活動データ
タイム
05:17
距離
8.3km
のぼり
592m
くだり
592m
活動詳細
すべて見る先週は活動範囲内の山はどこも天気が悪そうだったので、お休み。 本日もあまり好天には恵まれなさそうであったものの、雨は降らなそうとの各種の天気情報を参考に、栗駒山へ。 栗駒山は小学生の頃のレクリエーションで、2,3度、昭和湖までのハイキングを経験したことはあるものの、それ以来は登山道へは足を踏み入れたことはありませんでした。 登山口にある須川温泉や栗駒山荘には年に数回は入浴に来ていたものの、まさに30年以上ぶりの栗駒山への入山でした。 前回の岩木山に引き続き、眺望はなく、名残ヶ原でちょっとしたお花畑に出会えた以外は、ただ淡々と上るのみの登山となりました。 家内も同行しての登山で、頂上付近ではあたかもヒマラヤ山頂へのアタック隊か!?と言うほどの遅い歩みでしたが、確実に歩を進め、今回も無事登頂、安全に下山することが出来ました。 今回の目標は、山頂で食事をする際、温かい味噌汁を飲むことでしたが、山頂はガスの中で風も強かったため、身体が冷えてしまう前に下山を開始することにしたので、この目標は次回に持ち越すことになりました。 今回の反省点は、何と言っても渡渉点について。 登山口から数分のところで、温泉の管理人らしき方から、「川が増水している可能性があるから気を付けて。撤退するのも勇気ですよ!」とお声掛けを頂いておりました。 恐らく、その方がおっしゃていたのは三途の川(水辺で涼んでいる方がいらしたので、写真にはありませんが…)のことと思われましたが、結果的には行きも帰りも増水はなく、初心者でも特に問題なく渡渉することが出来ました。 ただ、行きの渡渉の際、恐らくは我々よりもはるかに経験のある4人組のグループの方が、「今は良いけど、これから雨が降ったら増水して渡渉出来なくなるかも知れないから、今日はここまでにしましょう!」と潔く引き返しておられました。 これには私も引き返すべきかな…と考えつつも、いつもは渋々ながらついて来る家内に「今日はここまでかな…」と問いかけると、予想に反して、もう少し先に行きたそうな様子…。 参ったな、どうしようかな…と思いながらも、昨晩から何度も何度も確認し、出発前にも確認していた天気図が目に浮かびました。 「これまでの雨雲の流れからは、それほどの雨を降らせる雨雲は近くにはなかったはずだ」、「予報では、少なくとも夕方までは雨雲は来ないはずだ」、「今は増水は全くなさそうだから、多少の雨が降っても、帰りも何とか渡渉出来るのではないか?」、「他にも多くの登山者がいるはずだし、大丈夫だろう…」、「最悪の場合は渡渉点のないコースを下山出来るだろう…」。 結果、引き返す勇気よりも、先に進みたい気持ちが勝ってしまい、「道中雨に降られたら、急いで引き返すことにしよう」と決め、先に進むことにしました。 結果オーライ。 でも、これはあくまでも結果であって、本当にこの判断が良かったのか、その後も頭の中を逡巡しています。 思い返せば、渡渉を迷っている最中も、自分の頭の中にあったのは”先に進むための理由”のみで、”撤退する理由”は殆どなかったのではないかと思います。 本当に冷静な判断が出来ていたのか…多分出来ていなかったのでしょう。 いろいろな遭難のエピソードや専門家のご意見を書籍やインターネットで拝見するに、「冷静な判断が出来なくなった時点で、遭難は既に始まっている」と言う言葉を目にしたことがあります。 この言葉に従えば、自分はあの時、既に遭難への第一歩を踏み出していたことになります。 その言葉を目にしていながら、残念ながら、判断を迷っている時分の頭の中に浮かんで来ることはなく、自分に都合のよい判断をしてしまいました。 安全に下山出来たのは偶然だったのかも知れません。 上級者の方はこんな考えは一笑に付されるかも知れませんが、初心者の自分にとってはまた一つ、良い勉強になりました。 危険を伴うかも知れない判断を常に回避していては、より素晴らしい体験をも犠牲にしてしまうことがあることは十分に承知しています。ですので、今後は際どい状況の中で、より正確な判断を下せるようになりたいと、また一つ目標が増えた次第です。 今後も安全第一の健康登山を続けて行きたいと思っております。 乱文かつ長文、ご一読を賜り、誠にありがとうございました。
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