大朝日岳(ヒメサユリ咲く稜線を歩き、朝日連峰の連なりを望見する)

2020.07.03(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 27
休憩時間
2 時間 28
距離
17.0 km
のぼり / くだり
1692 / 1712 m
4
2 42
40
2 7
5
1 33

活動詳細

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 ヒメサユリが見頃を迎えているという情報を得て、梅雨の晴れ間を選び、約1年ぶりに大朝日岳に足を運びました。「てんくら」の予報通り、大朝日岳周辺は天気に恵まれ、ヒメサユリと朝日連峰の絶景を存分に味わうことができました。  今年はヒメサユリの当たり年だそうです。その年の見頃の時期に、天候に恵まれて歩けるというのはまさに僥倖です。😊  小学生の遠足前日のような状態で、2時半に起きてしまい、午前3時前に自宅を出発しました。  宮城県川崎町で山形自動車道に入り、月山インターで下りて大井沢に向かいます。障子ヶ岳への道、日暮沢への道を過ぎて、古寺への道に入ります。しばらく進んで養魚場の施設を右に折れて細い林道に入ります。林道は舗装してあり、4時半前に古寺鉱泉に着きました。空はもう明るくなっています。    古寺には新しい案内センターが建っており、駐車場も拡幅されていました。およそ二百台ほど止められそうな広さです。ここに車を止め、協力金千円をポストに入れて、5時に出発しました。沢沿いの道を進んで木橋を渡り、閉鎖された朝陽館の脇を通って登山道に入ります。  急な登山道をジグザグに登って稜線に出ると、ヒメコマツの大木が並んだ歩きやすい道になります。落ちて茶色になったヒメコマツの葉を踏みながら歩きます。登りと平坦な道を交互に繰り返して、合体の木に着きました。ヒメコマツとブナが合体しています。ここからも登りと平坦な道を交互に繰り返してブナの森を歩き、一服清水に着いて小休止にしました。  途中で東京から来た単独の女性に追いつかれ、話をしながら歩いてきました。大朝日岳は初めてということで、私が登るのと同じルートを一緒に歩いて良いですかとお願いされ、同行することになりました。これまでは他人と日程を合わせるのが面倒で、ほとんど単独行だったのですが、話をしながら歩くというのも悪くはありませんでした。  一服清水から古寺山に登り、さらに登って小朝日岳山頂を踏みます。山頂からは朝日連峰が一望でき、眺望を楽しみながら朝食を取りました。話も弾んで、少しのんびりし過ぎました。  熊越への下りでは満開のヒメサユリに対面し、写真を撮るために何度も止まってしまいます。  熊越からは、このルートのハイライトになるのですが、ガスがかかって大朝日岳が隠れてしましました。大朝日岳を背景にしたヒメサユリの写真は、帰りの楽しみとしました。それにしても、道の両側に咲くヒメサユリの豪華さは何とも形容できません。  銀玉水で一服し、最後の急斜面を登ります。登山道の雪渓はほとんど消え、アイゼンは不要でした。ここから稜線に乗り上げると、大朝日小屋はもうすぐです。途中で、古寺山で会った健脚の女性とすれ違いました。もう山頂を踏んできたということで、3人でしばらく立ち話をしました。  大朝日岳の山頂はガスに巻かれ、展望はありません。ところが15分ほど粘っているうちに、ガスはほとんど飛んで、素晴らしい眺望が広がりました。山頂には私たちと、もう1組の男女がいましたが、4人でこんな景色を独占するのが申し訳ないような気になります。  山頂で休んだ後は、古寺案内センターを目指して一気に下っていきます。  登りは花を撮影したり、適宜休憩を入れたりして、標準ペース並でしたが、下りは結構早く、6、7人の先行者を追い越し、写真撮影や小休止も入れて、3時間と少しで古寺に着きました。  なお、ご一緒した女性は、後になって知ったのですが、実はマラソンやクライミング、スキューバーダイビングもなさるというアウトドアウーマンで、北アルプスや南アルプスも歩かれているという健脚でした。  同行したこと、花の名前をお教えしたり、東北の食や文化情報をお話ししたりしたことにお礼を言われましたが、突然立ち止まって、写真をたくさん撮りながら歩くという私の変則ペースに合わせていただき、大変だったのではないかと思っています。😅

大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 古寺鉱泉に到着しました。古寺案内センターが新築されていました。木の香りがします。
古寺鉱泉に到着しました。古寺案内センターが新築されていました。木の香りがします。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 駐車場には二百台ほど止められるようです。下の黒い箱に協力金千円を入れました。
駐車場には二百台ほど止められるようです。下の黒い箱に協力金千円を入れました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 沢を右手に見て進みます。
沢を右手に見て進みます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 木橋を渡って登山道に入っていきます。赤い屋根の朝陽館はすでに閉じられていました。
木橋を渡って登山道に入っていきます。赤い屋根の朝陽館はすでに閉じられていました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 急な道を登って稜線に乗り上げます。ヒメコマツの大木が並ぶ歩きやすい道です。
急な道を登って稜線に乗り上げます。ヒメコマツの大木が並ぶ歩きやすい道です。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 右手が開け、対岸の山が見えてきました。沢から雲が湧いています。
右手が開け、対岸の山が見えてきました。沢から雲が湧いています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 水場に着きました。一服清水です。ここで小休止とし、バナナを食べます。
水場に着きました。一服清水です。ここで小休止とし、バナナを食べます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 この先に進むと、ブナの大木が現れました。
この先に進むと、ブナの大木が現れました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ハナヌキ峰分岐点手前で、これから登る古寺山を見上げます。
ハナヌキ峰分岐点手前で、これから登る古寺山を見上げます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 急な登山道をしばらく登ります。ここがもっとも大変な登りです。ズダヤクシュが咲いています。
急な登山道をしばらく登ります。ここがもっとも大変な登りです。ズダヤクシュが咲いています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ウラジロヨウラクを見つけました。もうすぐ稜線に出ます。
ウラジロヨウラクを見つけました。もうすぐ稜線に出ます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 稜線に出て少し歩くと古寺山に着きました。ここで朝日連峰の展望が一気に広がります。正面にこれから登る小朝日岳が大きく見えます。
稜線に出て少し歩くと古寺山に着きました。ここで朝日連峰の展望が一気に広がります。正面にこれから登る小朝日岳が大きく見えます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ガスが流れて、朝日連峰の峰々がくっきりと見えるようになりました。
ガスが流れて、朝日連峰の峰々がくっきりと見えるようになりました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 山頂付近にハクサンシャクナゲが咲いていました。
山頂付近にハクサンシャクナゲが咲いていました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 古寺山を出発し、小朝日岳に向かいます。登山道には雪がわずかに残っています。
古寺山を出発し、小朝日岳に向かいます。登山道には雪がわずかに残っています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ヒメサユリが咲いています。ここで足が止まってしまいました。先行する登山者が数人、ヒメサユリを鑑賞していました。
ヒメサユリが咲いています。ここで足が止まってしまいました。先行する登山者が数人、ヒメサユリを鑑賞していました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 大朝日岳をバックに、ヒメサユリを撮影します。雲がかかっていい感じです。
大朝日岳をバックに、ヒメサユリを撮影します。雲がかかっていい感じです。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ハクサンチドリも見頃です。
ハクサンチドリも見頃です。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 シラネアオイの群生もありました。シラネアオイは終盤でしょうか。
シラネアオイの群生もありました。シラネアオイは終盤でしょうか。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 アカモノもびっしりと咲いています。
アカモノもびっしりと咲いています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ノウゴウイチゴも目立ちました。
ノウゴウイチゴも目立ちました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 小朝日岳中腹から振り返ると、古寺山の半分が雲井に隠れていました。朝の天気は安定しないようです。
小朝日岳中腹から振り返ると、古寺山の半分が雲井に隠れていました。朝の天気は安定しないようです。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ノウゴウイチゴの実がなっていました。
ノウゴウイチゴの実がなっていました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 小朝日岳山頂に着きました。正面に大朝日岳が大きく聳えています。手前に登山者が小さく見えました。
小朝日岳山頂に着きました。正面に大朝日岳が大きく聳えています。手前に登山者が小さく見えました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 朝日連峰の稜線を眺めます。素晴らしい景色です。ここで朝食を取りました。
朝日連峰の稜線を眺めます。素晴らしい景色です。ここで朝食を取りました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 登山道を進むと、あちらこちらにヒメサユリが咲いています。色が濃く、痛んでいない個体が多いですね。まさに見頃です。
登山道を進むと、あちらこちらにヒメサユリが咲いています。色が濃く、痛んでいない個体が多いですね。まさに見頃です。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 右手には西朝日岳、竜門山、寒江山、以東岳が見えています。
右手には西朝日岳、竜門山、寒江山、以東岳が見えています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 急な下りを凌いで、熊越に着きました。ヒメサユリに混じって、ニッコウキスゲが数輪咲いています。
急な下りを凌いで、熊越に着きました。ヒメサユリに混じって、ニッコウキスゲが数輪咲いています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 今日のハイライトである大朝日岳への稜線歩きが始まりました。しかし、ガスが出てきて、大朝日岳周辺は隠れてしまいました。
今日のハイライトである大朝日岳への稜線歩きが始まりました。しかし、ガスが出てきて、大朝日岳周辺は隠れてしまいました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 タニウツギも咲いています。
タニウツギも咲いています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 大朝日岳周辺はまだガスに巻かれたままです。
大朝日岳周辺はまだガスに巻かれたままです。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 銀玉水に到着です。ミヤマキンポウゲが咲いていました。
銀玉水に到着です。ミヤマキンポウゲが咲いていました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ここで冷たくて美味しい水を補給します。
ここで冷たくて美味しい水を補給します。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 銀玉水から先は石の階段になります。雪はほとんど残っていません。
銀玉水から先は石の階段になります。雪はほとんど残っていません。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 振り返ると小朝日岳に続く道が見えます。
振り返ると小朝日岳に続く道が見えます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ガスが晴れて、大朝日岳が姿を現しました。
ガスが晴れて、大朝日岳が姿を現しました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 急なジグザグの道を登りきって、広い稜線に出ました。ここは石庭のような趣です。
急なジグザグの道を登りきって、広い稜線に出ました。ここは石庭のような趣です。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 またガスが湧き上がってきました。
またガスが湧き上がってきました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ゴゼンタチバナが咲いています。チングルマはもう散っていました。
ゴゼンタチバナが咲いています。チングルマはもう散っていました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 大朝日小屋に着きました。鐘を鳴らして挨拶しました。
大朝日小屋に着きました。鐘を鳴らして挨拶しました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 山頂に向かいます。コイワカガミのピンクがきれいです。
山頂に向かいます。コイワカガミのピンクがきれいです。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 大朝日岳山頂です。ガスで全く展望がありません。昼食を取りながら、しばらく粘ってみました。
大朝日岳山頂です。ガスで全く展望がありません。昼食を取りながら、しばらく粘ってみました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 するとガスが飛んできました。平岩山方面が見えています。
するとガスが飛んできました。平岩山方面が見えています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 小朝日岳への道筋もはっきりと見えるようになりました。
小朝日岳への道筋もはっきりと見えるようになりました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 祝瓶山のとんがりも確認できます。その先には飯豊連峰が見えるはずなのですが・・・
祝瓶山のとんがりも確認できます。その先には飯豊連峰が見えるはずなのですが・・・
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 山頂から西朝日岳の深い山襞を眺めます。
山頂から西朝日岳の深い山襞を眺めます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 山頂付近に咲くナナカマド
山頂付近に咲くナナカマド
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ウスユキソウ
ウスユキソウ
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 コケモモを見て
コケモモを見て
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 大朝日小屋に戻ります。
大朝日小屋に戻ります。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 西朝日岳の山容は、登高意欲をかき立てますが、残念なことに登山道はないようです。
西朝日岳の山容は、登高意欲をかき立てますが、残念なことに登山道はないようです。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 更に下って、大朝日小屋を振り返ります。
更に下って、大朝日小屋を振り返ります。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 石庭のような場所を通って、銀玉水に下っていきます。
石庭のような場所を通って、銀玉水に下っていきます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 銀玉水への下りから大朝日岳を見ます。それにしても、この斜面はかなり急ですね。
銀玉水への下りから大朝日岳を見ます。それにしても、この斜面はかなり急ですね。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ヒメサユリ街道に突入しました。
ヒメサユリ街道に突入しました。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 道の両側にヒメサユリが群生しています。
道の両側にヒメサユリが群生しています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 色鮮やかで清楚な佇まいが素晴らしい!
色鮮やかで清楚な佇まいが素晴らしい!
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 大朝日岳をバックにヒメサユリを激写します。
大朝日岳をバックにヒメサユリを激写します。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 小朝日岳に向かいます。帰りは巻き道を使います。
小朝日岳に向かいます。帰りは巻き道を使います。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ダケカンバの巨木
ダケカンバの巨木
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 今歩いてきた道筋が見えます。
今歩いてきた道筋が見えます。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ミヤマカラマツの白
ミヤマカラマツの白
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 マイヅルソウの白
マイヅルソウの白
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 古寺山に戻りました。朝よりも霞んだ景色になっています。
古寺山に戻りました。朝よりも霞んだ景色になっています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ガスが飛んだため、月山が見えています。
ガスが飛んだため、月山が見えています。
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 ブナの巨木の間を下り、
ブナの巨木の間を下り、
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山 古寺に戻りました。車を出した後、もう一度案内センターを振り返りました。
古寺に戻りました。車を出した後、もう一度案内センターを振り返りました。

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