活動データ
タイム
04:24
距離
4.9km
のぼり
449m
くだり
447m
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 車=1時間56分(金沢ー雨飾山麓しろ池の森駐車場) 《登山コース》 9:02しろ池の森駐車場-9:22しろ池-10:04角間池-10:53/12:09戸倉山(食事)-12:33角間池-12:49/13:04しろ池-13:27しろ池の森駐車場 《歩行時間》 登り=1時間51分、下り=1時間3分 大して期待してなかったのに、登ってみたら思いの外よかった山がいくつかある。新潟県糸魚川市にある戸倉山(標高975m)がまさにそうだった。今回誘われるまで名前も知らなかったし、ネットで検索しても同じ名前の別の山がヒットする。標高もあまり高くない。ところが、実際に山頂に立つと、海谷山塊を一望する素晴らしい展望が広がっていたのだ。 午前6時30分、クライミングジム仲間4人で金沢を出発。北陸自動車道を走行中に雨が降ってきた。この時点で期待値はすでに低い。糸魚川ICから国道148号線を南下し、根知谷入口を左折。標識に従って進み、8時26分、雨飾山麓しろ池の森の駐車場に到着。車は僕たちの1台のみ。 天気予報が正しければそろそろ晴れてもよさそうなものだが、晴れるどころか雪が降り始めた。期待値はさらに急落。まあ、行けるところまで行ってみようと、9時2分にスタート。舗装された管理道を歩いてしろ池へと向かう。 しろ池は、水面に映る雨飾山や鬼ヶ面山が美しいと評判の絶景スポット。残念ながら肝心の山々は霧に隠れて見えない。期待値は底這い状態。ここから塩や海産物の交易路だった「塩の道」の古道に入り、諏訪社跡でワカンを装着。角間池で塩の道から離れ、階段状の急坂に取りつく。雪が降り止み、そのうち木々の間から青空が見え始めた。ピクンと期待値が反応する。 いやいや、ここで過剰な期待を抱いてはいけない、と心の声が呟く。雲の合間から射した一瞬の陽光に、これまで何度裏切られてきたことか。木々の間から山が見えたが、山頂は雲に隠れている。やっぱりね、今日は仕方がない。そう自分に言い聞かせながら、頂上へと向かう。 ところが、、、ん?何か思ったより青空が広がっているんですけど。何かたくさん山が見えるんですけど。遠くに日本海らしきものまで見えるんですけど。ドカーーーン!うっすらと雪に覆われた戸倉山の山頂にたどり着くと、そこには360度の大パノラマが待っていた。頚城駒ヶ岳、鬼ヶ面山、鋸岳、雨飾山、白鳥山、明星山、青海黒姫山、、、海谷山塊の主役級が勢ぞろい。これだから山登りはやめられない。 少し時間は早いが、この絶景を眺めながら食事をしよう。キャベツの千切りサラダにカップスープ。さらに、フライパンでニンニクとオリーブオイルを加熱し、エビ、タコ、ホタテ、マッシュルーム、ブロッコリ、ジャガイモを投入。栄養バランスのとれた海鮮アヒージョの美味しさは悶絶級である。 そうこうしているうちに雨飾山の頂上にあった雲が晴れた。峻厳にして重厚。おそらくこの角度から見る雨飾山が最高にカッコいい。ゴツゴツとした鬼ヶ面山の山容も魅力的である。山頂でゆっくりと海谷山塊の眺望を堪能し、午後0時9分、山頂から下り始める。 下山はツボ足。何度か雪面を踏み抜いたり、滑ったりしながら高度を下げていく。しろ池の水面はエメラルドグリーンに輝き、背後には頚城駒ヶ岳、鬼ヶ面山、鋸岳が聳える。このときはまだ気づかなかったが、後から写真を見ると鬼ヶ面山の山裾に鬼のような顔形が浮かび上がっていた。 1時27分、しろ池の森駐車場に帰還。登山中、誰とも会わなかった。駐車場には他に1台止まっていたが、山菜採りに来た車のようだ。こんな見事な展望を楽しめるのに、何とも勿体ない。帰途、国道148号線沿いの糸魚川温泉「ひすいの湯」に立ち寄る。入浴料は一人900円(午後4時以降は650円)。少し熱めの湯船に浸かると全身の力が抜け、多幸感がさらに高まった。
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