活動データ
タイム
08:55
距離
15.7km
のぼり
1301m
くだり
1309m
活動詳細
すべて見るまず始めにお断りの文章を入れさせて頂きます。 2020年8月28日に、猿政山がYAMAP上で島根県側ルートも含めて入山禁止になっている事を知りました。 私が登頂した時点では入山禁止にはなってはおらず、YAMAP上での猿政山の説明文もupされておりました。 その旨あらかじめご了解頂いた上で、ご覧いただけましたら幸いでございます。 以下山行後の日記は、upした当時のものを、修整せずそのまま載せております。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 前回の莇ヶ岳以来の二週間以上ぶりの休日。 体はくたくたですが、山に登れると思うといつもより早起きできました。 色々天気とにらめっこして、どこにしようかとワクワク。 迷いましたが、先日仕事でお会いした山好きのご夫婦との会話で出てきた猿政山に決めました。 オオヤマレンゲを見に行かれた何人かの方の日記を読んだばかりですしね。 私はオオヤマレンゲは吉和冠山で楽しみましたから、花が終わっていても特に気になりませんでした。 YAMAPの地図を見ると、皆さんが登られている広島県側からのルートは載っておりません。 私有地の為入山禁止とあり、ヤマッパーさんの日記で見ると、どうも登山口の案内も取り外されたみたいです。 ならばこのYAMAP地図に載っている島根県側ルートで登るか、と安易に調べもしないで決めました。 YAMAPの地図のコースタイムを計算すると、往路に2時間40分、復路に2時間25分になります。 私のペースや休憩時間を考慮して、合計時間は6時間~7時間みておけば良いだろう、と考えていました。 登り始めてから何度も思いました。 こんなツラい山行になるなら、違う山にしておけば良かった。 少なくとも登山口まで車で行けないとわかった時点で、予定変更して近くの吾妻山に行き、のんびり楽しむだけで良かったんじゃないの? と、何度も何度も思いました。 無事日暮れまでに下山できて本当に良かったと、心の底から痛感した山行になりました。 ツラかった山行の主な理由は、タイトルに書いた通りです。 これから島根県側からのルートを検討されている方、是非私の日記を読まれてから山行計画をご一考くださいませ。 以下、歩いた順でご説明いたします。 ①YAMAP地図掲載の登山口までは車で行けません。 通常想像する林道よりも道幅が狭く、砂利道です。 普通のセダン車はまず見た瞬間諦めるでしょう。 向こう見ずな性格で、多少車に傷が付いても平気な私でも車で最後まで行こうとは思いませんでした。 駐車場マークもありますが、歩いていて気が付かないレベルのスペースで、初見の方は停車するのも躊躇なさるでしょう。 軽トラ以外は行けない登山口&駐車スペースです。 ※10年近く前のレポを読むと、当時はちゃんとここまで普通車で来れていらっしゃいます。 登山口の長吉生誕の家も私が見た時のように朽ち果てておらず、キレイな写真がネット上に存在していて驚きました。 あのキレイな家がこんなになるなんて、と。 駐車スペースも、登山口標識も当時はちゃんとあったようです。 ②車を停めた場所からYAMAP地図の登山口までは約3㎞歩きます。 YAMAPを機動してから一端車で進入、一考してからバックして戻り、山行の準備している間もずっと立ち上げたままだったので、時間がかかっています。 普通に歩けば、一時間もかかりません。 私の下山時の40分が妥当な線で、健脚の方ならもっと少ない時間で済むと思います。 お花も沢山あり、滝も楽しめますが、やはり長く感じます。 登山口と言われる所からの林道(狭い道幅がもっと狭くなります)の後半は藪漕ぎです。 夏場は花と滝を楽しみながら歩き、眺望場所でランチ、そこで引き返すルートでピークを踏まないハイキングを楽しむのであれば、オススメします。 その眺望場所以降は、藪漕ぎが徐々に度合いが増しました(夏場以外はもっと進んでも藪漕ぎにならないと思いますが...)。 ③林道が終わり山道に入ると、登山道は藪に隠れ、足元が見えないまま歩かざるを得なくなります。 背丈以上の藪を掻き上げて、潜りながら匍匐前進する場所も長くあります。 という訳で道を探すのに手一杯になりました。 距離は短いですが急登もあり、とにかく危険です。 この段階で「撤退」の文字もちらつき始めました。 ④稜線の熊笹は私の腰~背丈の高さ&足元が見えませんが、視界がありピンクテープが見える分、まだ歩きやすかったです。 ⑤藪漕ぎの急登は雨の後で、ずるずる滑ります。 ※ここで言う藪漕ぎは、頭上まで伸びた枝木を掻き上げる作業が含まれます。 頑張って登っても、これをまた下るのかと考えるとやる気が萎え、悶々としながら進みました。 枝をはねのけ、一歩進む毎にずるずる滑り、転倒、尻餅等は数十回はあったと思います。 私が経験した中で一番ツラい急登でした。 広島の方にわかりやすくお伝えすると、高鉢山や安駄山の急登の方が、私には易しく思えました。 撤退したら日記をupするのをやめよう、いや、仮に撤退したとしても、島根県側ルートの情報収集のためにupした方がいいかもしれない、だったら頑張って山頂まで行く方が見る方の為になる、どうせピストンだから暗くなっても林道に入ったらヘッドランプで下山しても何とかなる、と覚悟を決め、折れそうになる心をなだめながら進みました。 歩くのにツラい状況の時は写真を撮るゆとりがなく、画像が残っているのは比較的心に余裕がある時だけです。 なので画像をご覧になられて、「文章で大袈裟に書いているだけで、どうせたいした事ないんでしょ?」と思われるかもしれません。 文面から登山道の様子を察して頂けると嬉しく思います。 私の軌跡のグラフで、山頂部分をつまんだように飛び出ているのがおわかりになるかと思います。 それが急登部分です。 200mに満たない距離の急登に、約一時間かかりました。 急登の下りは約40分かかっています。 ※その他の気付き 見かけたもの・・・蛇二匹、蝶々(黒、黄、白、色々沢山)、蜂は養蜂場の周りのみ、小さい虫、カエル数匹、山頂に大量のトンボ。 往路、登山口付近の林道脇にて、作業中の男性をお一人お見かけいたしました。 ご挨拶しましたが、機械の作業音で私の挨拶がお耳まで届かなかったようです。 ※ハイカーさんにはどなたにもお会いしておりません。 降雨は往路の林道終了付近で一回ありました。 道がわからず立ち止まっている時で、幸い木で雨に濡れない場所だったので、そのまま数分立ったまま雨がやむのを待ちました(数分後にやみましたので、レインウェア等は出していません)。 ロープは一カ所ありました。 もしかすると藪で隠れて見えなくなっているだけで、もっとあったのかもしれません。 過去のレポを複数件見ると、複数のロープの存在がわかります。 下山時に外れて意味を成さなくなっているロープを一つ見つけましたが、それはそのままにして下山しました。 ※お花の写真は念の為すべて撮影場所を隠しました。 私は花音痴なので、見たお花すべてを撮影した訳ではありません。 他にも素敵なお花が色々咲いていました。 特に紫陽花は終わりかけながら沢山ありました。 最後になりますが…。 私は猿政山に初めて登りました。 広島県側からのルートとの比較はできません。 王子製紙の看板がありましたので、所有者の方は王子製紙さんなのでしょうが、権利所有者が王子製紙さんのみかどうかは生憎存じ上げません。 高山植物が豊かで人気がある、中国百名山にも選ばれている、広島県側ルートが最近入山禁止になった、位の知識しか持ち合わせておりません。 上記のような知識の初心者レベルのハイカーが、2020年7月20日に島根県側ルートでソロで猿政山に登った感想を書いています。 同じ日に同じ条件で登っても、私以外の方だったら全く同じ感想にはならないと思います。 ましてや季節が違ったり、季節が同じでも天気が変われば、全く違う印象を持つ山行になるはずです。 この日記は、あくまで個人的な見解だということをご理解頂いた上で、ご一読頂けると幸いです。 末文になりますが、普段猿政山をご愛好されている方、所有者の方が読まれてご不快になられましたら、心から謝罪させて頂く所存です。 ※ご参考までに。広島県側ルートからの入山禁止のお知らせ https://www.kankou-shimane.com/destination/20938 https://shobara-info.com/topics/2256 ※追加 upしてから書き忘れていたのを思い出して慌て付記しております。 何度か獣の声らしき物音を聞いています。 熊鈴は四六時中ガチャガチャ鳴らしていましたが、聞こえる度に獣の声を真似て「グワーー!!」と大声で雄叫びをあげました。 その成果か、出くわす事はありませんでした。
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