活動データ
タイム
08:12
距離
18.1km
のぼり
1708m
くだり
1652m
活動詳細
すべて見るこっそりと戸倉三山に行ってきました。もう結構暑くなってきており、風の通らない箇所はしんどかったりもしました。道はこんな状況でもかなりキッチリと整備されているようで、分かりづらい箇所や藪っぽくなっている箇所はありませんでした。久しぶりにすごく気持ちよく、一歩一歩踏みしめ、ゆっくり山頂や道の途中で休んだり昼寝したりと楽しめました。やっぱりええですなぁ。 例の宣言が解除されたので、私も長い沈黙を破りついに徘徊作業に復帰することにします。「コロナ関係なく人前に出てくるのを自粛してほしい人物No.1」 と言われる私ですが、周囲の期待に背き、ついに外界に解き放たれる時が来てしまったのです。とは言え長い食っちゃ寝生活によりすっかり体が重くなり、体力は落ち、足腰も弱り切っておるため、ソロソロノンビリと歩くよう気をつけます。いきなり無理すると「ギョエー」とか言ってぶっ倒れるかもしれませんからね。 で、戸倉三山となったわけですが、そこは東京都。そして私は神奈川県民。「あ~あ、そりゃあイカンじゃろ」となるわけです。が、冷静に考えれば私は東京都まで徒歩5分、うむ、もはや名誉東京都民と言ってもOKやな。つーか、戸倉三山なら実質陣馬山みたいなもんやろ、よし、行くか。と全てを許し元気に出発します。そうなのです、私は自分に甘い人物なのです。 とは言えできるだけヒッソリと活動するため、例によって始発電車で武蔵五日市駅に乗り込みます。うむ、結構人がおるな。皆さんバスでどこか(数馬かな?)に行かれるようですが、おっさんは秋川方面に出発です。しばらくは車道を歩くわけですが、さっそく辛い。最初の横断歩道で早くも息が切れております。これではイカン、とペースを落とし近所の方たちから「うわっ、解除早々アレな人物がウロウロしちょる...」という視線をいただきつつ広徳寺っぽいところに到着です。うーむ、こりゃあええですわい。子供のころセミ取りとかしていた神社を思い出すなぁ。ここで本日の無事を祈らせてもらい、林道っぽいところをノコノコワッショイと登っていきます。 「うーむ、暑いな...」おかしい... 時期的にそこまで暑いはずはないんだが... ん?と、ここで自分の服装を見るとまさかの三月仕様。フリースっぽい生地が優しく温かくフワリと体を包み込みます。どうりで電車の中でも暑いような気がしてたんだよなぁ... 本当に暑かっただけ、とはなぁ... まさか着てくる服を間違えるとは... そうなのです、いつまでたっても私は少々アレな人物なのです。進歩なし。知性?理性?品性?すべて実家に置いてきましたが、それが何か? 道自体は結構なだらかなので、それでも何とか歩を進めていると何となく山道っぽい感じになってまいりました。「うーひょひょひょ、コレよ、コレ。たまらんばい」ええなぁ、やっぱりええなぁ、新緑の時期に間に合ってくれて本当に良かった。そのままノンビリ歩いていると、金剛の滝とかいう方面への分岐に到着します。15分とか書いてあるので、まあ見に行くことになりますわな。今まで暑い思いをしながら登ってきた分をガッツリと下り、少し歩くとそれっぽいものが見えてきます。最初は「へ?こんなもんか?」と思ってしまうトラップが仕掛けられていますが、キッチリと最後まで楽しめるようになっているナイススポットでした。アクシデントもあるよ。 滝をたっぷりと堪能したら今熊山へ出発です。少し戻って分岐点から登山道に戻るわけですが、ここでさっそく復帰後一発目のヒーコラワッショイが発動します。「あれ?思ったよりきつい?やっぱりおっさんはすっかりダメな子になっちょる?」と、まるで「かつてはダメな子ではなかった」かのような図々しいセリフをほざき、ヨチヨチと坂を上ります。 少し頑張ると登山道に合流し、そのままノコノコ歩けば今熊山に到着です。すごく広くて気持ちの良い山頂です。今日はできるだけ時間をかけて楽しみたいので、まずここでガッツリと休憩をとります。うーむ、こりゃあええ。風に吹かれてゆったりとコーヒーでも飲むか。とここで、前回デビュー予定だったコーヒーメーカーを登場させることにします。前回はどこかのうっかり野郎がコーヒーの粉を忘れる、という恥ずかしいミスをやらかしてしまい、そのまま自粛に突入してしまったのです。が、本日は朝バッチリコーヒーの粉も確認済み、それではいよいよ... ん?あれ?肝心のコーヒーメーカーはどこだ?ま... まさか?い、いやいやいや、そんなわけはないよね?あるわけないよね?あってはならないよね?爽やかな青空の下、元気にザックをガサゴソワッショイとかき回します。「...うん、こんな暑い日に熱いコーヒーを飲むなんてナンセンスだよね!湯沸かしで火を使うのも危ないし!」と独りで必死の負け惜しみを並べ、ウッキウキでテーブルに広げたバーナーやらを片付けます。あとは、涙を拭いたら元気に出発。 今熊山からはジワジワと登る感じの気持ち良い尾根道となっております。ちょうどええ季節に歩いておるようで新緑が最高に気持ち良し。「ホーホケキョ」を聞きながらゆったりと歩きますが、先に進むのがもったいない気がして、ついつい切り株とかに腰掛けてノンビリしてしまいます。そう、コレですよ、コレ、私が目指していたものは。体力がなくなったので期せずして普段から望んでいるスタイルの楽しみ方ができておる。結果として自粛も悪いことばかりではなかったのかな。 そのまま刈寄山を目指しますが、だんだんと暑さが堪えてきます。そう、お忘れかもしれませんが、少々アレなおっさんである某さんは、本日は春山の格好で乗り込んできておるわけです。つまりとても暑い。もちろん「アツく生きる」がモットーの私としてはどんと来い、というつもりでしたが、やはり現実は厳しいのです。帽子が暑い首に巻いたタオルが暑いザックが暑い服が暑いズボンが暑いタイツが暑い靴下が暑い靴が暑い腕時計すら暑い、と暑さオールスターズでお届けすることになってしまうのです。 そのままソロリソロリと歩き、チラッと刈寄山に到着。山頂の東屋っぽいところで少し休んだら、続いて市道山に向かいます。が、やっぱりかなり暑いな。仕方がない、ついに禁断の大技、鼻毛流体温上昇抑制歩法を試すときがやってきたようです。どれどれ?おおっ、ええ感じ、さすがの大技。そのまま気持ちよく進みますが、意外と細々としたアップダウンが多いな。 結局早々に体力は尽き、やはり休憩するのが一番ええわい、という基本に気づきます。新緑の中ゆったりと切り株に座って気持ちの良い風に吹かれるのは最高ですなぁ。最近スカッとすることもなかったですが、ようやく人心地ついたかな。そんなこんなでヨチヨチワッショイと進み、即死寸前まで弱りきったところで市道山に到着です。この山頂はあまり広くないのですが、座りやすい岩があるのでそこでお久しぶりのブルジョワランチと洒落込みます。そう... コレなのよ... このナイスな景色を見ながらのグルメ空間、これを2ヶ月も待ち望んでおったのよ。ちょっぴり昼寝とかもしたりして、非常にしあわせなひと時を過ごします。 ムシャムシャワッショイやらかしたら、お楽しみのコーヒータイム... は事情によりスキップし、最後の山となる臼杵山へ向かって出発です。...が、暑い、超暑い、とんでもなく暑い、禁断の大技を使っても暑い。と、いうわけでついに最終奥義の鼻毛流体温上昇抑制歩法・零式が発動します。...うーん、ギリギリなんとかなるか... そのまま蝶のカップルに導かれ、気がつけば臼杵山に到着しておりました。ここでも容赦なく休憩し、いよいよ下山と洒落込みます。 最初のうちは見晴らしもよくて最高級の尾根道なのですが、下っていくにつれ暑さが倍増し、とくにズボンなどはとんでもねぇムレ具合になっちょります。ついに我慢できなくなり超裾上げによる強制半ズボン化を決行。そのままズイズイと人里に乗り込み、秋川渓谷をエンジョイしているちびっこたちの前に躍り出ると、私を目撃した途端ご両親たちに緊張が走ります。「ノーノー、ワタシアヤシクアリマセーン」というオーラを全身から発しつつ超コソコソとバス停に逃げ込み、しばらくしてやってきたバスに乗ってトンズラしました。
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