マイケルを探して

2020.06.06(土) 日帰り

活動データ

タイム

10:42

距離

43.7km

のぼり

2985m

くだり

2953m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 42
休憩時間
4
距離
43.7 km
のぼり / くだり
2985 / 2953 m
13
1
3
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活動詳細

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 2020年6月6日(土)に六甲全山縦走に挑戦した。4月から5月にかけて比叡山ばかり走っていたので,そろそろ六甲を歩きたいと思っていた。さらに,比叡山での山行がトレーニングになってるなら,六甲全山縦走も9時間半ぐらいで行けるかな?と思って,六甲全山縦走に挑戦してみた。しかし,いざやってみると暑さのために前半でへばってしまい,3/21に記録した10時間はおろか,なんとか11時間を切るぐらいだった。  今回はトレランもどきでの走破を考えたので,上着は登山用の長袖一枚,下はタイツにランニンパンツとしてみた。シューズはランニングシューズを履いておいた。帽子とグローブとサングラスも装備したが,サングラスは上りで息が上がると曇ってしまい,かなりの時間手に持っていた。サングラスはいらなかったかもしれない。ザックはトレラン風の軽めの小さめのものを背負って走った。 今回は荷物を軽くするために,飲料はできるだけ途中で買うことにした。そのためスタート時には 500cc のアクエリアスを3本持って出発した。当初2本持っていたが,出発前に半分ぐらい飲んでしまったので,出発時に1本追加しておいた,というのが正しいけど…。途中,妙法寺交差点でアクエリアスを1本,鵯越駅前の自動販売機でアクエリアスを3本買った。さらに大龍寺駐車場の自動販売機でもアクエリアスを3本買い,掬星台で200ccぐらいのジュースを1本飲んだ。さらに六甲ガーデンテラスで水を500cc買った。結局,アクエリアスを 5L,水を 500cc,ジュースを 200cc,合計で 5.7L 消費したことになる。  食料はエネルギーゼリーを3個,ファミリーマートのうずら卵(8個入り?)を1個,甘めのパンを2個買ったが,ゼリー2個とパン1個,うずら卵は残ってしまった。まぁ,アクエリアスだけで 190kcalの5倍のエネルギーを取得しているので,そこまでおなかが空かなかったのかもしれない。実質おにぎり4個分ぐらいにはなってると思うので。  出発は須磨浦公園駅午前7時前とした。前泊せずに一番早く須磨浦公園駅にたどり着けるのが午前7時前,というのがその理由。私の場合,午前7時前に須磨浦公園に着くには,JRの快速で須磨駅まで行き,そこから山陽電鉄に一駅乗って須磨浦公園駅に向かう。3/21の時と同様に電車は空いていたが,緊急事態宣言が解除された後なので,少し人数は増えたように感じた。須磨駅の乗り換えで時間があったので,山電の須磨駅そばのローソンで最後の買い物をしておいた。  須磨浦公園駅に着くと,すぐに出発した。今回も3/21同様に歩く(走る)ことに専念したかったので写真の枚数はとても少ない。須磨浦公園から高倉台まではいつも通りに歩いた。須磨浦公園の上りでペースをあげすぎて疲れないように,を考えながら登り,かつ鉄拐山はパスしておいた。しかし,3/21に比べるとかなり蒸し暑く,全然汗が引かずにあっという間にシャツがびしょびしょになってしまった。その後も汗が乾かないので熱が体にこもり,序盤の鵯越駅まででかなりへばってしまった。栂尾山の400段階段の上りでいつもその日の調子がわかるが,今回はすごくしんどくて,2回ほど止まってしまった。横尾山の手前を歩いていると,目の前にマイケルが現れた。何度も歩いてるのになんで今まで気づかなかったのかなぁ…?? 上りの途中だったので,いつもは下ばかりみてるから,かもしれないが…。マイケルに挨拶ができて少し元気になれた気がした(気のせいという話もあるが…)。しかし,そこからの横尾山,須磨アルプス,東山は疲れがたまる一方で,その辺りで「今日は宝塚は無理かも?」という思いが頭をかすめた。でも,まぁ,なんとか新神戸までは行こう,と思いながらあるき続けた。  須磨アルプスでルートを間違えかけたランナーがいたので声をかけたが,その人は横尾団地に降りるところでもルートで迷っておられた。どうやらルートが把握できていない感じだった。その人とは横尾団地付近から高取山の入口辺りまで一緒に歩いたが,高取山の上りで私がヘタっている間に別行動となった。しかし,その後,菊水山の下りで一緒になり,そこから宝塚まで一緒に行動した。私も途中でやめようか,と思っていたし,その人(M氏と呼ぼう)もルートがちゃんとわかってなくて時間切れになりそう,という感じだったらしい。そのため,一緒に移動することでお互いに励まし合いながら進むことになり,結果的に宝塚まで行けたので win-win という感じだった。  高取山への上りでは汗が吹き出してきた。時間としてはまだ午前9時前だったのに,気温がある程度高く,湿度もすごく高くて,おまけに風がなかったのでサウナの中にいるような感じだった。高取山の上りはいつもしんどくて,最後までもつのか?と思ったりしているが,今回は真面目に「健康のためには新神戸か摩耶山でリタイアも仕方ないかも」と考えた。1週間前に比叡山から大原,鞍馬と歩いて,さらに賀茂川の河川敷を走って合計 39km 移動したので,その疲れもあるよなぁ,と言い訳ばかりを考えていた。なんとか荒熊神社下にたどり着いた時には,もっと風が吹いてほしい,と感じた。高取神社辺りで,以前から気になっていた大燈籠を見に行ってみた。高取神社の境内を通らずに縦走路を行こうとすると,直進は大燈籠という標識があっていつも気になっていた。行ってみると,結構大きな灯籠が建ててあり,光を照らす部分には電球がありまだまだ現役みたいだった。どうやら大燈籠から下界に下るルートもあるみたい。  高取山からはずっと修行状態だった。そこまでですでにかなり疲労があり,汗が乾かずシャツもビショビショでモチベーションは下がりまくりだった。鵯越駅に着いたのは午前9時半を過ぎていたが,まだ午前の早い時間帯だった。 そこでやめても,新型コロナだし,朝早めだし,朝から入れる風呂屋はどこがあるやろう?と思い,やっぱりなんとか新神戸までは頑張ろう,遅くてもいいからと思い直して菊水山に向かった。菊水山はいつものようにしんどかったが,早く行こうというのを諦めた後だったので,思ったよりはラクだった。何度か途中で休憩したし…。途中で3人組の登山者の方(大きなザックを担いでいたので,トレーニングをされていたのかも)に抜かさせてもらったけど「私も完全にヘロっていてすごく遅いですよ」と声をかけてしまった…。 なんとか22分程で急登区間を上りきって菊水山山頂にたどり着いた。  菊水山山頂では止まること無く先に進み,下りの楽チン迂回路を過ぎた辺りで須磨アルプス辺りで一緒だった M氏に追いついた。M氏は下りがそこまで速くはないみたいだった。もしかして私が速い?? 菊水山の下りでは,先行させて頂いたが「また鍋蓋山の上りで抜かしてくださいね〜」と行って先に進んだ。するとM氏も多少ペースをあげたみたいで,天王吊橋を渡ったところで追いついてこられた。そこで先に行くことをお勧めしたが,M氏もかなりヘタっておられたみたいで,私のペースについていく,とおっしゃられた。そこで,そこからM氏をひっぱるような感じで歩いていった。途中,あまり六甲全山縦走路のことをご存じないM氏に「次はどこがポイントです」とか「この後もう少し横移動があってから山頂です」とか言いながら歩いた。  鍋蓋山山頂もさっさと通過して,先を目指した。鍋蓋山から先はもうM氏と一緒に歩こうと思い,二人でペースを合わせて歩いた。その辺りでは,とりあえず摩耶山掬星台までは行く,と決心して歩いたが,そのうち勝手にM氏を宝塚までお連れする,ということでモチベーションを保つことにした。そこからは長い長い道のりだったが…。M氏は飲み物が少なくなっていたので(私もだが…)大龍寺の駐車場にある自動販売機で飲み物を補給しておいた。そこから市ヶ原までは足を休めるために少しのんびりと下った。市ヶ原で少しだけ休憩した後,摩耶山に向かって上り始めた。その辺りで気づくと少しパラパラと雨が降っていた。雨はそこまでひどくなかったので,木々の間を進む登山道ではあまり気にならなかった。まぁ,どうせ汗でビショビショだったので,少々濡れても関係ないや,というのもあったけど…。  稲妻坂,天狗道は二人だったし,ペースも少し落とし気味だったので,思っていたほどにはしんどくなかった。まぁ,ラクではなかったけど…。ヘロっていた割には市ヶ原から摩耶山掬星台まで1時間20分で登れたので,いつもどおりという感じだった。掬星台ではまず下界を眺め,飲料の補給をし,掬星台の碑を撮影し,トイレに寄ってから先に進んだ。今回はもう宝塚にたどり着ければいい,ということにしたので,できるだけラクをするため,掬星台の後はオテル・ド・摩耶の前とアゴニー坂は通らずに車道で迂回した。それでも,一応ゆっくりだが走っておいた。神戸市立自然の家過ぎからの三国池への上りは序盤の階段が辛いが,そこは二人で愚痴りながら登っていると多少気が紛れて,それまで途中でリタイアを考えていた割には登れたと思う。  三国池そばで車道に出てからみよし観音までは,いつものように車道に沿って進んだ。途中,傾斜のゆるい所はできるだけ小走りしてみたが,全然スピードが出なかった。ほんとに疲れていたみたい。みよし観音から六甲ガーデンテラスまでの上りは仕方なくがんばっておいた。そうしないと結構遠回りになるので。六甲ガーデンテラスからはアンテナ群まで行かずに,有馬に下るロープウェイの乗り場近くを通って,車道で極楽茶屋跡まで行った。そこからもほとんど登山道を歩かずに車道を歩いて一軒茶屋まで行った。  そして,なんだかんだで 15:20 頃に東六甲縦走路に入ることができた。東六甲縦走路の入口からなら,だいたい2時間でゴールできる。つまり1時間半ちょっとで塩尾寺まで行けるはず。この季節は完全に真っ暗になるのは午後7時頃であり,余裕で明るいうちにゴールできそうになったことで,安心して東六甲縦走路に入ることができた。その先は一番疲れている状態なので,それはそれは辛かった。元気ならきっとあそこまでしんどいことはないはず…。そこでもM氏に細かいルートの説明やら,あとどれぐらいこのつらい状況が続くか,などを話しながら下っていったら少し気が紛れた気がする。大平山手前の展望スポットから下界を見た時に,まだこんなに高い…,とM氏は驚いていた。あそこからが長いんだよねぇ…。  大谷乗越手前の階段を慎重に下り,塩尾寺への最終区間に入る頃には二人とも完全に足に来ていた。あそこからはもう惰性というか根性というか,ひたすら耐えながら下った。塩尾寺への最後の下りまで来た時はやっとここまできた,と心は安堵していたが,足はまだまだつらかった。それでも,なんとかスタートから10時間ちょっと過ぎた 17時すぎに塩尾寺に着けた。余裕で明るい時間だった。でも,そこからも辛かったなぁ…。塩尾寺からの急勾配の下りもひたすら耐えながら下る感じだった。最後の最後にナチュールスパ宝塚が見え,勾配も緩やかになった時はもう泣きそうだった(泣かなかったけど…)。そして,スタートから10時間42分後の 17:37 に宝来橋南詰に到着した。なんと塩尾寺から 32分もかかってしまった…。もう完全に足が終わっていた,ということかもしれない。  ゴール後は,取りも直さずナチュールスパ宝塚に行って汗を流した。いやぁ,金宝泉も銀宝泉も気持ちよかったなぁ…。汗を流した後はM氏と宝塚駅東の花の道沿いにある魚民で反省会をして帰った。魚民は 3/21 よりは人が増えていたが,まだ空いていたので入ることができた。一杯目のビールが美味しかったなぁ。しんどかっただけに五臓六腑にしみわたる感じだった。食後は阪急経由で帰路についた。  今回は9時間半のベスト記録を狙ってみたが,序盤の高温多湿にやられてなんとか11時間を切った状態だった。まぁ,あの暑さのなかよく頑張った方だと思う。また,秋口に頑張ってみようかな?

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