八ヶ岳(天狗岳 硫黄岳)

2020.04.06(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 49
休憩時間
1 時間 17
距離
15.6 km
のぼり / くだり
1629 / 1618 m
2
1 29
21
25
38
2
18
46
24
18
40
6
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33
4

活動詳細

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俺は世間の空気を読んだ。 こんな時期に遊びで外出すれば非国民扱いされかねない。今週は山に行くのを休もうか考えた。家にいてもゲームのランク上げぐらいしかやることがない。だがここで山を休むとせっかくついた筋力や体力が落ちてしまう。 これには上げないでこっそり登る方法もあったがそれは却下だ。そんな汚いまねもできない。俺はクズだがその辺はしっかりしている。 なら人がいなそうな山へ行こう。 もちろん最初に調べたのは八ヶ岳の天気だ。 行った事のない天狗岳。 毎度あてにならないてんくらの予報が午前中はCとなっている。3100m付近の風が30mで気温は-10°だ。 脱落者が多そうだ。 そこに決めた。 天狗岳に世間の目を気にしてこっそり(アップロードすんな)行った。天狗岳に関してはネットで色々サーフィンして来た。雪山初心者の人間の為に神様が隆起させた山らしい。登山を初めて4ヶ月の私にピッタリの山じゃないか。阿弥陀や赤岳なんか登ってる場合じゃなかった。先にこっちの山だった。もっと華麗なステップアップしたかったがもう登っちまった。文句を言ってもしょうがないので今日はバビディを楽しもう。 阿弥陀岳から見る天狗岳は魔導師バビディがベジータのおでこに書いたあれだった。それが頭からずっと離れなかった。阿弥陀から赤岳までの稜線を歩いてる時もそれがずっと気になっていた。思い出すと笑ってしまう。緊張を強いる道だから余計に笑ってしまう。私はあれから天狗岳の事を西バビディと東バビディと呼んでいる。バカになどしていない。ただ頭から離れないだけだ。 家に帰ってから調べてみたがそこまで似ていなかった。残念だが記憶がそれに似ていて欲しいという願望に負けていただけのようだ。思い出補正と言うやつだ。だがもう俺の中ではバビディは天狗岳に定着していた。手遅れだった。お前らは俺が死ぬまでバビディだ。

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