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茶臼岳 2020.06.17~06.18の写真

2020.06.18(木) 04:27

言葉にならない

この写真を含む活動日記

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22.2 km

2565 m

茶臼岳 2020.06.17~06.18

聖岳・大沢岳・光岳 (長野, 静岡, 山梨)

2020.06.17(水) 2 DAYS

梅雨の切れ目、初の南アルプス・茶臼岳でのハンモック泊に挑戦。 畑薙大吊橋を渡り、途中幾度かの沢を渡りつつ、とにかくひたすらに登る。 途中、渡し橋を通行中、バランスを崩して転落、全身水没... 落ちていく短い時間の中、走馬灯が駆け巡るとはこのことか、と緊急時の脳の働きに感心しつつ、大きなバックパックが衝撃吸収してくれたこと、浅い沢であったことなどが幸いし、大きな怪我も無く山行再開出来ました。意図せずバックパックの防水性能にも感動する(生きてて良かった...)。 以前、長島ダムでカヌー遊びしてた時も転覆したことがあるので(救命胴衣着てて助かった)、南アルプスと自分には水没がセットになりつつあります。 横窪沢小屋近くの沢では、全裸で水風呂に入る。 これも人が居ないからこそ気兼ね無く出来ることで、澄み渡る青空とアルプスの水流を存分に堪能し、「自分は山と一体化した」と実感。 急登続きの尾根の森を抜けて、辿り着いた茶臼岳小屋。小屋だけで無く、南アルプス全域が貸し切り状態という、コロナ状況下でなければ二度と無いであろう、究極の好条件。 道中晴れ渡った空も、頂上付近では雲が高くなり、刻一刻と姿を変える霧もやの天上界。 吹き付ける風を避ける様に低く身構える名も知らぬ高山植物、高度2000m以上でしか見ることが無い、岩石に寄生する微生物のモザイク模様、時折姿を見せる聖、兎、赤石、悪沢など南アルプスのピーク達をはじめ、幻想的な景色を堪能して山小屋まで降りてきたところで、再び空が晴れ上がる。 貸切の山小屋で、皆でご飯を美味しく頂いて、寝床に戻ろうと空を見上げると、そこには雲一つない満点の星。 ここは宇宙。 そんなことを実感する。 標高2400mでのハンモック泊。 穏やかな風、静かに囁く虫の声、沢の流れる音。 これ以上無い至福の時間でした。 午前3:30に起床、再度登頂を目指す。 雨予報を覆し、奇跡的に晴れ渡り、真っ赤に燃えた空に浮かび上がる富士山、そして周りを囲むアルプスの巨人達... 誰もいない稜線、言葉にならない世界観。 ここまで辿り着けて本当に良かった。 ピークで皆で聴いたBOARDS OF CANADAはこの人生で忘れることは無いでしょう。 BOARDS OF CANADA/Olson(version3) https://youtu.be/qM1NQkGL5qg 膝に爆弾を抱えつつ、全員無事に下山完了。 最後は白樺荘で温泉に浸かり、旅の疲れを癒しました。