活動データ
タイム
00:00
距離
0m
上り
0m
下り
0m
チェックポイント
活動詳細
もっと見る皆さんは南アルプス深南部を歩く際に、林鉄/林道運材時代の林業遺構をどれくらい目にされていますか? 林鉄時代では、散乱した酒瓶…集材ワイヤー…朽ち果てた木造宿舎…集材機…石積み擁壁…隧道…トラス鉄橋…河床近くに存在する路線跡…宙に浮かぶ吊橋・索道の主索… 林道時代では、山腹を横に薙ぐ長大な林道と崩壊…点在する遺棄されたプレハブ小屋と事業所…崩れ落ちたコンクリート擁壁…打ち捨てられた工事車両… これはなんだ?これはどこに続いている?と気になった方もググってみても断片的な情報ばかりだったことでしょう… でも知りたい…行ってみたい… そんなあなたの一助になるかどうかは分かりませんが、私はこんな方法で情報を収集、考察、実証してます…参考までに… ◆書籍編◆ 谷田部英雄著:讃歌 千頭森林鉄道 密林でポチれる最も手軽に入手できる千頭森林鉄道の資料集。 上西河内事業時代の写真が多いです。何気ない文章や写真の中にしれっと大事 な事が書かれていたり写っていたりします。 谷田部英雄著:千頭山小史 他… 非売品であり、私も古書店で入手。山岳図書館にあると思われる。 賛歌~とダブる内容もあるが、寸又の歴史の記述の中に情報が埋まっているので 一読の価値あり。 永野敏夫著:「南アルプス・深南部」藪山讃歌 南アルプスマイナーコースを紹介するマニア向けのルートガイド。 深南部の今は廃道扱いになったコースと途中の概要は参考になります。 ◆ブログ編◆ 「山さいがねが」 ヨッキれん氏のオブローディングブログ。千頭森林鉄道本線、各支線をほぼ終点 まで踏破しています。途中にさらりと書かれている吊橋情報もショートカットル ートを探すうえで貴重です。オブローディングを纏めた本も出版されてます。 「見たか、聞いたか、言ったか?」 j34p0q23氏の深南部登山ブログ。2009年で諸々の事情で更新を停めてま すが、左岸林道や日向林道、南赤石林道やそれに付随する取り付きの情報が豊富 です。 「山さんぽ」 山々ばなし氏(?)の登山と釣りのブログ。かなり階層が深いですが、釣りの記事 の中に上西河内、下西河内の歩道や小屋に関する情報があり、今後の両河内の 遺構探索のヒントになることでしょう… また、それ以外にも人が入らなくなって久しい、大井川最上流の遡行記録も面白 いです。 ※千頭林鉄の遺構の情報を探すなら、専らオブローディング系か釣り師、沢やの ブログの方が有力です。 地名+「遡行」でググると当たるものもあります。 ◆ツール編◆ 「グーグルマップ」 航空写真を拡大すると林道のどこが崩壊しているか、森の中にチラリと林鉄時代 の宿舎の屋根が見えたりと、ざっくりとした状況把握に使います。目当てのポイ ントの緯度、経度をチェックしておくと… 「国土地理院」 ①地図 チェックした緯度経度を入力して、地図上にポイントを落とし込むことで、 深い樹林の中の廃墟の地点をチェックできます。私はこれで、旧安平路避難小 屋の場所を確認して到達しました。 昔の地図をオンラインで購入することも出来るので、遺構探索に役立ちます。 ②航空写真 調べたい地域の航空写真を閲覧できます。勿論、林鉄/林道時代の過去写真も 閲覧でき、当時の作業地域、健在だった宿舎、そして今は存在を忘れられた 吊橋のシルエットが確認できます。(要ズーム) 中には無想吊橋に次ぐ高高度長スパンの吊り橋が大間川に存在したことも確認 されています。 「カシミール3D」 これ単体ではさして意味がありませんが、 yamaniikiru.com/ksml100zan.ndb をDLしてカシミールで開いてください。千頭、水窪、栗代の詳細な地名、廃集落 廃吊橋、廃宿舎、稜線上の水場情報が表示されています。…このファイルは 最初、文字化けしたジャンクファイルと思っていました… ◆実施踏査◆ 日向林道の無想吊橋への下り口から数百m先にある造林宿舎に、林道時代の広報紙「千頭だより」を綴ったものがあります。玉石混交の記事ですが、かなりレアな情報も記載されているので、一度立ち寄って一読されることをお勧めします。 ここは畳と布団で宿泊が出来る避難小屋ですので綺麗にお使いください。 ほぼすべての吊り橋は主索を残して使用不可能ですが、吊橋の近くには「必ず」河床へ下りて、対岸に渡るルートが存在します。このことと、カシミールに表示されている吊橋の情報を併せると意外なショートカットが出来たりします。 河床に下りる斜面は総じて急峻な場所が多いので最低でもトラロープを3,40m程度は携行された方が進退窮まることはないでしょう… いかがだったでしょうか…もっと詳しい情報源があれば、お教えいただければ幸いです。
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