雨でもひっそり出来るものは…ロングトレイル!ということで、高野山から熊野本宮大社までの2泊3日(+観光用の1泊)を計画。 《計画》 DAY① 高野山金剛峯寺〜伯母子岳避難小屋 DAY②伯母子岳避難小屋〜十津川温泉 民宿やまとや DAY③やまとや〜熊野本宮大社、川湯温泉。 DAY④川湯温泉〜高野山(バス) 新型コロナの流行がまたぶり返してきてるのが少し気になるが、バス(はそうでもなかったけど)宿の予約も争奪戦を切り抜けて、こりゃあ行くしかないなと。天気は全行程雨を想定。 結果的には初日、二日目のラスト2時間以外はレインウェアを着ることなく進めた。三日目の夜中から朝まで十津川村に大雨が降り、協議の結果そこで小辺路歩きを“中断”することにして、バスで熊野本宮大社へ。なので果無峠超えは出来ておらず、次回に持ち越し。 小辺路の様子としては崩落箇所や崩落予備軍が数箇所あり、所々迂回路を通過した。特に20日に十津川村役場が確認、迂回路設定してくれた伯母子岳山頂からの迂回路は有難かった。(民宿やまとやさん、十津川村役場観光課さんありがとう!) ロードがとにかく長いので、トレッキングポールを上手く扱わないと脚への負担が半端ないと思う。 熊野本宮大社、大斎原、川湯温泉どれも素晴らしい場所。そして高野山へ戻る途中の聖地巡礼バスでは、中辺路歩きをする為に降りる人が去ってからは貸し切りで土砂降り高野山入り。その道中高野山スカイラインを通過する際に、小辺路歩きの追体験をする事ができた。 詳しい旅の様子は写真にてご紹介。 ところで、以前の我々だったら大雨でも果無峠を通過したと思う。台風が来ようが恵那山に特攻していた過去もある(笑)しかし最近の大雨で地盤が緩み、いとも簡単に崩れてしまうのをこの目で見てからは、結果的に通過できたとしてもそれはラッキーなだけで危険を伴う行為をしているのには変わりないな、と思うようになった。 また晴れた日に果無集落を訪れよう。ついでに果無山脈も縦走してしまおう。大峯奥駈道も行ってみたいなあ。次は足袋で歩き通してやろう。その次はワラーチならぬわらじやな。雨具は蓑。水筒は竹。 ああ昔々にタイムスリップしたい。当時の人々がここを歩いたんだと思うと、何も無いように見える檜林もとても興奮する。 そう、どんな山にも言えることだけれど、“何もない”所ほど想像力が働きまるで初めて観る映画のような気持ちにさせてくれる。 皆地笠(貴賤笠)の存在も知って、スペイン(フランス)の巡礼路の事も知って、少しだけ勉強して挑んだ小辺路歩きは終わってみればとんでもないスケールに膨らんでしまったようだ。
金剛峯寺前で撮影。また三日後来るよ!
高野山だけでもすんごく広いし、沢山の見所がある。最終日時間の許す限り見て回ろう。
薄(すすき)峠の先で朝食のおにぎりを食べよう。
旅といえばおにぎりっしょ。
俺らか(笑)
まだまだ元気。
モフっております。
御殿(おど)川を渡る。下はスケスケ。
コウヤマキの樹園を通って、通行止看板の下から上がってきた。
トイレも水場もあり。
ベンチで伸びー。
大峯奥駈道も気になるなぁ。
いい感じの道。
何もない? いいえ、歴史が詰まってる!
農家と農家(笑)
で、出たー!シーボルトミミズ。これを機にシーボルトについて調べていたら長崎を訪れたくなってしまった。
高野山龍神スカイラインを歩く。
日程に余裕があって高野山を昼スタートなら、野迫(のせ)川で一泊も良い。
道路脇には点々と和歌山県・奈良県の標識が。あり過ぎて、しかも向きがあっち行ったりこっち行ったりで謎(;・∀・)
ここから再度山へ。クマたん注意!
すこーしやらしい道。でもよそ見してなきゃ危険はない。
水ヶ峰集落跡。賑わっていたんだろうなぁ。
旧道に出てカーブミラーあるあるやっとく。
ここは道路でも階段でもなく、一番左の下りが正解だと学習済み。大股へ向かうよ〜。
16km歩いてきた!
ちょっと眠たいので10分程寝るとする。昨日から一睡もできてなかった(笑)
伯母子岳登山口にてお昼ごはん。凍らせて持ってきた柿の葉寿司めちゃめちゃ美味しい! ここで荷物たっぷりのトレランナーさん2人が車で到着、先行。
今ココ。登っては降りての連続なんだな…
伯母子岳登山中。まずは萱小屋への急登中、ルリセンチコガネ君登場!
難しいケルンも一発クリア! さぁこの激しい急登乗り切るぞ〜!
萱小屋内部。荷物は先程のトレランナーさんらのデポジット。
水場も薪も火床もある。ここで泊まりたいくらいだけど、伯母子岳避難小屋まで行っとかないと二日目がヤバい(笑)
ゲーコ登場。
神聖なるゲーコ鎮座ましますよ。
またもやゲーコ! 全然進めません(笑)
更にはニィニィも! ルリセンチコガネが何故ニィニィかって?それは動画をご覧下さい。
森のようなコケ。ホントに森。見てるとジオラマみたいな森だ。
あと3.5km!
根こぎになってる倒木あとを通過した。
頂上直下。小屋へは直接行かずに山頂へ。
伯母子岳山頂! 明日は天気悪いだろうし山頂へは立ち寄らずに迂回路へ入るだろう。
伯母子岳山頂! 貸し切りの大パノラマなんだけど山座同定全く出来ない(笑)
日本二百名山?の三角点タッチ!
ここまでで初めて見る花らしき花。
伯母子岳避難小屋到着! ここからの本来のルートは閉鎖中。明日はまた山頂方向へ登って迂回路で進む。
小屋には窓が無いけれど広さはある(笑)
少し早いけれど、雨が降る前に晩ごはん!
実は閉鎖中のルートに水場があるみたいだったけれど、違う方向の水場を探してみたが遠すぎて諦めた(笑)
日没頃二人組が小屋へ来られたがツェルト泊するという。翌朝。雨は止んだが風は強く吹いていた中、スタートする!
今日は長丁場になるぞ、なので朝早く出発!
霧が出ているとテープも見落としやすいので注意してくださいね、とは十津川村役場の方の話だ。尾根を下るだけとはいえここはミスしてはならない。
明るくなる頃!上西家跡の手前で本コースに合流。
上西家跡でテン泊してる方がいた。なるほど風を凌ぐのに防風林が役に立つ。
昔はここで旅の疲れを癒し、情報交換をし、宴を楽しんだのだろう。広い敷地跡を見ると想像が止まらない!
お? この道標があるという事は世界遺産のエリアに来たということか!
いい感じのトレイル。
モフも趣があるようにみえる。
ここで唐突にクイズ! 画面内にいるのは何でしょう? (ヒントはストックの先)
水ヶ元跡はちょっと怖い逸話付き。まぁ昔話あるある(笑)
あと1.9km降りたらロード!
石畳の始まり始まり〜
歩きやすいような歩き慣れないような…
待平にて一服。
センチコガネ君。高速ニィニィ中(笑)
石畳を30分程下って登山口へ頭!
川が綺麗だった。
三浦口は長閑な所。
白いクロも応援!
三浦峠に突入する直前(吊橋の手前)に三浦の湧水。そのお隣の敷地内に自販機!
これがルート上にある三浦n湧水。物凄い勢いで噴き出す(笑)
吊橋へっぴり腰(笑)
こんな民家の脇を登ってスタート。
五百瀬(いもせ)小の子たちが手作り看板でゴミ捨て禁止など訴えてるのを読みつつ、ついに吉村家跡へ。
防風林の杉が見事。何百年かかるんだ…
安定のニィニィ。
少し疲れている様子だったSiちゃんもご機嫌(笑)
ナニタケ…?
ニィニィ発見(笑)
ゲーコ捕獲。こいつはじーっとしてた。
三十丁の水。とても有り難い!
おお〜やっと開けてきた。
水の滴るモフ。
慎重に。
どこかしら雨が降ってそうな気配。
セミが網に絡まってたので救助!
もう何度目の遭遇だろう。ひたすら潜る子、死んだフリを貫く子、個性溢れるニィニィたち。
やっと三浦峠頂上! 靴を脱いで足つぼマッサージ。ご飯を食べようと思ったけど風が冷たいのでもう少し移動する。
水が滾々と溢れ出ていた。手拭いを洗う。
お昼ごはんはKALDIのきなこパウンドケーキ。カロリーたっぷり!
おうふ…グミが…グミがああ!
ここにも怖い話が…。
この先で串本から来たというトレランナーさんらと会話。奥三河にも興味持ってもらえた!
五輪…オリンピックは何処へ…
ここから麓の舗装路まではまだ暫くある。けれど正月にお祭りするのか!
やっとロードにでた〜。
と思ったら橋状の道路から山に入る所で崩落につき迂回路へ。
今の所進んだのは、
ここまで。㉛の宿を目指してロード地獄中
足が痛そう。
大粒の雨が降ってきた。このあと強烈な雨雲が通過するのをレーダーで確認!
足大丈夫?
100円の無人販売所…500円しかなかったので、400円分はきっといい事起こると信じる!
土砂降りの中、気分は上場企業の女社長!
まだあの山々を巻いて行くよ〜
大峯奥駈道の看板に少しやる気貰ってる(笑)
16:25、民宿やまとやさん到着! ギザギザやな〜
部屋で濡れた装備を乾かす。お風呂は硫黄成分たっぷりな極上の湯!
夕食は名物釜めしはじめ、色とりどりでお腹満腹。
鮎ふんわり!天麩羅美味! この夜から大雨が降り、翌朝の果無峠越えはキャンセルする事にした。
朝食をおにぎりにしてもらった。もっちり美味しい!
バス停近くの“コンビニ”ふくおかさんにどうしても寄りたかったので突撃〜! kenta氏縁の地(笑)
そして村営バスにて熊野本宮大社へ!
何故か福島県に多い。
これより先は撮影不可。
昔の本宮大社。明治22年の大水までは現在の大斎原にあったそうな。
もうで餅と水餅をお抹茶と共にいただく。500円!
熊野鈴のデザイン、音色に二人とも虜に。そして店主と山や巡礼路、皆地笠の話をしていたら、ご厚意でプレゼントも!
あのマークは貝殻を表している。10万km行けばもう一つの巡礼路へ(笑)
道普請(みちぶしん)とは、古道整備の事。全て持ち出しで行う奉仕活動。愛知からは南山大学附属小学校とユニーが参加している。
全ての道がここに繋がっている。
昔の参詣を再現。
へえ~、世界遺産認定後も追加認定されてるんだ!
こんな山深いが故に、様々な妖怪伝説もある…
南方熊楠、教科書の世界でしか知らなかった人だ。
遠く離れたスペインの地でも、共通点が!
800kmの巡礼路のうち徒歩で100km、或いは自転車で200km行く必要がある。
うわ! シダと来たか。南方熊楠興味出てきた(笑)
さて、遂に大斎原へ向かう時が来た。
川の流れと大鳥居の対比が美しい。このあと土手で余ったパンを食べ、一路川湯温泉へ。当然徒歩(笑)
早く着き過ぎてしまったので、温泉を飲ませてもらいチェックイン待ち。泉質バッチリ!
夕食はガッツリ唐揚げに鮎の塩焼きに!〜失った11,000キロカロリーを取り戻さねば!
生き物と飯の写真ばっか撮ってるな(笑)
漬物が美味。
朝飯。流石に唐揚げはないか…温泉粥がいい仕事してます
焼き立てパンで〆
08:15川湯温泉発の聖地巡礼バスにて高野山へ。
高野山に戻ってきた!雨です(;・∀・)
荷物をおいて西の入口、大門から観光開始。
伽藍も立派!
そしてまた金剛峯寺へ。
中を拝観。襖絵等は撮影・模写禁止だったけど、狩野一派の素晴らしい絵が沢山。石庭は四国の石にて雌雄対の龍をあしらい、宇宙を表すとか。
帰りは桜井で彩華ラーメン!やっぱり奈良の〆といえばこれしかない(笑)
熊野本宮大社のお土産大好評!また行ったら買いたいくらい美味しい。
また来よう!少しコロナも心配なので暫くは遠出が出来なくなるかもだけれど。