活動データ
タイム
06:37
距離
6.8km
のぼり
837m
くだり
841m
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 車=18分(民宿まにわ-土合口駅)、ロープウェイ=15分(土合口駅-天神平駅) 《登山コース》 7:25天神平駅-8:16/8:23熊穴沢避難小屋-9:10/9:17天狗の溜まり場-9:54/10:12肩ノ小屋-10:19トマノ耳-10:31/11:09オキノ耳-11:26/11:31トマノ耳-11:38/11:48肩ノ小屋-13:03/13:23熊穴沢避難小屋-14:03天神平駅 百名山ハントの2日目は谷川岳。残雪期に登ったことはあるが、夏山は初めて。北陸や西日本は大荒れらしいが、谷川岳一帯では午前11時頃から天気が崩れるとの予報である。「民宿まにわ」で朝風呂を浴び、昨晩コンビニで買ったパンとインスタントコーヒーで朝食を済ます。6時28分に民宿を出発し、同46分に谷川岳ロープウェイの土合口駅に到着。 登山届を提出し、天神平駅までの往復切符(モンベル割引で2,000円)を購入する。ロープウェイに乗り、約15分で天神平駅に到着。駅舎を出ると、トトロのような谷川岳の頂が目に飛び込んできた。空には一部晴れ間も見える。梅雨明け前にこの天気なら御の字だろう。7時25分、天神平をスタート。 当然ながら、夏の谷川岳は冬期とはまったく別の顔を持つ。これほど緑豊かで起伏に富んだ山だとは思わなかった。10人のメンバーはそれぞれ歩くペースが異なるので、小屋などのポイントで落ち合いながら先へ進む。僕は9時10分に熊穴沢避難小屋に到達。前に来たときは雪に埋まっていて、小屋の姿を見ることはなかった。 ここからロープや鎖が張られた岩場が多くなる。今日は登山者が多く、急斜面の前でしばしば渋滞が発生する。天狗の溜まり場に人が立っているのが遠くから見える。見晴らしのきく岩があると、なぜそこに上りたくなるのだろうか。それはまさに人間の性としか言いようがない。 右手に西黒尾根、さらに登ると左手に万太郎尾根が見えてくる。谷川岳からオジカ沢ノ頭を経て万太郎山に至る稜線は美しい。いつかあそこを歩いてみたいものだ。天狗の溜まり場で小休憩した後、尾根伝いに高度を上げ、9時54分、肩ノ小屋に到達。先へ進むメンバーと別れ、僕は後続グループを待つ。最後尾の人たちが上がってきたのを見届けると、ザックをデポしてトマノ耳へ向かう。 10時19分、双耳のひとつ、トマノ耳(標高1,963m)に到達。居合わせた人に山頂標識の前で写真を撮ってもらい、もうひとつの峰であるオキノ耳へ。同31分、谷川岳の最高峰・オキノ耳(同1,977m)に至る。 ここで先行グループと合流し、腰を下ろして後続のメンバーを待つ。山頂の気温は19度、微風。苦労して頂上へたどり着いた者だけに許される至福の時間である。しばらくするとどんどん人が登ってきて、山頂の人口密度が高くなってきた。さすが人気の山である。グループ全員が登頂すると、オキノ耳とトマノ耳の山頂標識を囲んで記念撮影をし、昼食を取る予定の肩ノ小屋へ戻る。 ところが、肩ノ小屋の手前からポツリポツリと雨が降り出した。天気予報どおりである。小屋の前で慌ただしく雨具を身につけ、調理パンを頬張りながら下山する。残念ながらコーヒーを淹れる余裕はない。 雨に濡れた急斜面を下るのは神経を使う。疲労で足の踏ん張りも効かないから、滑って転倒しやすいのだ。その後、雨は降ったり止んだりを繰り返し、熊穴沢避難小屋の手前から本降りになった。午後2時3分、天神平駅に帰還。 ロープウェイで土合口駅まで下り、車を走らせて「湯テルメ谷川」へ。広い露天風呂と木造りのテラスを設えた、みなかみ町営の温浴施設である。身体は温まったが、お腹はペコペコ。何せ朝から食べたのはパン2つと行動食のみ。水上ICから関越自動車道に乗り、塩沢石打SAで新潟名物のタレカツ丼(800円)を食す。 長い長いドライブの末、帰宅したのは午後10時過ぎ。疲労困憊したが、10人全員が2日間で百名山の2座を登頂した。しかも、梅雨明け前の全国各地で豪雨が降った日にである。メンバーは常識ある大人ばかりで、楽しい山行となった。直前の参加にもかかわらず、快く迎えてくださったグループのメンバーに心から感謝申し上げたい。
動画
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。