麻布山〜バラ谷の頭

2020.06.08(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 20
休憩時間
1 時間 27
距離
18.6 km
のぼり / くだり
1709 / 1707 m
5
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8
29
1 56
1 48
18
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4

活動詳細

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 気温が高くなり、山中ではヒルやダニやブヨが活発になる時期。前回の房小山を最後に、秋までこの一帯の山はお預けにしようと考えていたが、通行止めになっていた野鳥の森線が通行可能となると聞き、欲を出して房小山繋がりのバラ谷の頭まで出かけることを計画した。頭までの往復は時間がかかりそうだと思い、午前5時に登山開始。  麻布山までの森の中はよく整備された道が続く。山頂直前の急登は少々きついが、それまでの道のりが、脚には十分ウォーミングアップになっている感じだ。  戸中山頂を経て前黒法師山を目指す。目を凝らせばピンクや赤のテープが目に入りルートは確認できる。尾根上は倒木が酷いせいか、尾根から少し下がった山腹に道ができていた。これが人の作ったものなのか獣道なのかが分かりづらい。心配で時々顔を上げキョロキョロする羽目に。  前黒法師山を越えた山中は、蝉の鳴き声が響き渡っている。ヒグラシのようでもあるが微妙に鳴き方が違う。エゾハルゼミらしい。  この時期のブナ林が、こんなにも蝉時雨が激しい場所だとは知らなかった。賑やかだが涼やかで心地よく、うるさくは感じない。うるさいのはブヨだ。  尾根で綺麗な赤色のスマートな蛇を見つけた。ジムグリだ。写真を撮ろうとモタモタしているうちに木の根の下に潜り込まれてしまった。  前黒法師山を越え下ると尾根が広くなる。 すると少し先に、向こうを向いて倒木に腰掛けている人がいた。声をかけようと近づく。!!人ではなかった。忘れ物のウェアを木の枝か何かに掛けてあるらしい。しかし、遠目からは本当に人がポツンと休んでいるかのように見える。今日のように明るい日差しの中で見るのは良いが、ガスがかかった薄暗い中で出会うのは御免だ。  打越峠、シブロク歩道分岐点を経ていよいよ急登、そして笹藪へ。  出発が早いだけ余裕があるから、焦らずゆっくり、ゆっくり登る。  笹は膝の高さから腰の高さへ、そして胸の高さに迫ってきた。そこまでだった。胸までの笹が低くなり、少し登りを頑張ると、緩やかな起伏の笹原に出た。左へ向かえばバラ谷の頭山頂に、右に向かえば本邦最南2000m地点へ。まずは左へ。  青空の下、間近に見る黒法師岳から丸盆岳、鎌崩、不動岳と、笹原を輝かせ北に連なるそれぞれの姿にしばし見とれる。その向こうには、残雪がわずかに見える高き山々。  場所を移し最南2000mの看板を写真に納めて戻ると、バラ谷の頭の標識の向こうに一人の男性の後ろ姿があった。黒法師を眺めて佇んでいる。声をかける。振り向いた。人だ。  「マイクロに△□✖️✖️。マイクロに△□✖️✖️。」(?うまく聞き取れない)  「マイクロで登山口まで送迎があるんですか?」  「❓❗️ ま、え、く、ろ! 前黒まで以外と早く着いたんで、予定外だけど足を伸ばして来てみたんだよ。今日は下見で来たけど、これなら日帰りで房小山や黒法師までも行けそうだね。」(なかなかの熟練登山者らしい)  一旦、その方と別れ下山したが打越峠手前で追いつかれ、以後、帰りを共に歩いた。聞けばすでに三百名山踏破済みとのこと。恐れ入りました。  以後、登山口までの道すがらは、登山よろず相談の時間と相成り、いろいろな情報提供やアドバイスをいただいた。感謝😊    

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