細見谷沢登り(立野~筏滝~オオリュウズ)

2020.07.18(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間
休憩時間
10
距離
8.5 km
のぼり / くだり
663 / 662 m
9

活動詳細

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細見谷橋(立野野営場)からオオリュウズまでの細見谷下流エリアを沢登りしました。 細見谷の下流エリア(立野~オオリュウズ)は深いゴルジュ帯の中の遡行になります。細見谷橋からオオリュウズまでの遡行距離は約3km。泳ぎが必要になる箇所が5~6箇所はあります。泳ぐ際は15mくらいのフローティングロープがあると便利です。 行程の終盤で距離200mくらいの範囲内に筏滝、Ⅴ字滝、オオリュウズという見応えのある滝が3つ連続します。核心部は筏滝(いかだたき)。泳いで左岸の細溝に取り付き、約4m直登してから約10mトラバースします。残置ハーケンがいくつかありますがプロテクションとしての信頼度は低いです。 クライミング終了点ではBDのキャメロットC4の♯3以下の番手を3つ使ってプロテクションを構築しました。 巻くのであれば、クロダキ谷出合(筏滝より200mほど下流)からクロダキ谷を距離にして200mほど登ったところにホトケ谷へ延びる小径があるので、テープに従って右岸側の斜面を登り、トラバースし、最後はジグザグに下降して筏滝の上流のホトケ谷出合に降りることができます(踏み跡は不明瞭)。 私達も経験があるのですが、筏滝は中途半端に高巻しようとするかえって危ないので、巻くのであれば面倒でもクロダキ谷出合まで戻って大きく高巻くのが良いと思います。 筏滝の落ち口付近はこれまで余裕で通過していたので全くノーマークだったのですが、今回のような増水時は水流が強く危険です。ロープを出していても流されてしまえば水流が強くて引き上げることができません。 Ⅴ字滝は水量が少なければ左岸側から簡単に通過できます。オオリュウズはいまだ直登したことはないのですが水量が少ない時であれば滝の左側の溝のラインから登れると思います。 復路はホトケ谷左岸の斜面についているテープを辿ってジグザグ登り&トラバース&クロダキ谷右岸の斜面を下降してクロダキ谷を渡渉、クロダキ谷左岸の斜面を登って林道へ合流し立野の野営場へ帰着しました。 反省点や課題がいろいろあった沢登りでしたが、たくさん泳げたのでとても楽しかった。 ※細見谷下流エリアは沢登り中級者向きの沢とされています。

十方山 立野野営場をスタート。
立野野営場をスタート。
十方山 細見谷橋のたもとから沢へ下りて沢登りスタート。
細見谷橋のたもとから沢へ下りて沢登りスタート。
十方山 細見谷橋。
細見谷橋。
十方山 堰堤。左岸側を通過します。この堰堤を通過する際に上半身まで濡れます。
堰堤。左岸側を通過します。この堰堤を通過する際に上半身まで濡れます。
十方山 堰堤を通過した後しばらくは広々とした沢の中を歩きます。
堰堤を通過した後しばらくは広々とした沢の中を歩きます。
十方山 この辺りまでは泳げる装備なら誰でも入れます。
この辺りまでは泳げる装備なら誰でも入れます。
十方山 いよいよゴルジュ帯に入ります。ここからが細見谷下流エリアの沢登り本番。
いよいよゴルジュ帯に入ります。ここからが細見谷下流エリアの沢登り本番。
十方山 右岸に沿って進んでいく。左岸側は水深が深い。
右岸に沿って進んでいく。左岸側は水深が深い。
十方山 一番狭い場所は水流が強い。最初は私がリードスイムしようとしたのですが押し流されて断念。クライム氏にバトンタッチ。
一番狭い場所は水流が強い。最初は私がリードスイムしようとしたのですが押し流されて断念。クライム氏にバトンタッチ。
十方山 クライムさんが一気に突破。これまではもっと簡単に突破していたところだったのですがやはり水量が多いと難しくなります。
クライムさんが一気に突破。これまではもっと簡単に突破していたところだったのですがやはり水量が多いと難しくなります。
十方山 私はクライムさんに引っ張ってもらって突破、既に全身ずぶ濡れですが、今日はウェットスーツを着ているのでかなり余裕でした。元々寒さには強いというのもありますが。
私はクライムさんに引っ張ってもらって突破、既に全身ずぶ濡れですが、今日はウェットスーツを着ているのでかなり余裕でした。元々寒さには強いというのもありますが。
十方山 大きな淵。ここも泳ぎます。ここは私がリードスイム。いつもクライムさんに任せきりなので今回は私にもできそうなところについては積極的にリードスイムをやりました。誰か写真撮っててくれるかと思ってたら誰も撮ってくれてなかった(笑)
大きな淵。ここも泳ぎます。ここは私がリードスイム。いつもクライムさんに任せきりなので今回は私にもできそうなところについては積極的にリードスイムをやりました。誰か写真撮っててくれるかと思ってたら誰も撮ってくれてなかった(笑)
十方山 沢靴のソールが剥がれた!想定外のアクシデント発生。
沢靴のソールが剥がれた!想定外のアクシデント発生。
十方山 とりあえず非伸縮のテーピングテープで応急措置。なんとか歩けそう。テーピングテープはいろいろ使えるので持っておくと便利。
とりあえず非伸縮のテーピングテープで応急措置。なんとか歩けそう。テーピングテープはいろいろ使えるので持っておくと便利。
十方山 応急措置も終わったので遡行再開。しかし、やはり水量が多い。
応急措置も終わったので遡行再開。しかし、やはり水量が多い。
十方山 ここも水流が明らかに強い。
ここも水流が明らかに強い。
十方山 クライムさんがリードで泳ぎ、やしやしさんが続く。
クライムさんがリードで泳ぎ、やしやしさんが続く。
十方山 日が射してきた。細見谷は気温が低い上に泳ぎの連続で常に体が濡れているので日が射してくれると本当にありがたい。
日が射してきた。細見谷は気温が低い上に泳ぎの連続で常に体が濡れているので日が射してくれると本当にありがたい。
十方山 二ノ谷出合の滝。この滝も登攀できるそうなのでいずれチャレンジしてみたいです。水量が少ない時ならそれほど難しくはなさそうに思えるが。
二ノ谷出合の滝。この滝も登攀できるそうなのでいずれチャレンジしてみたいです。水量が少ない時ならそれほど難しくはなさそうに思えるが。
十方山 木漏れ日が美しい。
木漏れ日が美しい。
十方山 とても気にいっている写真。細見谷はこういう風景が延々と続きます。立野から十方林道の下山橋まででも10km以上はあります(その先もさらに続きます)。「日本百名谷」に選ばれているのも納得できる素晴らしい沢です。
とても気にいっている写真。細見谷はこういう風景が延々と続きます。立野から十方林道の下山橋まででも10km以上はあります(その先もさらに続きます)。「日本百名谷」に選ばれているのも納得できる素晴らしい沢です。
十方山 今日は9mmのドライロープ(50m)を持ってきた。
今日は9mmのドライロープ(50m)を持ってきた。
十方山 下流では数少ないテント泊適地。石がゴロゴロしているが整地すればなんとかなりそう。
下流では数少ないテント泊適地。石がゴロゴロしているが整地すればなんとかなりそう。
十方山 ここもいつもより水流が強かった。
ここもいつもより水流が強かった。
十方山 やしやしさんとクライムさん。
やしやしさんとクライムさん。
十方山 ここを左に曲がると・・・。
ここを左に曲がると・・・。
十方山 筏滝(いかだたき)に到着。細見谷下流の核心部。かつては筏で滝壺に取りついて滝を乗り越えていたことから筏滝の名称が付いたそうです。
筏滝(いかだたき)に到着。細見谷下流の核心部。かつては筏で滝壺に取りついて滝を乗り越えていたことから筏滝の名称が付いたそうです。
十方山 筏滝はオレンジのラインで突破します。まずは左岸側の細溝に泳いでとりつき、直登してからトラバースです。
溝とトラバースコース上には古いハーケンがいくつが残置してあります。
筏滝はオレンジのラインで突破します。まずは左岸側の細溝に泳いでとりつき、直登してからトラバースです。 溝とトラバースコース上には古いハーケンがいくつが残置してあります。
十方山 まずはクライムさんが泳ぎで取り付く。この滝の突破の模様は動画をUPしているので興味のあるかたはご覧ください。
まずはクライムさんが泳ぎで取り付く。この滝の突破の模様は動画をUPしているので興味のあるかたはご覧ください。
十方山 筏滝。トラバースが滑りやすくて怖い。
筏滝。トラバースが滑りやすくて怖い。
十方山 やっと全員通過。終了点ではカム3つで支点を構築しました。
やっと全員通過。終了点ではカム3つで支点を構築しました。
十方山 筏滝落ち口。
筏滝落ち口。
十方山 筏滝落ち口付近。筏滝を突破したらオオリュウズまでは楽に行けるはずだったのですが・・・。水流が強くて危険な状態でした。
筏滝落ち口付近。筏滝を突破したらオオリュウズまでは楽に行けるはずだったのですが・・・。水流が強くて危険な状態でした。
十方山 Ⅴ字滝。
Ⅴ字滝。
十方山 Ⅴ字滝手前の渡渉地点。水流が強くて簡単に渡渉できない。
Ⅴ字滝手前の渡渉地点。水流が強くて簡単に渡渉できない。
十方山 オオリュウズ。この水量だと考えるまでもなくクライミングは断念しました。オオリュウズまで到達できたので満足して本日はここから引き返すことにしました。
オオリュウズ。この水量だと考えるまでもなくクライミングは断念しました。オオリュウズまで到達できたので満足して本日はここから引き返すことにしました。
十方山 ホトケ谷左岸の斜面からの細見谷。
ここから谷を離れて林道へ向かいます。
ホトケ谷左岸の斜面からの細見谷。 ここから谷を離れて林道へ向かいます。
十方山 ホトケ谷左岸の斜面をジグザグに登った後はクロダキ谷へ向けて斜面をトラバース。
ホトケ谷左岸の斜面をジグザグに登った後はクロダキ谷へ向けて斜面をトラバース。
十方山 テープはしっかりついているのですが、歩く人がほとんどいないため踏み跡は不明瞭なところがあります。
テープはしっかりついているのですが、歩く人がほとんどいないため踏み跡は不明瞭なところがあります。
十方山 クロダキ谷が見えた。いったんクロダキ谷へ下ります。
クロダキ谷が見えた。いったんクロダキ谷へ下ります。
十方山 クロダキ谷。『西中国山地』(桑原 1983)ではこのあたりがテント場として紹介されている。かつては釣り人や登山者がテント泊していたのかな。
クロダキ谷。『西中国山地』(桑原 1983)ではこのあたりがテント場として紹介されている。かつては釣り人や登山者がテント泊していたのかな。
十方山 クロダキ谷左岸の斜面を登る。テープはついています。
クロダキ谷左岸の斜面を登る。テープはついています。
十方山 クロダキ山左岸の斜面を登る際、目印になる大岩。下から見てこの大岩の左側を巻いて大岩の上にでるとすぐに林道です。
クロダキ山左岸の斜面を登る際、目印になる大岩。下から見てこの大岩の左側を巻いて大岩の上にでるとすぐに林道です。
十方山 林道の合流地点。青、赤、白の三色のテープがあります。
林道の合流地点。青、赤、白の三色のテープがあります。
十方山 あとは林道歩き。この林道歩きはつまらない。中途半端に自然に還りかけているため歩きづらい。
あとは林道歩き。この林道歩きはつまらない。中途半端に自然に還りかけているため歩きづらい。
十方山 林道にはカーブミラーなんかもある。
林道にはカーブミラーなんかもある。
十方山 細見谷橋に帰着。
細見谷橋に帰着。

動画

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