残雪期 野伏ヶ岳から銚子ヶ峰迄の周回(雪洞泊) 2018-03-24-25

2018.03.24(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 42
休憩時間
2 時間 42
距離
9.8 km
のぼり / くだり
1390 / 472 m
4 17
1 11
41
DAY 2
合計時間
11 時間 1
休憩時間
2 時間 10
距離
18.3 km
のぼり / くだり
924 / 1817 m
2 15
40
3 14

活動詳細

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過去ログです。 ◆1日目 『雪洞泊』この言葉に惹かれて参加。  日の出も早くなり残雪の春山は快適♪駐車場からゆっくり高度を上げて野伏ヶ岳を目指してすすめば斜度が増すにつれ汗ばむほど。  山頂手前から低温独特の雪質が変わり青っぽくて音も違う。 最高の天気に恵まれ春山、頂上はにぎわっていたが、みな日帰り装備で頂上から縦走ルートへ向かう人はほとんどいない。薙刀山へは一組のスキーのトレースをたどりながら貸し切りの雪原を歩く。  風と気温と水分が生んだ奇跡の美しいオブジェがいっぱい一面白一色なのに樹氷眺めながらの長い道中はまったく飽きない。細い稜線も、雪庇をさけながら列になってどんどん進む。すると突然二番目を歩いていたメンバーが視界から消えた!?シュルンドクレバスにすっぽりはまったのだ! すきまから中をのぞくと、みんなが立っている足の下には部屋のように広い空間が広がっていてわずかな厚みで支えられているだけ。  慎重にメンバーを救い出してから、みんなもゆっくり移動するも一歩踏み出すと同時に足跡が抜け落ち深さ2mの空間へと消える…。幸い大事に至らなかったもののクレバスの恐ろしさを知る良い経験でした。 でも怖い雪の吹き溜まりも場所を選べば素敵な空間となる!日岸山から少し下った尾根の風下にはたっぷりの雪があり今晩の宿を掘る。ひたすら深く広く掘り進める。 二手に分かれ4人用と3人用に足を伸ばしてゆっくり寝られる広さを確保するためどんどん掘ってはどんどん雪を掻きだす。  みんな子供のように夢中になり、職人のように穴掘りに没頭していたら、かまくらのように雪を積まなくてもよいので日没前に宿が完成。 すぐ7人での宴会がはじまった。トマトの生ハムチーズ巻き、ピリ辛チキン等 美味しい料理があると話が弾む。そしてパスタスープがお腹と心をたっぷり満たしてくれた。 いつのまにか雪洞の外では雪が舞っていた。雪洞の厚い壁に油断し、入口を適当に蓋して寝たら…雪山の夜はやはり寒かった ◆2日目  雪洞は初めて 且つ 泊まりなので、寝る前は緊張しましたが、 寝はじめてからはグッスリ眠れました。( テント泊よりも寝心地もいいです)  快眠から目覚めると、 開いていた筈の出口が夜に降った雪で埋もれています。 『やはり、塞がったか』と内心思いつつ、 予め室内に入れて置いたスコップで朝から除雪です。 (塞がれている状態でガスを付けようとしたメンバーには、もう少し待ってもらいました)。 除雪し外に出たら同じく、 女性陣の入口も埋もれていたようで除雪していました。  いつもならテント撤収がありますが、その手間はなく、 出発準備の時間短縮ができます。出発前に雪洞の強度を知る為、 メンバーが恐る恐る乗ってみますが、ビクともしません。( 落ちたら色んな面で心配でしたが) 今日のコースは、よも太郎山→願教寺山→銚子ヶ峰とロングコース です。バテない程度に気合いを入れてスタートです。 よも太郎山方面に向かう途中、 その後の願教寺山までのルートを眺めていると、 岩場が多くロープなしでは厳しそうな事が分かり、急遽 安全な左岸尾根に変更して登る事になりました(ホットしました) 最初は急登ですが、いつも2日目からは特にエンジンがかかる一部のメンバーが、今回も絶好調でグングン登っていきます。 流石に他のメンバーは着いていけないです。  途中、周りの景観を楽しみながら登り、 本来の稜線まで上がりました。ここで、 願教寺山の山頂に行きたいメンバーと休憩しているメンバーに別れ 行動します。山頂へは、結構な傾斜 且つ シュルンドクレバスがありそうな危険なルートを通りながら慎重に 登っていきます(私は休憩組です)。  山頂に到着する姿を温かい飲み物をすすりながら見守っていると、 思いの外早く山頂に到着しました。 飲み物も無くなった頃には、山頂メンバーも戻っており、 先を急ぎます。途中、 強風から作られたシュカブラが所々で見られ、 思わず見とれて足が止まってしまいます。  銚子ヶ峰に到着し、昼食を食べ下山。開始早々、一部のメンバーが小さなシュルンドに足の付け根まではまり、 一瞬視界から消えます。(筋状の窪みは要注意です) 避難小屋まで来ると、本日 初の登山者に合います(どうやらここで泊まって、明日 我々が来たコースに行くそうです) 下山は、所々踏み抜きはありますが、 何とか登山口まで下りてこられました。ここからは、 長い林道が続きます。しかし、林道とはいえ所々 雪で塞がれた場所があり、 慎重にトラバースして暗くなる前に車に戻ってこられました。 雪洞は雪山に行く時には知っておいて損はない技術です。 皆さんも機会があれば、経験者と一緒にやってみてください。

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