狭山丘陵フリー散策

五か月ぶりに西武鉄道さんの「ウォーキング＆ハイキング」を歩いてきました。 新型コロナ騒ぎでずっと開催されていませんでしたが、ポイントの延命策として散策形式で開催してくれました。 33回も参加していても何回もポイントが失効して一回しかチケットを貰えていないので、今回の処置はとてもうれしいです。 西武鉄道さん、ありがとうございました。 私は犬が嫌いです。 小学校入学前に親戚の家で飼われていた犬に弟が近づいたところ、いきなり弟の腕に噛みついた場面を見たり、小学校に上がってからは野犬が家の周りをうろついて、それを役所の大人たちが私たちを家に避難させて捕獲しているところを見たりして(昭和40年代の川崎市にはまだ野犬が結構居たのです。　しかも私たちを避難させる際に、犬は怖い生き物で噛まれたら死ぬこともある等々の脅し文句を怒鳴られました。）、私にとって犬は抜き身の刃物をちらつかせている意思疎通の出来ない敵性生物なのです。 大人になってからも、秩父の人里離れた道を歩いているといきなり大型犬が道沿いの柵にしがみつくようにしてこちらに大声で吠え掛かって来て、飛び上がらんばかりに驚いたりして、今でも敵性度合いは変わらず、出来ればこの世から犬という生物を抹殺し尽くしたいと思っています。 この日、山口線に並行している道のメットライフドームを過ぎたあたりで前方を見ると茶色い生物が歩道を歩いています。 もちろん綱などは頭部と頸部周辺に見当たりません。 はじめは近所の人が綱無しで散歩させているのかと思いましたが、よく見ると首輪もありません。 一瞬、多摩湖に住む狐かと思いましたが、狸ならまだしも狐はねぇだろ・・・と思い、さらに見てみるとやっぱり犬です。 犬が私の進行方向と同じ方向に歩いて行っています。 こんな日に限って、直径30mmのシャフトで打撃力が強くかつ、金属製石突の長さ5cmで刺突力も強いステッキや、刃渡り数十センチのマチェット（でも刃引きされている）も持っていません。 しかもベルトレスのズボンを穿いてきたので、ベルトもないときています。 仕方がないので、持っている道具で一番硬いデジイチで頭部に打撃を加え、弱ったところで所構わず全身を蹴りつけ、最後にデジイチ用のストラップで首を絞めながら振り回して全身を舗装路に叩きつけるという方法に決め、デジイチからストラップを外しながら歩き続けました。 でも、この方法だと噛まれる可能性があることと、デジイチがダメになってしまう事が難点でした。 （武井壮さんみたいですね。　そういえば「斉木楠雄のψ難」で犬は人を見るとき「こいつは殺せる」「こいつは殺せない」と判断しているとしていましたね。) 当然向こうから歩いてくる人もいるのですが、野犬は吠えもせず、纏わりついたり逃げたりもせず、普通にすれ違っています。 こちらも電車や樹木の画像を撮りつつ歩き続けていきましたが、野犬が止まったので、かなり緊張しました。 でも、何人もすれ違った人がいたので大丈夫だろうと思い込むようにして、極度の緊張をしつつ、何年かぶりに綱をつけていない犬の横に来ました。 いつでも攻撃できるように横を通り過ぎながら見てみると、悲しそうな顔をしているのが犬嫌いな私でもわかります。 それに身体を動かすだけで肋骨が浮いているのが見えるほど痩せているのも判ります。 （戦闘態勢でしたので、画像は撮れませんでした。） 私とすれ違うと野犬は元来た道に向かって歩き始めました。 その後姿を見送りながら、強烈に後悔をしていました。 私は野犬に対して殺意の塊のオーラを発生させており、野犬もそれに気づいたはずです。 （吠えたら殺すつもりでしたから。） でもそれを感じても、悲しい顔を見せて私を通り過ぎさせてくれた野犬に対して申し訳ないと思う気持ちでいっぱいになりました。 野犬がここにいるのは野犬が悪いのではなく、飼い主が悪いのだと。 そう思えたときに可哀そうになり、明日の昼ご飯用に買ってあったソーセージパンをやろうと野犬を追いかけましたが、追い付くことが出来ません。 口笛を吹いたのですが、ちょっと振り向いてくれましたが、そのまま行ってしまいました。 それはそうでしょう、「殺すオーラ」を出す生き物に近づいてこないのは野犬が賢明だからなのでしょう。 私的には1時間ほどの行動だと思っていたのですが、ログと撮った画像で見ると10分ほどの出来事でした。 ここまで読んでくれた方の中で、犬好きの方や愛犬家の方が居たらあの野犬を何とかしてあげてください。 飼うなりそれなりの施設や団体を呼ぶなりしてあげてほしいです。 場所はログや画像を見てもらうとわかりますが、メットライフドームの裏の道で、よく埼玉県警がネズミ捕りをしている道です。