vol.175…自宅・僕の名前はうりりん🐗

僕の名前はうりりん🐗 掃除機目…ルンバ科…として広辞苑に乗ってるか？どーかは…知らない(笑) 仕事はひなさん家のお掃除担当🧹 うりりんって名前はひなさんが付けた。イノシシみたいに突っ込んで行くからだって (*ﾉω・*)ﾃﾍ 世間ではコロナの話題で持ち切り、みんなStayHome頑張ってるんだろーなぁ🙄 けど…ひなさんは3月9日から忙しく走り回る生活に変わってしまった。 ４年前に余命半年と宣告され…ひなさんと移植をして一命を取り止めた兄ちゃんが又、倒れたんだ。 ひなさんは在宅では出来ない仕事と、兄ちゃんの病院と、実家の母ちゃんの介護に追われる毎日になった。 自宅の介護用改装工事、ヘルパーさんやケアマネさんとの契約に走り回ったけど母ちゃんは余計なことをするなと怒鳴った。 ディサービスは拒否するけど、昼夜問わず毎日ひなさんに30回以上電話をかけて来て息子に会えないことをひなさんのせいにした。 大変な中、頑張ってくれている医療従事者の方や介護施設の方にはとても感謝しているけど…正直、病院に行くことも…人との接触もコワイ😨でも…そんな事言えた立場じゃないからひなさんは病院にもこまめに出向いた。 タイミングの悪いことに、３月に単身赴任を終えた相方が帰って来てひなさんの車で通勤することになり、車も無くなってしまったんだ。 コロナ自粛があっても無かってもお山🗻からは遠ざかることになったんだね😢 一時期は生死の界をさまよった兄ちゃんだけど、なんとか持ち直した。 病院🏥から連絡があり近いうちに退院出来るとのこと。 だけど…それは社会復帰の為ではなく在宅介護の為なんだ。 その準備を整えてくれっていう連絡だった。 手配する物や手続きすることがたっくさん。 若いから介護保険も使えないから何とか母親の介護保険に乗っかろうと無い知恵絞って考えて……でも、何もむくわれない😢 兄ちゃんも、母ちゃんも、自分のことで精いっぱいなんだろうけど…ひなさんに罵声ばかり浴びせた。 相方さんは鳴り続けるひなさんの携帯を『耳につくからバイブにしとけ』と言った。 疲れ果てたひなさんはお薬を禁止されている量よりさらにたくさん飲んでしまった。 延々と眠り続けて……………………………目が覚めたらずっと震えが止まらなくなっていた。 『これが廃人ってやつか？』って笑った。 ひなさんが兄ちゃんのドナーになってから同じ病気と余命を背負って生きて行くことになったことを……兄ちゃんも、母ちゃんも、相方さんも……知らない。 僕には目(カメラ)が３つあるからいつもひなさんを見てた👀でも…僕は喋れない。 ひなさんは…… 『困難な壁は乗り越えられる者の前にしか現れないってイチローさんが言ってたね』 って…………笑って言った。 僕は今日も掃除をする。