九死に一生 櫛形山(山梨県)・裸山・唐松岳-2020-04-03

2020.04.03(金) 日帰り

活動データ

タイム

05:03

距離

12.7km

のぼり

1278m

くだり

1288m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 3
休憩時間
31
距離
12.7 km
のぼり / くだり
1278 / 1288 m
1 19
32
6
52
26
1 3

活動詳細

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明日の櫛形山登山の為、大柳川渓流公園キャンプ場にて前夜泊。 翌朝寝坊。テントは畳まず放置させていただき当初予定していた伊奈ケ湖駐車場からの登山は諦め、氷室神社入口からの登山コースに変更する。 氷室神社到着。登山開始。 快調に南尾根を進む。 途中避難小屋にて小休憩。 避難小屋から櫛形山頂上は雪が残っており、一面雪景色の場所もあった。 少し登山道から逸れると、靴が雪に埋まってしまいおかげさまで靴下が濡れてしまうも無事頂上到着。 頂上まで全く人に会うことなく一人自由な山登りを堪能することができた。 裸山に寄り道し、下山開始。 裸山からは南アルプスが一望できた。 いつか北岳にも登りに行きたいと心に留めながら来た道を下っていく。 避難小屋あたりからすこぶる調子が良くなってきたのでカモシカのように駆け下りる。 30分程下り息切れしだしてきた矢先、草の隙間から急に「ザワザワッ」っと嫌な音と共に登山道に黒いズングリムックリな物体がパッと飛び出してくる。 走り疲れていたせいか頭で理解するのに数秒要する。 少し冷静になった瞬間、急に今までと違う汗が額から流れ出す。 その黒いズングリムックリは少し離れた場所で立ち止まりこちらをずっと睨みつけている。 僕自身、心臓の鼓動が早くなっているのは分かっていたが落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせ手もとにあった熊鈴を鳴らしてみる。 が、いっこうに立ち去る気配なし。 こういう場合どうしたらいいのだろう、、、 少し時間が経つも全く動こうとしない為、写真を撮ってやろうと黒い物体に向けてカメラを構えるが手の震えが止まらず結局ブレブレな没写真に。 しかもシャッター音で興奮してしまったのか、鼻息を立てだした。 これはやばいと思い直ぐさまカメラを鞄にしまい、ゆっくりゆっくり後退りしながら、後退していく。 登り返したくなかったが、黒い物体を横切って下山する勇気もなく来た道を登りかえそうと、振り返った瞬間まさかの黒い物体が後方に、もう一頭いることを発見。 緊張からの更なる緊張。 結局登山道を下っていくことも上っていくこともできず、八方塞がりな状態に。 襲われて死ぬぐらいならと思い登山道は諦め目の前の谷筋を下っていく決断をする。 恐る恐る滑落しないように、そして黒い物体を刺激しないようにゆっくりゆっくり黒い物体に背を向けないように、その場から距離を取っていく。 なんとか黒い物体が視界から消えた瞬間、全速力で山を駆け下りる。 あの時の山を駆け下りるスピードは我ながら田中陽希いや、もののけ姫のオオカミのスピードにも匹敵するのではないかと思うぐらいだった。 火事場の馬鹿力と言うがまさしくそれを肌で感じるできごとだった。 何度も何度も振り返り追っかけてきていないだろうかと色んな汗と共に駆け下りる。 無事氷室神社登山口に到着。 人に会いたかったが境内に人の気配が全くない為、そのままバイクで人里まで降りていこうと考えたが、神社まで着いた安心感からか、左足がズケズケ痛いことに気付く。 身体も悲鳴をあげていたので、とりあえずタバコを一本吸い小休憩することに。 吸ってる最中も林が風で少しなびくだけでビクビク。 かなり敏感なお体になっている。 なんとかバイクに跨り昨夜テント泊した大柳川渓流公園キャンプ場に到着。 キャンプ場に到着後は安堵感はあったが、いつまで経っても足の震えが止まらず。 本来であれば、明日は毛無山の登山&麓っぱらキャンプ場で富士山を眺めながらのテント泊予定だったが、その後も色々トラブルが重なり、結局一晩大柳川渓流公園キャンプ場で一泊し明日の予定はキャンセルし朝一で東京に帰ることに。 追伸 自宅に帰り色々調べていたところ、 南アルプスに生息している天然記念物のカモシカは黒くてズングリムックリな体型をしているとの情報が。 えーーーー‼︎ もしや、あれは熊ではなくカモシカだったのかも… 真相は闇の中。 まー、生きて帰ってこれたならどっちでもいいか。

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