活動データ
タイム
17:19
距離
55.6km
上り
4764m
下り
4770m
チェックポイント
活動詳細
もっと見る◆◇前置き◇◆ 恐るべし、コロナ禍… あらゆる事が自粛ムードのなか、登山もご多分にもれず…(´•ω•`) とてもGWの山行が~とかのんきなこと言ってる場合では無い…のか? まぁ…私が足繁く通っている深南部はそもそも人がいないので、「3密?なにそれ美味しいの?」状態なのは幸いと言って良いのでしょうか…(;´Д`) あ、でもコロナだろうが何だろうが、深南部の「実線登山道や破線登山道ですらない」廃道を興味本位で歩くのはとてもとても無謀であり、小屋無し・携帯電波入らずの完全自己責任の背水の陣ですので、安易に私のレポを見て突撃しないでね~…いないか、そんな人w ◆◇序章◇◆ 正月から逆河内に通い詰めて、すったもんだありましたが、終点・ホテルアケ河内まであと1回の山行?で済む処まで目途がつきました…途中途中で忘れ去られた登山道の踏査も含め、日向林道をエスエープに使える?ように工作して気付けば4月… ラストはゆっくりと終点を探索しつつ、美味しいものを食べようと、気力体力、食材の準備は万端!( ゚∀゚)=3 金曜日の朝を迎えたのですが、齎されたのは母方の3番目の叔母の訃報………………… 猛威を振るっているコロナではないのですが、入居先のホームで具合を悪くして敢え無く…(´;ω;`) コロナの所為で簡素な葬儀しかできず、身内葬で御焼香のみ、初七日すら無し…末法です…末法の世です! そんなわけで(どんなわけで)、そのまま今週は自粛しても良かったのですが、家に篭ろうが、深山幽谷に分け入ろうが、3密回避に変わりは無いということで、行くか…土曜の夕方17時過ぎに寸又峡温泉に降り立ちましたよ…(`・ω・´) 往復50㎞、本来は(自分的に)1泊2日レベルなのですが、こう予期せぬ事態でずるずると伸びてばかりいると、いつまで経っても逆河内から離れられないので、少々強引ではありますが、1泊1日でケリを付けることにします… 求められるのは足の速さ…かの電撃戦の立案者グデーリアン曰く、「厚い皮膚より速い足」。 面の皮が厚いのは分かっていますが、足は速くないんですよね…(´・ω・`) まぁ、死ぬ気で歩けばなんとかなるでしょうw ◆◇前編◇◆ 昨今はブラックという言葉に敏感なようでして、ブラックスタートなんぞしようものなら労基から是正勧告を喰らいそうですので、まだ明るい…夕方のトワイライトスタートで電撃戦の幕が上がります! 観光客が続々と帰ってくる中、一人チャリを漕いで千頭ダムを目指します。寸又峡温泉を出発する時はまだ夕方の明るさがありましたが、ダムに着くころにはほぼ日が暮れて日向林道出会いでは真っ暗闇です。 危険な廃林道を夜歩くというのは正気の沙汰ではありませんが、そこは勝手知ったる馴染の道、夜明け前行動と思えば、さしたることも無し…危険地帯も最初の30分なのでヘッデンの照度を確保しつつ、慎重に且つ迅速に夜の林道を進みます。 ザックの中身が軽いのか、先週に十分な休養を取ったためか、いつもよりペースが速く、前線基地の宿舎まで4時間程度かかる予定が40分巻いて21時には投宿できました♪ヘ(゚∀゚ヘ)ヤッタゼ …いきなり宿に入ると誰かいたらびっくりするだろうと思い、50m手前から「お~い…お~い…」と声をかけましたが、案の定、誰もいらっしゃらないので今夜も私一人の貸し切りです♪ ◆◇中編◇◆ ささっと腹ごなしをして、夜明けと同時に出発…とはいかず、布団が快適すぎるのも考え物ですね… (˘ω˘ [__]スヤァ… 5時に出発する予定でしたが、布団の中のまどろみタイムが長く、15分程遅れてスタート…今の時期なら4時半にスタートしてもあっという間に明るくなるので、身体を夏モードに切り替えないとなりませんね(;´Д`) 本日のプランは宿舎から前回の撤退ポイントまで大体3時間、そこから崩壊予想箇所の巻きを考慮してアケ河内まで2時間、合計5時間で終点に到達予定。時間に多少の余裕があれば、日向林道最終点の上部盤台や六呂場林道の探索を少し齧れるかなと…( ˘ω˘ ) 前回の撤退から約1か月経過していますが、幸い新たな崩壊等は無く、途中の工作も不要な為、ほぼ予定通りに逆尾根取り付きに到着。いよいよ終点・アケ河内出会いへ最後のアタックを敢行します。 土砂の押し出しの頻度は若干上がったような気がします。兎に角道が悪い!(;´Д`) カーブ以外はほぼ土砂の押し出しのトラバースばかり続きます…彡(○)(○) 押し出しがない処は落石ゴロゴロな上に、ススキが繁茂していて見えづらい… 小崩壊地もありますが、ロープ工作も無く、グーグルの航空写真で酷い荒れが心配だった合地沢の合地橋を危なげなく通過します。 …そしてやって来た前回の撤退地点から見えていた大崩壊地点…( Д ) ゚ ゚ …こっちも向こうも道がざっくり…そう、言葉通りざっくりと切れ落ちていて、ロープで工作して云々という問題ではありません。(|| ゚Д゚) ほぼ垂直に10m以上切れ落ちているので、下りるだけなら可能ですが、ロープがあっても攀じ登る気になれませんw まぁ、そういう時は上か下を巻くのがセロリならぬセオリーですので…上は論外ですね… 下を見る…ずっと下を見る…比高約100m程下が抉れが緩く、崩壊地を横断できる感じ…そして反対側への取り付き箇所としてもここしかない!という感じです♪ 下りて行く斜面も急ではあるものの、これまでの常軌を逸した断崖ではなく、常識的な斜面wなのですいすい下りていきます。多少、ザレっぽいですが、立木等もあり、登り返すことも問題なさそうです♪( ^ω^ ) …というか、明らかに踏み跡らしきものがそこかしこに…崩壊地を渡って、取り付くポイントには確実に踏み跡が存在していました。釣り人だと思いますが、やはり目を付ける場所は同じですねぇ。 取り付きの最初だけはかなり気を使いますが、斜面を登り始めると立木もあって踏み跡も葛籠折れで安定しており、林道への最後の登りにはご丁寧にロープが垂らされており、崩壊地の見た目に反してかなりイージーモードで突破出来ました。 下って登り返す体力的な面倒はありますが、崩壊地の横断もザレザレで滑ることも無く、仮に滑っても逆河内まで緩い勾配でザレが落ちているので怪我の心配はありません。…確認はしていませんが、ゴルジュ帯の逆部を超えているので、もしかしたら逆河内を歩いたほうがアケ河内まで安全に歩けるのかも知れません。 …お暇な方は、一度検証しているのも良いかもしれませんね( ^,_ゝ^) なにかと心配だった崩壊地を越えて、もうアケ河内までは「大きな」崩壊地は無いはず…なのですが、やはり押し出しは相変わらず…些か冗長になって参りましたよ…(´・ω・`) 廃墟と化した休憩所?を越えて、漸く視界に林道に放置され、釣り人の常宿となった廃車が目に入りました。 正月から足しげく逆河内に通い、目標にしていた「ホテルアケ河内」に到着です! ∧∧ ∩ ( ゜∀゜)/ イヤッッホォォォオオォオウ! ⊂ ノ (つ ノ (ノ よっしゃあああツッ!THE ENDォォ! ご愛読ありがとございました!とりあたま先生の次回作にご期待ください! ◆◇後編-1◇◆ もうちょっとだけ続くんじゃよ…('A`) さて…目標が達成されてしまうと、あとに残るのは大いなる虚無感…テンションは一気にダダ下がりになってしまいました…(´・ω・`) 取り敢えず、車の中を物色…もとい、探索します。しっかりと現役で使用されているようで、2018年の雑誌もありました。…こんなことなら手前の造林宿舎から毛布の一つでも持ってくるべきだったかなと思いましたねぇ… ドアが錆食っていて開くのに少し力が要りますが、仕様に問題は無さそう。あぁ…本当は昨日ここで優雅に焼肉を堪能してゆっくりしていたはずなのに…どうしてこうなった?('A`) 1泊1日行軍なので、着いたら即、帰らなければならないのよねぇ…ここから宿舎まで寄り道せずに5時間、宿舎から寸又峡温泉まで3時間の合計8時間…距離にして千頭ダムまで25kmあるんですのよ…そして宿舎からここまで既に15km歩いております。 崩壊地、押し出し斜面トラバース、落石の悪路を疲れた足であと25km歩くの?なんなの?罰ゲームなの? 馬鹿なの?死ぬの? まぁ…計画したのも実行するのも自分なんですがね…THE・自業自得\(´・ω・`)/ヒューッ 時刻は9時半過ぎ…11時に出発すれば、とっぷり日が沈む19時頃にゴールのはずなので、取り敢えず10時半までは林道の奥を探索しに出かけることにします。 ここから日向林道終点は更に土砂の押し出しが酷く、最早道なんて存在しない、ずっと押し出しのトラバースを歩くようなものです。( ゚∀゚)アハハ八八 この急な斜面に林道を葛籠折れに開削した所為でしょう、上から下まで土砂が崩れてザレの斜面を形成しておりますw なんとか林道跡を辿るように進みますが、なかなかスピードも上がらず、終点の上部盤台に着く前に敢無く時間切れで引き返します。あと1時間も歩けば終点だったのですが(視界には入っており、あと数百m)、全編押し出しトラバースなので無理も出来ず、残りは六呂場林道の探索と共に、いつかの再訪に回すことにします。 そして始まる悪夢の帰路…先ほど歩いた道を戻るだけなので、悩むことはありませんが、既に嫌と言う程悪路を歩いてダメージを蓄積している足に加え、目的を達成してテンションの下がったメンタルではなかなかスピードも上がらない…₍₍(ง;´Д`)ว⁾⁾ヒィヒィ… ◆◇番外編◇◆ 逆尾根取り付き迄戻るのに2時間近くかかってますよ…ここで欲目を出してしまい、1泊1日への計画変更に当たり、オミットした逆河内への下りと、廃吊橋(和合吊橋)とヒコーキ平への取り付きの偵察へと寄り道してしまいます… 時刻は12時半…行って帰って2時間消費で14時半、宿舎まで3時間弱で17時、千頭ダムまで2時間で19時… ギリギリ暗くなってダム到着ならあとはチャリなので無問題…というトチ狂った思考に憑りつかれたは偏に、ここにまた来る時は確実に逆河内を渡る算段を付けておきたいという、欲目でしかありません…そのためならば、多少暗くなっての行動も止む無しという、あってはならない思考… 何はともあれ、林道から尾根筋を下っていきます。幸い、道形はしっかり残っており、逆河内近くまで順調に下って行けますが、逆河内に近くなると踏み跡が尾根から外れ、左側へと逸れていきます。 この時点で勾配は激烈危険な勾配に変わり、うっかり足を滑らすと逆河内に落ちる(正しく「落ちる」)ハードモードになります。 踏み跡も、斜面のトラバース道の為、消滅しているところもあり、加えて吊橋がまだ視認できないこともあって、一部とんでもない処をトラバースしてしまい、危うく逆河内へ没シュートされるところでした。 手持ちのトラロープの残りが60m程あったのでヤバイトラバース箇所にロープを張りつつ、僅かな踏み跡を辿って逆河内に下りられそうな斜面を下降しますが、どうにも吊橋は見当たらない?但し、下りるルートとしてはここ一択? 沢に近い激急斜面では完全に道が消滅?したのか、そもそも正解ルートではないのか、ロープがなければ下りることも登ることも出来そうにない場所ですが、ここだけ断崖になっていない(ように見える)ので、次回の正式探索まではここにロープを張っておくことにしますね~( ˘ω˘ ) 手持ちのロープも尽きて、時間的にも逆河内の渡渉は無いのでこれで戻ることにしますが、下りてくる過程で道をロストしながらだったので、復帰も当然どこから尾根に取り付いたものか… 別の踏み跡を辿ると、下降点から少し下流側の上方に吊橋の残骸を見つけました!Σ(゚Д゚) 残念ながら吊橋の袂まで行かなかったので、それ以上の探索はありませんが、吊橋の近くに河床への下り口があるという法則から考えれば、先ほどの場所で正解だったのかも知れません… 次回の来訪を誓いながら尾根を登り上げて林道に復帰、冗長な林道歩きを再開します…(;´Д`) ◆◇後編-2◇◆ 林道に復帰したのが14時ちょっと前…ここからは時間と体力と根気の勝負です…₍₍ (ง ˘ω˘ )ว ⁾⁾ アケ河内を去る時はまだ11時前でしたが…最初の大崩壊地に辿り着いたのが15時半…既に足は悲鳴を上げており、何度もハムストリングスが引き攣るズイ₍₍ (ง ;´Д` )ว ⁾⁾ズイ もう既に芍薬甘草湯は底をついて、気合いで攣りを堪えつつ前へ進む… 宿舎で本来使用するはずだったシェラフやカトラリーを回収…意味のない歩荷でしたねぇw 日が陰って夕方が近づく中、黙々と歩き続けます…足の中指、薬指が腫れて痛い…ズイ₍₍ (ง ´;ω;`)ว ⁾⁾ズイ いつもは感じない林道の下り勾配、登り勾配を如実に感じるのは足が完全にやられているせいでしょう… 久しく体験していなかった、(自分的)歩きすぎによる足の痛み…ズイ₍₍ (ง 'A` )ว ⁾⁾ズイ なんとか最後の押し出しをクリアして、18時ちょい過ぎの暗くなる前に日向林道から脱出し、千頭ダムへ18時半に到着。ヘロヘロな上にビキビキな足でチャリを漕いで、結局1時間掛かって寸又峡温泉に帰還しましたとさ… 尾張 ◆◇愚痴◇◆ 終わってみて思うことは、一番楽しい?充実しているのが廃道の尾根の取り付きの探索やルート工作であって、廃林道歩きそのものは全く楽しくないということですね…(´・ω・`) もうね…このレポ纏めてて、嫌で嫌でしょうがない、まったくまとめが捗りませんでしたよ…(´・ω・`) もともとつまらんニッチなレポですが、自分が本当につまらんと思ったのも久方ぶりです。 不動岳の北面の尾根の取り付きで残ったのは、①旧ヒコーキ平ルート(過去レポ無し)、②合地山逆尾根との接続、③同二俣尾根との接続の3本ですが、①と②は次回のお泊り探索で片付けるとして、③は登り東尾根と絡めて不動岳のピークハントをどこかでしてみる予定です。 あとは、白沢の無想吊橋から続く、白沢索道へのトラバース道と白沢軌道?の追跡でしょうか… GWがどうなるかは分かりませんが、不動岳南面の上西河内開発で開かれた作業道(地図の破線)や上西歩道、下西歩道、それに付随する前黒法師岳、丸盆岳の支尾根の踏査もどこかでやりたいものです( ˘ω˘ ) とは言え、中アの藪尾根ももう少し残っているし、夏になれば北アの百高山の残りにも手を付けなければならず、残り少ない時間に対して効率よく登りたい山を登る必要に迫られそうです。 残った時間はあと4年?3年?程度ですしお寿司… この山域に関して言えば、コロナとは無縁ですが、早くコロナ禍が収束するのを祈るのみです。 …本来ならば、人の来ない山域とは言え、外出すること自体が憚られてしまうこの時期、行きたいけど行ったものかどうか悩ましい処ですね…もろちん、途中には一切寄ってませんからね? 私自身がこんなことをしているので言えた義理ではありませんが、山に行かれるならば ①途中に寄り道をしない ②人のいない山に行く これぐらいは徹底してしかるべきでしょうか? マスク、消毒は必須ですし、なにより怖いのは無症状の罹患者と知らないうちに接触することですので、リスクのある行動をするなら、そのリスクヘッジはしておきましょう。(`・ω・´) '``・ 。 `。 ,。∩ + (´・ω・`) 。+゚ `。 ヽ、 つ ゚ `・+。・' ゚⊃ +゚ ☆ ∪~ 。゚ `・+。・ ゚ はやく安全な環境になーれ 備考も備考ですが…最近、捨てアカのようなIDで私をフォローされている方が何名かいらっしゃいますが、山行記録も無し、サムネも無し、コメントすらなく、とてもとても薄気味悪いですよw 情報収集のブックマークにするんなら、単純に私のページにでもブックマーク付けてほしいものです。 こちとら「いいね」なんぞ貰っても貰わなくてもどっちでも良いんで、中途半端に怪しい足跡つけられても気になるだけですのよww 情報はいくらでもどうぞですし(そもそもお互い様ですし)、質問されたら可能な限りレスしますので、中途半端なフォローは結構毛だらけですのよ~_(._.)_ そんじゃ~ね!ノシ 終 制作・著作 ━━━━━ ⓃⒽⓀ
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