薩摩を通らない、秘境・肥薩線 1981~1983年

2020.06.30(火) 日帰り
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今週は、諸般の事情により、山へは行けないので、鉄道ネタ。 明治維新後の西南戦争をはじめとする軍費の増加などで、官営の鉄道敷設はほぼストップ。1872年の新橋~横浜間開業が目立つが、当初は私鉄による鉄道網の拡充が進んだ。 その一つが九州鉄道。この会社は1889年に博多~千歳川仮停車場(現在の久留米駅の近く)を開業させたのを皮切りに、鉄道延伸を進めるとともに、筑豊鉄道、豊州鉄道などを吸収合併し、九州一円に張り巡らすようになる。しかし、1907年鉄道国有法により官営鉄道となり、これが戦後の国鉄の前身だ。 さて、肥薩線、現在は八代(熊本県)~隼人(鹿児島県)の路線だが、ここに至るまでは紆余曲折。最初は吉松(鹿児島県)~隼人(鹿児島県)が、既に開通していた隼人~鹿児島間と合わせて鹿児島線として開通。一方、八代~人吉(熊本県)が人吉線として開業していたが、1909年人吉~吉松間が開業したことを受け、門司~熊本~八代~隼人~鹿児島が全線開通、鹿児島本線と名付けられた。 ところが、別途東シナ海沿いを走る、八代~川内~鹿児島が完成すると、肥薩線を称していた八代~水俣間の名称を八代~人吉~鹿児島間の鹿児島本線と交換、人吉経由の路線は肥薩線と変わった。更に、日豊線が開通すると、隼人~鹿児島間を同線に移管、最終的に現在の経路となる。1932年のことである。(地理が頭に浮かばないと、多分ちんぷんかんぷんの説明、ごめんなさい) 肥薩線と言うからには、肥後・薩摩間の路線であるが、薩摩地方であった隼人以西が、この路線から日豊本線に移管されたため、結果的に薩摩を通らない肥薩線となってしまった。強いて言うなら、終点駅は大隅国に属するので、肥隅線と言うべきなのだろうが、いかにも語呂が悪い。 この肥薩線、総延長が120Kmを超え、全線ほぼ観光地と言っても差し支えはない。しかも、日本三大急流の球磨川沿いを通るため、風光明媚でもある。また、全国の近代化産業遺産群33のうちの1つ南九州近代化産業遺産群に13の施設が登録されている。 さらに、大規模鍾乳洞が多い九州でも最大級の鍾乳洞球泉洞(総延長4800m)があり、大畑駅のループ線とスイッチバック、日本三大車窓の矢岳越え(霧島連山の眺めが見事)など、見るべきところもおおい。また、矢岳を含む国見山地は、日本有数の加久藤カルデラの外輪山で、地質学的にも興味深い。 吉松駅を過ぎても、大隅横川駅と嘉例川駅の駅舎は1903年の開業当初からの木造建築で、国の登録有形文化財である。 沿線には温泉も豊富に湧出する。一勝地温泉、人吉温泉、栗野岳温泉、そして西郷隆盛が愛した日当山温泉など、名泉も多い。登山鉄道とは呼べないものの、九州では比較的山深いルートであり、癒やしにはもってこいかも。 そうでした、最近では「ななつ星」も運行され、地域の魅力の再発見に寄与している。

湯川山・城山・孔大寺山 段駅(1983年)
この駅舎は1988年に撤去。八代駅から5Km程奥まったところにある。
段駅(1983年) この駅舎は1988年に撤去。八代駅から5Km程奥まったところにある。
湯川山・城山・孔大寺山 坂本駅(1983年)
旧坂本村の中心駅。十條製紙の引き込み線があった。南九州近代化産業遺産群の一つ。
坂本駅(1983年) 旧坂本村の中心駅。十條製紙の引き込み線があった。南九州近代化産業遺産群の一つ。
湯川山・城山・孔大寺山 葉木駅(1983年)
駅前は球磨川。現在、駅舎はない。
葉木駅(1983年) 駅前は球磨川。現在、駅舎はない。
湯川山・城山・孔大寺山 鎌瀬駅(1983年)
球磨川沿いに位置する。
鎌瀬駅(1983年) 球磨川沿いに位置する。
湯川山・城山・孔大寺山 瀬戸石駅(1983年)
駅舎は二度水害で流されている。写真は待合室。
瀬戸石駅(1983年) 駅舎は二度水害で流されている。写真は待合室。
湯川山・城山・孔大寺山 海路駅(1983年)
球磨川沿いに位置する。付近に集落はない、瀬戸石ダムで水没したためである。
海路駅(1983年) 球磨川沿いに位置する。付近に集落はない、瀬戸石ダムで水没したためである。
湯川山・城山・孔大寺山 吉尾駅(1983年)
海路駅とうり二つ。山の斜面を削ってホームを設置。
吉尾駅(1983年) 海路駅とうり二つ。山の斜面を削ってホームを設置。
湯川山・城山・孔大寺山 白石駅(1983年)
元「SL人吉」の停車駅。 南九州近代化産業遺産群の物資輸送関連遺産の一つ。駅舎は1908年開業時のまま。
白石駅(1983年) 元「SL人吉」の停車駅。 南九州近代化産業遺産群の物資輸送関連遺産の一つ。駅舎は1908年開業時のまま。
湯川山・城山・孔大寺山 大阪間駅(1983年)
現 球泉洞駅。球泉洞まで徒歩20分。
大阪間駅(1983年) 現 球泉洞駅。球泉洞まで徒歩20分。
湯川山・城山・孔大寺山 一勝地駅(1983年)
観光特急が停車する。「必勝お守り記念入場券」を発売している。近くに一勝地温泉がある。
一勝地駅(1983年) 観光特急が停車する。「必勝お守り記念入場券」を発売している。近くに一勝地温泉がある。
湯川山・城山・孔大寺山 一勝地駅(2015年)
ファサードをリニューアルしたのでしょうか。赤いポストもなくなっています。
一勝地駅(2015年) ファサードをリニューアルしたのでしょうか。赤いポストもなくなっています。
湯川山・城山・孔大寺山 一勝地駅(2015年)
構内の様子。作業車が停まっています。
一勝地駅(2015年) 構内の様子。作業車が停まっています。
湯川山・城山・孔大寺山 一勝地駅(2015年)
球磨村には球泉洞駅、一勝地駅、那良口駅、渡駅と4つの駅がある。
一勝地駅(2015年) 球磨村には球泉洞駅、一勝地駅、那良口駅、渡駅と4つの駅がある。
湯川山・城山・孔大寺山 那良口駅(1983年)
駅付近には何もない。簡易駅舎はコンクリート製、なぜだろう?
那良口駅(1983年) 駅付近には何もない。簡易駅舎はコンクリート製、なぜだろう?
湯川山・城山・孔大寺山 渡駅(1983年)
球磨川下り急流コースの最寄り駅である。
渡駅(1983年) 球磨川下り急流コースの最寄り駅である。
湯川山・城山・孔大寺山 西人吉駅(1983年)
線路沿いの桜のトンネルが有名。
西人吉駅(1983年) 線路沿いの桜のトンネルが有名。
湯川山・城山・孔大寺山 人吉駅(1983年)
熊本県南東地域の中心都市駅。くま川鉄道「人吉温泉駅」を併設。相良氏の人吉城跡は国史跡、人吉温泉あり。
人吉駅(1983年) 熊本県南東地域の中心都市駅。くま川鉄道「人吉温泉駅」を併設。相良氏の人吉城跡は国史跡、人吉温泉あり。
湯川山・城山・孔大寺山 大畑駅(1983年)
ループ線の中にスイッチバックを併せ持つ駅としては日本唯一。徒歩1時間内には民家がない秘境駅。
大畑駅(1983年) ループ線の中にスイッチバックを併せ持つ駅としては日本唯一。徒歩1時間内には民家がない秘境駅。
湯川山・城山・孔大寺山 朝顔型噴水。(2015年)
大畑駅、南九州近代化産業遺産群のひとつ。
朝顔型噴水。(2015年) 大畑駅、南九州近代化産業遺産群のひとつ。
湯川山・城山・孔大寺山 石造りの給水塔。(2015年)
大畑駅、南九州近代化産業遺産群のひとつ。
石造りの給水塔。(2015年) 大畑駅、南九州近代化産業遺産群のひとつ。
湯川山・城山・孔大寺山 矢岳駅(1983年)
標高540m弱は肥薩線最高点。
矢岳トンネルを出ると間もなく日本三大車窓となる。
矢岳駅(1983年) 標高540m弱は肥薩線最高点。 矢岳トンネルを出ると間もなく日本三大車窓となる。
湯川山・城山・孔大寺山 真幸駅(1983年)
肥薩線唯一の宮崎県駅。矢岳は熊本、次の吉松は鹿児島で、三駅連続で県名が変わる。
真幸駅(1983年) 肥薩線唯一の宮崎県駅。矢岳は熊本、次の吉松は鹿児島で、三駅連続で県名が変わる。
湯川山・城山・孔大寺山 真幸駅構内(1983年)
「真の幸せに入る」で入場券人気。駅名に反し、人災、天災に見舞われた駅でもある。
真幸駅構内(1983年) 「真の幸せに入る」で入場券人気。駅名に反し、人災、天災に見舞われた駅でもある。
湯川山・城山・孔大寺山 吉松駅(1983年)
吉都線(吉松~都城)の起点駅でもある。所属が鹿児島線、日豊線、肥薩線と目まぐるしく変わった駅。
吉松駅(1983年) 吉都線(吉松~都城)の起点駅でもある。所属が鹿児島線、日豊線、肥薩線と目まぐるしく変わった駅。
湯川山・城山・孔大寺山 栗野駅(1981年)
廃線となった山野線の終点駅でもある。駅の直ぐ側に丸池という名水百選がある。町の名前も湧水町、いいですねぇ。
栗野駅(1981年) 廃線となった山野線の終点駅でもある。駅の直ぐ側に丸池という名水百選がある。町の名前も湧水町、いいですねぇ。
湯川山・城山・孔大寺山 大隅横川駅(1981年)
嘉例川駅と並び、鹿児島県最古の駅舎。国の登録有形文化財。
大隅横川駅(1981年) 嘉例川駅と並び、鹿児島県最古の駅舎。国の登録有形文化財。
湯川山・城山・孔大寺山 植村駅(1981年)
1日に10人程度しか乗降しない無人駅。地元の請願で駅設置。
植村駅(1981年) 1日に10人程度しか乗降しない無人駅。地元の請願で駅設置。
湯川山・城山・孔大寺山 霧島西口駅(1981年)
現:霧島温泉駅。その名のとおり、霧島温泉郷の玄関口。しかし、駅は完全無人。
霧島西口駅(1981年) 現:霧島温泉駅。その名のとおり、霧島温泉郷の玄関口。しかし、駅は完全無人。
湯川山・城山・孔大寺山 嘉例川駅(1981年)
大隅横川駅と並び、鹿児島県最古の駅舎。国の登録有形文化財。駅弁が有名、特急が止まる無人駅!
嘉例川駅(1981年) 大隅横川駅と並び、鹿児島県最古の駅舎。国の登録有形文化財。駅弁が有名、特急が止まる無人駅!
湯川山・城山・孔大寺山 中福良駅(1981年)
ほぼ乗降がない無人駅。
中福良駅(1981年) ほぼ乗降がない無人駅。
湯川山・城山・孔大寺山 表木山駅(1981年)
妙見温泉が最寄りだが、鉄道利用者はほぼいない無人駅。
表木山駅(1981年) 妙見温泉が最寄りだが、鉄道利用者はほぼいない無人駅。
湯川山・城山・孔大寺山 日当山駅(1981年)
西郷隆盛も愛用した日当山温泉の玄関口。「ひなたやま」と読む。
日当山駅(1981年) 西郷隆盛も愛用した日当山温泉の玄関口。「ひなたやま」と読む。

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