスペースは十分。ただし石が多く、快適に寝れそうな場所は2箇所。(その後の行程、8合目から9合目の間で、3箇所、合計8-10程度張れそうな場所を確認。)張るのであれば、他の登山客が下山してからにしようと思う。利尻山は雲の中。夕方になればあの雲は取れるのだろうか。雲の動きから強い風が舞っているのがわかる。夜から明朝にかけてさらに強まる予報だ。15時には判断して次の行動に移ると決めて、しばし休憩。利尻山方向は真っ白だが時折、雲が強風に煽られて中腹まで見える。山頂は変わらず雲の中。 下山者は口々に雲中で何も見えなかったと言った。 最新の予報と目の前の雲の動きから、強風の中、一人でテントを撤収する姿を想像する。結局、避難小屋泊を決定。そこまで荷物を持って行き、デポして山頂アタックすることに。19時の日没に向かい、徐々に気温の低下に伴って雲が解消するか、今よりも下がってくる事を期待しつつ、そのタイミングを狙って。 これが大当たりだった。9合目から山頂に近づくにしたがって雲が晴れていく。時折青空が見えては消える様になってきた。だが山頂はまだ見えない。山頂到着の直前、パッと青空が広がった。 山頂で思う存分絶景を堪能。光と風が織り成す刻一刻と変わる情景に息を飲む。山頂にはもちろん私独り。今日こんな景色を見ることができたのは自分だけ。なんて贅沢な時間。冷たい強い風が吹き始め、体が煽られるほどになったので、日没直前に下山を開始、避難小屋に戻る。あまりの美しい景色に写真撮影に気を取られ、ログの一時停止解除をし忘れる。。。 朝まで強風で、ドアがガタガタ音を立て、あまり良く眠れなかった。ちなみにもうひと方が、やはりテントを背負って来たのに、避難小屋宿泊にしたとのことだった。 (2日目) 4時発で、長官山での日の出を狙う。小屋は雲中。風はものすごい。昨日山頂で受けた風だ。昨夜登頂しておいてよかったと思う。避難小屋にして正解だった。長官山の頂上で目の前の雲が一瞬晴れて赤く染まる東の空が見えた。雲が時々途切れる。次第に途切れる間隔が長くなる。雲の切れ間に朝日が登るのを確認して下山。 帰りにポン山に寄る。 フェリーターミナルで飲んだコーラが最高にうまかった。 コースはよく整備されていて迷うことはまずないと思う。要所要所に携帯トイレ用ブースがあるので、女性の登山客が多いのはそれも理由の一つと感じた。 帰りに宗谷岬まで足を伸ばして元祖帆立ラーメンを食べ、豊富温泉に浸かって帰路につく。最高の休日だった。