雨の粟ヶ岳

明日の朝、起きられたら行こう。 起きて雨が降ってなかったら行こう。 そんな曖昧な気持ちで山など行けるわけがない。 行く時と決めて準備をするから行けるのだ。 先週も今週もあいにくの雨模様で、最近全然山に登っていない。 週末は己との戦いだ。 負けるわけには行かない。 「行けば晴れる。」 そんな根拠のない自信とともに粟ヶ岳へ向かったが、見事に打ち砕かられた。 こんなにも本格的に雨降りの粟ヶ岳は初めてだ。 登山道が川になっている。 さすがに誰ともすれ違うことはなかったが、下山の午の背で1組とスライドした。 駐車場に戻ってみると諏訪ナンバーの遠征者らしかった。 それならば無理を押しての登山も頷ける。 ヒルの洗礼は大丈夫だっただろうか。 雨の日だったこともあり、私の足元にはこれでもかというくらいヒルが吸い付いており、剥がすのに一苦労した。 標高はさほど高くないと言えど、ガスの中で雨には打たれながら風に吹かれるのはとても怖かった。 しかし、これも良いトレーニングになる。 無事に午前中に下山。 びしょ濡れなので温泉に入って帰ったが、何とか昼には間に合った。 これで何とか週末の戦いに負けずに済んだ。