離山-地蔵ヶ岳-鳳凰小屋

2020.05.31(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 42
休憩時間
2 時間 35
距離
14.8 km
のぼり / くだり
2309 / 2308 m
6 31
2 2
44
6
36

活動詳細

すべて見る

マイナールートでもあり、天気も悪く景色の写真も撮れなかったので参考にならないと思いますが、前から行ってみいと思っていた離山と地蔵ヶ岳を結ぶルートを歩いてきました。 YAMAPでの活動記録が2件あったので参考にさせていただきました。尾根を登って熊小屋を経由するルートと石空川北沢を源頭まで詰めるルート、どちらも魅力的です。 熊小屋と呼ばれるピークも踏んでみたいし、精進ヶ滝より上の石空川渓谷も行ってみたかったので、石空川に入渓してから熊小屋に登って離山を目指すことにしました。 山梨県の南アルプスエリアでは難所と言われる離山ですが、整備された登山道は無いものの先人の方々の踏跡のおかげでルートがある程度確立されていますので迷わず進むことができました。 今回はガスで岩壁の高度感がよくわかりませんでしたが険しい岩峰であることは間違いないので入山にはそれなりの経験と装備が必要だと思います。 【精進ヶ滝林道~石空川北沢】 精進ヶ滝林道は廃道になっているので荒れています。落石や崩落地帯が数ヶ所ありますが徒歩なら問題はありませんでした。 林道終点からは一旦斜面を登り精進ヶ滝を大きく巻きながら石空川に降りました。 踏跡を辿って進みましたが、そのうち見失いV字の沢地形から入渓しました。周囲の斜面はどこも険しいので入渓地点を探すのが難しいです。 入渓して滑滝っぽい滝をいくつか登ると北沢と南沢の出合いになります。 北沢に入ると落差のある滝も出てきますが、濡れている岩はツルツル滑りますし、乾いている岩はボロボロと脆い感じなので登るには沢登りの技術と装備が必要だと感じました。 【石空川北沢~熊小屋ピーク】 地形図で熊小屋ピークにつながる尾根を選択して、北沢から登っていきました。 急登ですが倒木や藪も少なく歩きやすい尾根でした。 熊小屋は少し開けた笹原のピークで樹木の隙間から甲斐駒ヶ岳が望めます。 【熊小屋~第5峰】 熊小屋から先の尾根は踏跡もはっきりしていて歩きやすいです。 標高を上げていくにつれて、痩せ尾根になり、巨岩や藪の地形が現れてきます。 第5峰がどこなのかよくわかりませんが、三角形の尖がった岩があるところがそうではないかと勝手に思っていました。 【第5峰~離山山頂】 第5峰から山頂までの岩峰を登り降りするところが離山の核心部ですが、ルートの選択さえ誤らなければスムーズに抜けられると思います。踏み跡もありますし、藪漕ぎもそれほどありませんでした。 ただし、コルへの下降やトラバースでは足場が悪く滑落の危険を感じる場所もありますので、十分に注意が必要だと思います。 第1岩峰から斜面に広がる花崗岩の奇岩帯が離山で一番の見どころだと思います。天気が良ければきっと素晴らしい景色です。 山頂は木の枝に巻かれた赤テープに離山と書かれただけの地味なピークで三角点も見当たりませんでした。 【離山~地蔵ヶ岳】 離山から地蔵ヶ岳につながる尾根を見極めるのが今回のルートで一番迷ったところでした。 離山山頂から鞍部に降りる途中で踏跡を見失い、下る方向を誤りました。ガスで周囲の山容も見えなかったので地形図とGPSで確認しながら修正して進みました。 鞍部に降りると滝のような水音が聞こえてきます。この辺りに水場があるとかミツクチ沢に落ちる滝があるとかの記録があったことを思い出しましたが、天気も悪いし水の補充も必要なかったのでスルーしました。 離山鞍部から地蔵ヶ岳までは標高差500m程の急登が続き、オベリスク手前の標高2700m付近の台地までひたすら登ります。今回のルートでは一番キツイところでした。正しい尾根に乗れば踏跡がありますので迷うことはありませんが、何度か藪漕ぎを強いられる場所がありました。登っていくと少しだけ展望が開け、振り返ると離山が半分ぐらい見えました。 巨岩とハイマツが広がる台地は天気が良ければ素晴らしい景色の場所だと思います。地蔵ヶ岳側からアプローチすれば近くなのでおすすめスポットです。 巨岩の間は深いハイマツの藪なので落ちると漕ぐのに苦労すると思います。台地の右側の巨岩を渡って進んだら藪に捕まらずに抜けることができました。 【地蔵ヶ岳~鳳凰小屋】 地蔵ヶ岳山頂もガスに覆われて何も見えないし、雨が降ってきて寒いので、赤抜沢ノ頭もパスして賽の河原から鳳凰小屋に下ります。鳳凰小屋までの登山道には残雪がありました。 鳳凰小屋は休業中なのでスルーするつもりでしたが、小屋番さんから「今日はどこから登られました?」「お急ぎでなければ休んでコーヒー飲んでください」と声をかけていただき、温かいコーヒーをご馳走になりました。 誰とも会うことなく雨の山を歩いてきた私にとっては、優しいお言葉と温かいコーヒーがとても嬉しかったです。 気さくで優しい人柄がにじみ出ている素敵な小屋番さんがいる鳳凰小屋に泊まってみたくなりました。 今シーズンは新型コロナの影響で何かと制限があるようですが、6月13日(土)の営業再開に向けて準備中だそうです。 【鳳凰小屋~燕頭山~御座石林道】 鳳凰小屋から燕頭山までは良く整備された歩きやすい登山道です。登山道の無いルートを歩いてきただけに整備された登山道のありがたさを実感しました。 燕頭山と地形図には記載のない旭岳ピークを通過し少し下ったところから旧道の破線ルートを降るつもりでしたが、荒れいそうだし雨に濡れた藪は通りたくなかったので辞めました。そのまま御座石鉱泉手前の林道分岐まで下り林道の駐車場所まで戻りました。 景観の良くない写真ばかりで山容がレポートできず申し訳ありません。

鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 廃道になって荒れ放題の精進ヶ滝林道からスタートしました。
廃道になって荒れ放題の精進ヶ滝林道からスタートしました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 立派な橋は健在でした。
立派な橋は健在でした。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 橋の上からの展望。雲の上に浮かぶ八ヶ岳のシルエットが綺麗でした。
橋の上からの展望。雲の上に浮かぶ八ヶ岳のシルエットが綺麗でした。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 林道は崩落多数で修復不可能な状態です。
林道は崩落多数で修復不可能な状態です。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 林道終点。
林道終点。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 トラロープが張られた道が谷に向かっています。釣師道?精進ヶ滝の下まで下りられるのか?確かめに降りてしまいました。
トラロープが張られた道が谷に向かっています。釣師道?精進ヶ滝の下まで下りられるのか?確かめに降りてしまいました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 道は途中で切れ崖でした。精進ヶ滝がチラッと見えました。
道は途中で切れ崖でした。精進ヶ滝がチラッと見えました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 林道終点に戻り斜面をに登って石空川へ入渓できるところまで巻きます。
林道終点に戻り斜面をに登って石空川へ入渓できるところまで巻きます。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 踏跡をたどりながら入渓ポイント探しますがよくわかりません。何処も険しい斜面なのでV字の沢から降りました。ツルツルで滑ります。
踏跡をたどりながら入渓ポイント探しますがよくわかりません。何処も険しい斜面なのでV字の沢から降りました。ツルツルで滑ります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 何とか石空川に降りられました。水が綺麗です。
何とか石空川に降りられました。水が綺麗です。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 最初は低い滑滝っぽいのが多いです。
最初は低い滑滝っぽいのが多いです。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 少しだけ沢登り。
少しだけ沢登り。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 上から落ちてきそうで怖い。
上から落ちてきそうで怖い。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 北沢に入ると落差のある滝が増えてきました。濡れている岩はツルツル、乾いている岩はボロボロな感じで難しかったです。
北沢に入ると落差のある滝が増えてきました。濡れている岩はツルツル、乾いている岩はボロボロな感じで難しかったです。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 石空川北沢を離れ尾根に登ります。
石空川北沢を離れ尾根に登ります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 北沢から熊小屋に向かう尾根。急登もありますが藪は無く歩きやすい尾根でした。
北沢から熊小屋に向かう尾根。急登もありますが藪は無く歩きやすい尾根でした。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 熊小屋と呼ばれる1898mのピークです。
熊小屋と呼ばれる1898mのピークです。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 展望は良くありませんが、開けた場所がありました。
展望は良くありませんが、開けた場所がありました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 雲の切れ間に甲斐駒ヶ岳が見れました。
雲の切れ間に甲斐駒ヶ岳が見れました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 熊小屋から先は歩きやすい尾根です。踏み跡あります。
熊小屋から先は歩きやすい尾根です。踏み跡あります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 痩せ尾根になっていきます。
痩せ尾根になっていきます。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 藪っぽいところも多少あります。
藪っぽいところも多少あります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 離山に近くなると巨岩が現れ、険しい地形になっていきます。
離山に近くなると巨岩が現れ、険しい地形になっていきます。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 沢の源頭のような狭いコルも通過します。
沢の源頭のような狭いコルも通過します。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 最初のピーク(第5高点?)に登っても雲に覆われ展望無し、おまけに雨も降りだしてきました。
最初のピーク(第5高点?)に登っても雲に覆われ展望無し、おまけに雨も降りだしてきました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ピークから降りたコルです。どこが第〇高点かよくわかりませんが、登ったり下りたりを何度か繰り返します。
ピークから降りたコルです。どこが第〇高点かよくわかりませんが、登ったり下りたりを何度か繰り返します。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 晴れていれば高度感がある場所なのでしょうが、ガスでわかりません。
晴れていれば高度感がある場所なのでしょうが、ガスでわかりません。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 テント張れそうな開けたピークもありました。
テント張れそうな開けたピークもありました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 このコルから、
このコルから、
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 正面の岩が登れないので、
正面の岩が登れないので、
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 一段下に砂の斜面を下ってトラバースするのですが、
一段下に砂の斜面を下ってトラバースするのですが、
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 その先にポッカリ穴が開いています。
その先にポッカリ穴が開いています。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 このピークが第1高点だと思われます。
このピークが第1高点だと思われます。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 露出した花崗岩の斜面を下ります。
露出した花崗岩の斜面を下ります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 晴れていれば白い奇岩帯が綺麗に映える場所ですが、今日はガスで全体像がわかりませんでした。
晴れていれば白い奇岩帯が綺麗に映える場所ですが、今日はガスで全体像がわかりませんでした。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 この奇岩は離山を登った方のレポートによく載っています。
この奇岩は離山を登った方のレポートによく載っています。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ここが離山の山頂みたいです。
ここが離山の山頂みたいです。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 地味なピークです。
地味なピークです。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 立派な岩壁もガスよく見えません。
立派な岩壁もガスよく見えません。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 山頂から下った鞍部。この奥の方から滝がありそうな水音が聞こえてきます。
山頂から下った鞍部。この奥の方から滝がありそうな水音が聞こえてきます。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 地蔵ヶ岳に向かう尾根を探りながら登ります。
地蔵ヶ岳に向かう尾根を探りながら登ります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 2700mの台地まで急登が続き、何度か藪漕ぎもあります。
2700mの台地まで急登が続き、何度か藪漕ぎもあります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 振り返ると少しだけ離山が見えました。
振り返ると少しだけ離山が見えました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 オベリスク手前の標高2700m付近にある巨岩とハイマツの台地です。
オベリスク手前の標高2700m付近にある巨岩とハイマツの台地です。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 ぼんやりですがオベリスクが見えてきました。
ぼんやりですがオベリスクが見えてきました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 オベリスク手前の尾根は残雪の上を歩きます。固くて踏み抜きはありませんが、表層が緩んでいるので滑ります。
オベリスク手前の尾根は残雪の上を歩きます。固くて踏み抜きはありませんが、表層が緩んでいるので滑ります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 オベリスクまでもうちょっと
オベリスクまでもうちょっと
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 石碑がある一般登山道の終点に辿り着きました。ここで不思議な体験をしました…
石碑がある一般登山道の終点に辿り着きました。ここで不思議な体験をしました…
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 オベリスク脇を通過し、賽の河原に下ろうとしたら何故か一周して先程の石碑の前に戻ってしまいました。えっ!なんで?ガスのせい?方向感覚おかしくなった?てちょっと怖くなりました。
オベリスク脇を通過し、賽の河原に下ろうとしたら何故か一周して先程の石碑の前に戻ってしまいました。えっ!なんで?ガスのせい?方向感覚おかしくなった?てちょっと怖くなりました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 賽の河原。ガスで展望ゼロでした。
賽の河原。ガスで展望ゼロでした。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 賽の河原からの下山道です。
賽の河原からの下山道です。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 鳳凰小屋です。休業中なので通過するつもりでしたが、
鳳凰小屋です。休業中なので通過するつもりでしたが、
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 小屋番さんかから声をかけていただき、暖かいコーヒーをご馳走になりました。写真掲載の承諾もいただきました。ありがとうございました。
小屋番さんかから声をかけていただき、暖かいコーヒーをご馳走になりました。写真掲載の承諾もいただきました。ありがとうございました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 登山道には所々ですが残雪があります。
登山道には所々ですが残雪があります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 登山道の無いルートを歩いた後なので、整備された登山道のありがたさを感じました。
登山道の無いルートを歩いた後なので、整備された登山道のありがたさを感じました。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 燕頭山。
燕頭山。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 地図には記載がありませんが、旭嶽頂上の石柱があります。
地図には記載がありませんが、旭嶽頂上の石柱があります。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 旭嶽から少し下った標識。ここから精進ヶ滝林道に降りる破線ルートを下るつもりでしたが、荒れていそうなので辞めました。鳳凰小屋の小屋番さんレポートできなくてすみません。
旭嶽から少し下った標識。ここから精進ヶ滝林道に降りる破線ルートを下るつもりでしたが、荒れていそうなので辞めました。鳳凰小屋の小屋番さんレポートできなくてすみません。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 御座石鉱泉と林道に降りる分岐です。
御座石鉱泉と林道に降りる分岐です。
鳳凰山・地蔵岳・観音岳・薬師岳 林道に下って無事終了です。
林道に下って無事終了です。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。