旭岳・間宮岳・荒井岳・松田岳・北海岳・忠別岳・五色岳・化雲岳・トムラウシ山・オプタテシケ山・ベ...

2020.07.23(木) 5 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 24
休憩時間
27
距離
3.5 km
のぼり / くだり
698 / 220 m
16
1 59
22
DAY 2
合計時間
9 時間 36
休憩時間
2 時間 10
距離
17.6 km
のぼり / くだり
689 / 1138 m
22
9
1 47
44
1 27
DAY 3
合計時間
11 時間 20
休憩時間
2 時間 47
距離
16.1 km
のぼり / くだり
988 / 854 m
1 11
2 29
2 33
17
DAY 4
合計時間
14 時間 38
休憩時間
3 時間 33
距離
14.9 km
のぼり / くだり
1356 / 1489 m
DAY 5
合計時間
11 時間 15
休憩時間
1 時間 54
距離
16.6 km
のぼり / くだり
1289 / 1661 m
6
21
43
29
24
1 41
2 31

活動詳細

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グランドトラバース 旭岳→忠別岳→トムラウシ山→オプタテシテ山→十勝岳→富良野岳 70km 4連休に北アルプスの劔岳に行く予定が、天気が悪いようなので8月に延期。さて、北海道の中で天気がいいのは?北海道の北の方。ということは、また利尻?4日間も利尻はなぁ… 長い時間をかけて山にこもれるのは…カムコイ?知床?いや、いつかやりたかった、旭岳から富良野岳まで踏破する、グランドトラバースだ❗️しかし、天気予報はほとんどの日で曇りと雨☂️ そんな天気で70kmの道のりを行けるのか?まあ、途中でエスケープできるところもあるから何とかなるかな。 さて、どちらからスタートする?天気を見たら少しは旭岳方面の方がいいみたい。また、帰ってきた時にバスで移動するのも疲れる。と、いうことで、車は凌雲閣の駐車場に置き、9時47分発のバスに乗り上富良野に。そして旭川空港へ。そこで最後になるだろう「普通」の食事をお腹いっぱい食べる。醤油ラーメン大盛りとライス、餃子。これ以降はアルファ米の生活がずっと続くだろう。食べ終わったら旭川空港からバスで旭岳に向かう。 旭岳ロープウェイに到着したのが14時51分。ダッシュで15時発のロープウェイに乗車。姿見の駅は周りが真っ白。道に迷わないようにして登る。20kg超のテン泊ザックは重い❗️タラタラとニセ金庫岩まで登ると、徐々に頂上が明るくなってくる。山頂に着くと雲海の上に出て青空が…何度も登っている旭岳山頂で、こんな素晴らしい景色を見たのは初めてだ。何枚も写真を撮っていたら、午後6時半を過ぎてしまった。さて、真っ暗になるので裏旭に下りる。そこでまず一泊。 次の日、5時スタート。予定はヒサゴ沼避難小屋まで。朝のお鉢をゆったりと見ながら、白雲避難小屋へ向かう。夜は雨だったけど、朝になると日が差してくる。あら、白雲小屋がない。テン場はプレハブで一杯。小屋は重機で取り壊されている。その横を通って、忠別岳に向かう。 すると高根が原からたくさんの沼が見えてくる。空沼、高原沼、大学沼などなど…多くの人が沼めぐりをしているのが小さく見える。いつも下から見上げて、「あの上を歩きたいな」と思っていた。今、そこを歩いている。でもそこは、平坦で石が多くあり、景色が変わらない場所だった。秋は紅葉で綺麗だろうな。忠別岳付近で、宿泊場所を考える。ヒサゴ沼まで3時間以上かけて行くか、すぐそこの忠別岳避難小屋に行くか…前日の雨で濡れたテントを思い出し、早目に今日は終えてテントを乾かそうと考えた。 忠別岳避難小屋に着くと小屋はたくさんの人が。小屋を覗いていたら「テン場はあっちです!」と、言われる。小屋では宴会をするみたいだ。水を汲んでいると沢から登ってきた高齢の女性に大きな声で、「ビールどこで冷やしてる?」と、聞かれる。仲間で小屋を占領している。ここでクラスターが起きたら大変なことになるだろう。もう少し考えてくれないと…そんなこと言っても無駄か… 次の日、朝4時40分に出発❗️体は元気だ。すぐに五色岳に着く。でも、三角点だけで標識がない。そこからトムラウシが見えてくる。お花畑の沼の中に浮かんでいるトムラウシ。とてもカッコいい‼️ここからのトムラウシは最高‼️山は表だけではなく、いろいろな方向から見ると違った趣がある。 その後、化雲岳に到着。前に来た時はこの上に登らなかったので、すぐに登って岩の上でジャンプ❗️トムラウシや天人峡方面が良く見えた。後で分かるのだが、化雲岳はトムラウシからかなり離れても良く見える。 さて、今日のラスボスはトムラウシ。どんどん大きく見えてくる。地図も見ないでトムラウシを目指して進んで行くと…やってしまった。ルートミス。いつの間にかヒサゴ沼に下りるルートに入っていた。ショートカットしようとしたけど、藪が邪魔していて無理。大人しく沼まで下りて登り返すことにした。何と1時間以上のロス。しかし、これが後で良かったと気づく。 トムラウシの裏までやってきて、北沼を右手に見ながら登る。裏から見ると山は全然違う。しかし、この急登を重いザックを背負いながら登るのは辛すぎる。 やっと登頂。山頂標識が新しくなってる❗️山頂だけに光が当たっている。景色が見られるともっと良かったのだけど、この後があるからすぐに下山。南沼キャンプ場に向かう。 さて、まだ午後1時。まだ歩けそう。本当ならば双子沼キャンプ場まで行きたかったけど、南沼からは藪だらけ…双子沼まで行くと多分真っ暗だ。登山道脇にテン場はいくつかあるはずだから、歩いて行って良さそうなところでテントを張ることにした。すると三川台付近に真っ平らで広いテン場が現れる。そこを見た瞬間、ザックを下ろした。結果的にヒサゴ沼に行ったことで時間がなくなり、素晴らしいテン場でゆっくりとすることができた。 次の日の朝、素晴らしい景色が…稜線下のカールの沼がキラキラと輝く。出発した旭岳、化雲岳、トムラウシが朝日を浴びている❗️これから向かう十勝岳方面は雲海の上に出ている。ここは最高のテン場だ。まるで日高の戸蔦別岳でテン泊しているみたい。 景色に見とれて出発が5時半になつてしまつた。藪漕ぎがずっと続くので、この日が1番大変な日なのに。まあ何とかなるかな。まずはどんどん藪漕ぎをしながら進んで行く。いくつものピークを越え、まるで日高の山みたいだと思いながら進む。もう少しで双子沼に着くというところで、最大の藪漕ぎが…笹の下は石やら木やら水溜りやら、罠のオンパレード。行けども行けども着かない。やっと着きそうだと思ったら、出ました、今日のラスボス「オプタテシケ山‼️」目の前に羊蹄山や利尻山のようなドでかい山が現れる。まさかあれを登るのか?あまりに高すぎる‼️ 三川台からのかなりひどい藪漕ぎで体力はほとんど残っていない。美瑛避難小屋に水がないかもしれないので、双子沼で2Lの水を汲んで登る。しかし、いくら登っても山頂が見えない。途中、限界だと思い、せっかく汲んだ水を捨てる。その後、心を無にして登る。あと少しで山頂だと思ったら、また霧の中から左にでかい山が出てくる。どれだけ登らせれば山頂に着くんだ?まるでドラクエだな。藪漕ぎで体力を失わせ、ラスボスはいくら攻撃しても弱らない。こっちのHPがほとんどなくなりかけた時、やっと山頂に立つことができた。足は痛いし太ももは痙攣しそうだし、ギリギリの状態。やはりトムラウシから美瑛岳までが1番大変だった。 さて、最終日。朝イチで美瑛岳を登る。これもなかなか足にくる。今までの疲労がたまっている。何とか登るとその下には雲海が広がっている。そこからは荒々しい火山の様子が見えてくる。十勝岳を越え、カミホロを越え、上富良野岳を越えていく。そろそろ25000歩を超えてきた。足裏が痛い。三峰山はいくつも登り下りがある。なかなかゴールの富良野岳までが遠い… やっと十勝岳温泉と富良野岳の分岐に着いた。全部荷物をデポして富良野岳に登る。長かった行程もあと一つの山を登るだけ。あっという間に山頂へ。そこで飲み物や食べ物が全て尽きる。山頂で写真を撮ったのだが、あまり感動しない。まだ車まで2時間もある。そこまで行けてこそのゴール。 分岐まで戻ってきてレインウェアを脱いで身体を軽くする。凌雲閣までコースタイムで100分。さあ、気合いを入れて最後の下山開始。もう足は限界🦵でも、一歩ずつでも下りなきゃ着かない。下りてから食べたいものを大声で叫びながら歩く。途中の川で何かあった時のためにペットボトルに水を汲む。さて、あと30分。早歩きでガンガン歩く。するとうっすらと凌雲閣の建物が見えてきた。もう少しだ。上富良野の街も遠くに見えている。道がコンクリートになった。駐車場が見えた。やっと着いた‼️登山届に旭岳→トムラウシ→十勝岳→富良野岳→下山‼️と、大きく書く。 その後、すぐに凌雲閣の風呂に入って2回ずつ頭や身体を洗った。やっと人間に戻れたみたい。長い長い70kmだった。でも、家まで安全に帰ってこその登山終了!ゆっくり運転しながら、家まで到着❗️ また行きたいか?と、聞かれたら、三川台と双子沼の間の藪漕ぎさえなければ行きたいと答えるだろう。今回は、いつも見ている山と逆の方向から見ることができてとても新鮮だった。次は一箇所にテントを張ってのんびりと近くの山を散策でもしたい。

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