新しい登山の幕開けに塔ノ岳へ

皆さま、大変ご無沙汰しております。 　4月からCOVID-19の感染拡大を受け登山の自粛が始め、YAMAPを見ることもほとんど無くなりました。自粛中はランニングや筋トレで体力の維持に努め、地元から丹沢の山々を遠くから眺めたり、山映画見たり、植村直己さんの本を読んだりして過ごしておりました。 　今週ようやく今週緊急事態宣言が解除されました。まだ、県を跨いでの移動は自粛が要請されているので、マイホームマウンテン丹沢に出掛けることに。コロナ時代の新しい登山の幕開けということで、前から見たかった塔ノ岳山頂からご来光を見ることにしました。 　既に閉鎖解除されているということで菩提峠駐車場に車を停めてヘッドライトを装着して綺麗な星空の下ナイトハイクをスタート。星空が綺麗に感じたのは自粛により空気が綺麗になった為でしょうか。三ノ塔に着くと秦野市街の美しい夜景が見えます。暗闇の中、たまに夜行性の鹿たちが甲高い鳴き声を上げて逃げていくのに、驚きながら進みます。 　徐々に空が白んで来て日の出の時間が迫ってきたので、少し急いで山頂を目指します。何とかギリギリで塔ノ岳の山頂に到着。おそらく大倉尾根から登ってきた人たちが何人かいます。大山の斜め後方から真っ赤に燃え上がるご来光が見えてきました。また、後方には南アルプスの山々を従えるように見える雄大な富士山の姿。久しぶりの山で出会えた素晴らしい光景をしばし呆然と眺めます。朝ごはんにメスティンでカオマンガイを作り、山頂で久しぶりの山をゆっくりと満喫しました。 　時間的に蛭ヶ岳にも余裕で行けますが、久しぶりの登山なので十分な余裕を持った方が無難、さらに今日はこれ以上の景色は見れないと考えもと来た道を戻ります。行きは暗くて景色が見えなかった表尾根は今まさに新緑の季節。素晴らしい緑の道を気持ちよく歩くことが出来ました。帰路は多くの人とすれ違いましたが、すれ違う際にはマスクやネックウォーマー、バフを着ける方が多く見られ、新しい登山の始まりを感じました。菩提峠駐車場に戻るともう駐車場はほぼ満車でした。 　久しぶりの登山は山の素晴らしさを再認識出来たと共にこれからの登山との付き合い方を考える必要性を感じるものになりました。