天狗角力取山&川桁山にて尽き果てる

2020.05.24(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 39
休憩時間
36
距離
12.5 km
のぼり / くだり
1190 / 1197 m
1 10
2 15
1 57
1 29

活動詳細

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土曜は急に出勤をくらう。 あ~いっそコロナにでも罹患して堂々と休みたい不謹慎な気分だ。 てか山登って金もらう仕事したい。 帰宅して飯食って風呂入って、扇風機で涼んで、そろそろ近場の低山も厳しい暑さになってくるな。 東北も田植えの季節か。 と思うと行きたくなる。 夜8時、車に荷物を積み北へ走り出す。 どうしても2時間では白河が限界。 もう眠い。 結局、先週と同じ所に停める。 飲んで寝る。 朝6時、先週と同じ吉野家へ。 店舗限定?チーズカルボ丼・特盛をいく。 こいつがまた凄かった。 これでもかってくらいのチーズ。 肉よりはるかにチーズ。 チーズの上にまたチーズ。 そこへ生卵ドーン。 夕食で食ったら絶対アウトな量。 いいぞ、朝から超重量級。 さて、うつくしま百名山、どこにしよう。 先週は高旗山。 笠ヶ森は後でいいや。 裏那須は秋にでも行こう。 近くで、およそ半日くらいの山。 川桁山に行こう。 現在7時、登山口8時として仮に往復6時間、帰り4時間だからイケる。 ついでにその隣の天狗角力取山にも行こう。 どうも藪山らしい。 ヤマップ投稿は見当たらない。 会津百名山らしいが川桁山登山道から藪の尾根を越えて行くようだ。 一応ちょっと検索して確認する。 猪苗代湖を目指し北西へ。 うーん、やはり雪解けの猪苗代湖は最高。 水田に映る磐梯山、最高。 登山口がわからない。 西南側の観音寺からの林道が登山口らしい。 駐車場の記述は林道終点らしいが、林道の状況がわからない。 往復ではなく周回にしたいので林道は歩こう。 とりあえず行ったハーブ園はコロナ閉鎖。 駐車場はどこだ。 とりあえず行った観音寺。 向かい側に草地があり、車が停まっている。 停めて一旦お寺に参拝。 お寺にはお寺の駐車場があり、便所もある。 出発する。 女性が1人、先行している。 こちらが運動不足のせいか結局追い付かない。 地味に登り坂の林道、荒れており露岩が多くわりとヤバめの状況。 自分の車なら完全にアウト。 やがて1時間ほどすると、嫌な甘い匂いが時々ふわりとする。 何だろう。 色々考え、どうもラジエーターのクーラント液っぽい匂いだ。 そんな香りどこから? と思ったら終点の駐車場。 大きな車が1台。 ま~よくこんな車で来たもんだ。 近くを通過すると、強い熱気が。 どうやらさっきのクーラント臭はこいつのオーバーヒートのようだ。 ホントにやめた方がいい。 露岩でエンジン擦ったら終わる。 登山口には誰か落ちた事があるのか鉄柵があり、登山口標識もある。 ゆっくりめに登りにかかる。 ガレガレのガレ沢を登ると草地の登山道。 沿道一面に白い花が咲いている。 ハッキリしないがニリンソウか。 咲きすぎて登山道まで生えている。 申し訳ないが踏むしかない。 しばらく群生地を通り、やがて紫の花に代わる。 名前よくわからない。 登山道を進むと堆積した落ち葉と雨後でユルくなった砂利の急斜面になる。 登ってるうち、おかしいな、道じゃないと気付く。 どこかで見落としたようだがこのまま上れば登山道なので強引に登り、藪を掻き分けて尾根道の登山道に到着。 やれやれ、一休み。 どうやらすぐ東側から天狗角力取山へのルートのようだ。 ご夫婦らしき登山者が川桁山から下りてくる。 さて、行きますか。 登山道に太いワイヤーがはみ出しており、赤テープが付いている。 周辺の木々にもピンクテープ。 ここか?いきなりこれかい。 藪の壁で入口は無い。 強引に藪に突入。 ルートは尾根を行くようだが、何やら登山道的な巻き道らしき道がある。 この道は何だろう。 行きたい気もするが多分古い作業道だろう。 尾根の藪を掻き分けて進む。 笹の密度は低い。 しかし鉄筋のような年季の入った太い笹が多く、そこへ木々が混ざり面倒だ。 テープがあるという記述だが、ピンクリボンが一枚あっただけ。 ガサガサと目前のピークを目指す。 希に木にビニールテープがあるが続いてない。 ブンブンとブヨがたかる。 あぁうっとうしい。 ネットキャップをかぶりたいが藪に引っ掛かかるから被れない。 登り坂の藪漕ぎに汗が垂れる。 汗にブヨがたかる。 放置すると噛みついてくる。 帽子とサングラスの間にブブブブ。 耳の回りでブブブブ。 首筋でブブブブ。 ぐああぁ~ん、もう! サッと横移動して見上げると3~40匹の塊。 こらどうにもならん。 トンボが出る季節まで待ち遠しい。 なおも藪漕ぎしながらの登り。 ようやくピークに到着。 しかし藪だけで何も無い。 標識があるという記述があるようだが、座る所も展望も無い完全なる藪山。 その先に1360mの天狗角力取山が見える。 一度下りになる。 さて、どうしよう。 目的はうつくしま百名山の川桁山、天狗角力取山は対象外だ。 時間も体力も大丈夫。 しかし藪の程度がわからない。 少し下りかけ躊躇する。 うーん、どうしよう。 うーん。 行こう。 せっかくここまで来たし。 いつか会津百名山やるかも。 また来なおすの面倒だ。 ヤマップ投稿無いし、誰かの指標にでもなれたらいいなっと。 踏み跡の無い藪をガサガサ下る。 そしてまた登る。 ここで藪の濃い所を避けた場合、微妙に尾根をそれる事が多々ある。 ここはどうも尾根の北側の緩傾斜に逸れやすい。 やや南側の本当の尾根筋が正解。 たまにほんのりと踏み跡がある。 木々をバキバキよけて笹を掻き分け進む。 汗はタラタラ、ブヨはブンブン。 全身運動で息が切れる。 山頂近くなると尾根が細まる、そうすると踏み跡が集中するため道がはっきりしてくる。 ようやく山頂に到着。 何故かここだけ直径3mほど藪は無い。 かつて誰かが塩でも蒔いたのだろう。 三角点ではなさそうな、黒ずんだ標柱の頭が出ており謎の穴の開いた四角い石柱が転がっている。 標識は無い。 天狗の禿という草地が見えるという記述があるが、藪に囲まれ展望は無い。 一休みしたいがブヨがブンブン。 て言うか早く戻ろう。 もうお昼も近い。 来た藪を戻る。 途中、猪苗代湖が見えた。 登りよりは楽だが藪自体は変わらない。 ここ通ったか? 時々登りで折った笹があると一安心する。 ガツガツ下りたいが足元に笹が絡まる。 無理に押し通ると、跳ね返った笹が股を叩くいわゆるチン○マシーン状態。 あぁもぅしんどい。 ようやく鞍部、そして登り返し。 やはり小ピークには何も無い。 ガサガサと突き進む。 そろそろ登山道に出るのだが。 そう、最初の藪の壁だ。 突き抜けて登山道に復帰する。 あぁ疲れた。 本当に疲れた。 丁度お昼だ、座り込んでパンをかじる。 ネットキャップをかぶり、下からパンを差し込んで食う。 周囲はブヨまみれだが静かで快適。 キツかったので一応アミノバイタルをキメる。 翌日全身ガタガタになった事を思えば後々このアミノ一本が正解だった。 そう、今朝の吉野家のアレも結果的に大正解だったのだ。 ダルいが川桁山に向かう。 あっ、水2Lがもう無い。 どうしよう。 だいぶ下れば沢がある。 下るか。 いや、川桁山に行こう。 ダメそうなら戻ろう、下の沢の大元の水源がありそうな気がする。 少し進むと水源があった。 助かった~。 若干、沼臭がするものの飲めそうだ。 細い水を多めに汲んでおく。 あとは惰性のようにダラダラと登る。 ほんの少しペース上げるとすぐ動悸がして汗が出る。 最悪、ここで倒れたとする。 ご住所は茨城県。 自粛してろカスとなる。 決して他人様の厄介にはなれない。 お山の大原則、自己責任の自己完結である。 ハアハアと急坂を登り、尾根の突端にたどり着き山頂が見えた。 ようやく着いた山頂。 大きな三角点はあるが山頂標識は無い。 変なステンレスの板は落ちている。 靴を脱いで昼食してたらしき先客が1人。 ちょっとお話。 えぇー?天狗角力取山に行ったんですか? あそこは残雪で行く所では? 藪でしょ? 藪、好きなんですか? などなど、ずいぶん驚いた様子。 下山されて行った。 三角点に腰掛け一休みする。 霞んでるが猪苗代湖が見える。 秋枯れならさぞ展望が良かろう。 さっさと下山にかかる。 ヤマップでは大きく北から西へ回って田園地帯を南下して始点に戻るルートしかない。 しかし実際はその中央にもう一つルートがある。 リステル猪苗代というリゾート施設への尾根道があるようだ。 山頂から北へ下りさっきの方を追い抜き20分ほどで木の標識らしき残骸があり、右手への明瞭な道と、直進への踏み跡がある。 そのまま直進する。 整備された道ではないが踏み跡は明瞭。 一般道ではなさそうだが多くの利用者がいるのは確実なようだ。 サクサクと下る。 咲き始めたツツジが綺麗だ。 おや、また1人下山中の人がいた。 もうそろそろ足がダメになる。 アミノバイタルが回ってるのか思った程の疲労感は軽減されている。 傾斜がユルくなりぼちぼちリゾート施設が見えてくるかな、って所で登山道ロスト。 繁った草で道を見失う。 テープは無い。 ええい、あと少しだ。 適当に突き進む。 するとキャンプ場らしき所に出た。 バーベキューレストランロガーズ? 舗装路となり駐車場、その先には介護施設? トコトコ進み、橋があったので渡ると最初の林道に合流してすぐに駐車場に到着した。 もうダメだ。 シートに座りぐったりする。 帰りたくない。 温泉入って露天で溶けたい。 でもまだ温泉施設は休業中だろう。 帰らな。 渋々の帰宅となり、もはや土産屋とか行く余力もなくダラダラと帰路につく。 その日は14時間寝た。 そして夜勤後もまた電話も聞こえないほど爆睡。 川桁山と天狗角力取山は分けた方がいい。 記録された高低差表を見ると川桁山からの下りは急降下している。 しかし時間に切り替えると天狗角力取山の辺りはかなりの鈍足なのが見てとれる。 本当にキツかった。

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