活動データ
タイム
13:17
距離
28.4km
のぼり
2439m
くだり
2657m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るいつの間にかミツマタの時期になっていたため、ミツバ岳までノコノコ見に行きました。西丹沢ビジターセンターから出発しましたが、基本的に道はわかりやすい感じだったと思います。何箇所か道が崩れている箇所がありましたが、それぞれまき道やロープが設置されておるので心配はいらない感じです。畦ヶ丸から権現山へはわりとアップダウンがあり、特に権現山山頂近辺は結構な傾斜なので、暑くなってくると少し疲れる道になるかもしれません。道中鳥がたくさんいて楽しかったです、ええ季節になってきたわい。 仕事の関係で「あまり週末にウロウロしないで欲しいザマス」という「強制力抜群」の「協力要請」があったため、数週間ひっそりと家で酒を飲んで暮らしていました。酒による手の震えが出始める前になんとか自粛要請が解除されたため、いよいよ満を持して出発です。時期的にミツマタが良さそうな感じなので、あのナイスなミツバ岳に忍び込むことに決定。 前回朝食を食べ忘れる、という少々どころではないアレなミステイクをやらかしてしまったため、今回は前の晩からテーブルに食べ物を並べて準備万端、それではおやすみなさい。と、目が覚めると出発時間の15分前。そうなのです、私は少々アレな人物なのです。飯など食っておる場合ではナッシング。急いで身支度しパンを一つだけ握りしめ、なんとか予定通りの電車に乗って新松田駅に乗り込みます。バスの時間までは少しあるはずなので駅前のコンビニで朝食をば... 「臨時バス来ま~す」なんと、そのような余裕はこれまたナッシング。そのままバスに揺られ、ズンドコワッショイと西丹沢ビジターセンターに侵入します。 ここでパンを颯爽とムシャムシャやからしましたが、うっかり一つだけしか持ってこなかったのでまったくもって足らん。とは言えここで早速調理を始めるのも面倒なので、まあなんとかなるやろ、と本日も元気に出発です。まずは用木沢出会までノコノコ歩きますが、チラホラと通行止めマップみたいなものが目に入ります。ただ、その情報は結構古くて、もう通れる箇所が「通行止め」みたいな感じになっていました。実際は犬越路まで極めて普通に歩いていけるシステムになっております。 本日は加入道山の避難小屋に避難する予定となっておるため、どこかで水を汲んでいかねばならんことになっちょります。で、なるべく上の方で汲みたいと思っていましたが、即座にどうでもよくなり「犬越路まで1.5Km」辺りでたっぷり4リットル程補充します。結果として、この辺りで水を汲むのが正解なんじゃないかと思います。「犬越路まで1.3Km」の道標辺りまでには汲んでおかねば、あとでガッカリすることになるでしょう。 水をタンマリ汲んだら、あとはチャッポンチャッポンいわせながら結構な坂を登れば、犬越路に到着です。前回通った際にあった、崩落のまき道はさっそくビシッと整備されており、いつの間にか歩きやすいナイスロードに変貌しておりました。犬越路の避難小屋で休憩し、汗を乾かしたらそのまま大室山に向か... いたいのですが、ここで早速空腹フェスティバルが幕を開けます。そういえば... 思いっきり寝坊してちゃんと朝ごはんが食べられなかったボンクラ野郎がおる、という未確認情報もあるようですが... そんなアレな人物など本当にいるんですかね?まあ、非常時には色んな不確定な噂が流れるもんです。これもコロナによるご時世ですかね。 まあ、あとはチョイと登ってダラダラ歩けば加入道山やし、そもそも時間を調節してかなりゆっくり歩いて行かにゃあ、早く着きすぎるしね、このままノンビリ歩けばええやろ。とモソモソワッショイ登っていくわけです。が... 途中から「あれ?あれれ?足に力が入らん?だんだんお腹が減って吐き気もしてきた?」と、ついこの間味わった感覚が色鮮やかに蘇ります。そうなのです、私は学習できない男なのです。 とはいえ、まあなんとか歩けんこともないので、特に意識せず歩を進めます。ただ、あまり早く避難小屋に着いちゃうと休憩したい人の邪魔になるかもしれないし... 避難小屋に先客がいると中に入るのを遠慮する方は結構いらっしゃるので、私のような宿泊野郎はなるべく人がいなくなってから乗り込むのがええわけです。で、可能な限りゆっくり歩いたり、意味もなく同じ坂を何度も上り下りしたりして時間を稼ぎつつ、なんとか14時過ぎに到着することに成功しました。 で、そこでノンビリと過ごし、例によってメシ・酒・睡眠の幸せセットを... いや、待て。今回は少々掘り下げていきましょう。というのも、数週間徘徊禁止令がでておったため、丹沢の石油王を目指すこのわたくし、ついうっかり通販でのブルジョワ無駄遣いをやらかしてしまったわけです。で、今回それらの素敵アイテムを持ってきたので早速試してみます。 ■エントリーナンバー1、クッカーくん。 かつてメスティンを使っていた私ですが、テント内で寝返りをうった際にグシャリと歪ませてしまう、という不幸な事故があったため、以降あのような感じのクッカーは遠慮していました。ところがどっこい、最近ついうっかり類似品を見つけてしまい、気がつけば購入しておった次第。久しぶりに米を持ち込み、固形燃料で炊き込みご飯をこしらえます。時間はかかるけどやっぱりええですな。 ■エントリーナンバー2、バーナーくん。 昨年末にガスバーナーがイカレポンチになってしまったため、ここでリニューアルと洒落込みます。たまたま入った店で買ったあとに気づいたのですが、実はそれなりに注目の新製品だった模様。流石に新しいモデルだけあって便利さMAX。というか音が静かでええですな。テント場でも安心の音量。分離式で重心も低く安定してるし、これはレギュラーメンバーとして普段から使いまくってしまう予感。 ■エントリーナンバー3、コーヒーメーカーくん。 私もかつてはコーヒーをドリップしたりして楽しんでいましたが、だんだん面倒になり今はすっかりインスタント野郎として活動しています。が、ここで満を持してコーヒーメーカーを入手、ドリップより楽ちんな雰囲気なのでお手軽に楽しめそうじゃわい。よし、では湯を沸かしたので、事前にゴリゴリワッショイしてきたコーヒーの粉を... 粉を... ん?あれ?コーヒーはどこだ?もしかして... 忘れた?そうなのです、私は少々アレな人物なのです。ウッキウキでテーブルに広げたコーヒーメーカーを無言で片付け、「いやあ、やっぱり白湯はええよなぁ、胃に優しいし、ほっとする味だよ。やっぱり山では白湯やな」と、いつものごとく一人ぼっちの避難小屋で必死の負け惜しみを並べ、妙に塩っぱい白湯を堪能します。涙の数だけ強くなれるよ。 ほんでもって翌朝。 暗いうちからモソモソと朝ごはんのラーメンをこしらえ、ムシャムシャやらかし、準備をしたら目的地のミツバ岳に向かって本日も元気に出発です。暑くなる前に畦ヶ丸辺りまで行く、くらいの感じでゆったりと進みますが、流石に太陽が出てくると暑さを感じます。もう春ですなぁ。 ノンビリと畦ヶ丸を抜け、そのまま屏風岩山・権現山と進むわけですが、思いのほかしんどい。結構容赦ない坂で荷物も重いため、足の皮がヒリヒリな感じになってまいりました。「ん?そんなの無視無視」という素晴らしい意見が頭に響いたため「うむ、おっしゃるとおり」と納得して進みます。チラホラと目を楽しませてくれるミツマタをエンジョイしながら歩いていると、突然超人気スポットのミツバ岳に到着します。 ほほーう、これは... 予想よりかなりええですよ、去年より黄色が堪能できますなぁ。今年は天気も良いので富士山もバッチリ、こいつはご機嫌ですわい。ミツマタと共にブルジョワ魚肉ソーセージを堪能し、ボチボチトンズラタイムとなってきました。が、凄えなこの賑わい。この山こんなに人気だったとは... ここは道が細いので、時間的にみなさんと逆行している私は完全なお邪魔虫。ザックもでかいのでむしろスーパーお邪魔虫。いつも以上に背中を丸め、コソコソと下山し、ついでに丹沢湖まで行って三保ダムを楽しく見学。さーて、帰るか。と、丹沢湖のバス停で時刻表を確認。どれどれ?「次のバスは3時間語ですが、何か?」ん?おかしいな?そんなはずないよね?もう一度。どれどれ?「いや、だから3時間後なんだよ」どうも丹沢湖の水面がギラギラしていてうまく読めない模様。サングラスを取り出しスチャッと装着。どれどれ?「しつけーな、3時間後って書いちょるやろうが、この鼻毛野郎!」 まあ、3時間待つくらい問題はないのですが、なんせ先程ミツバ岳の賑わいを目の当たりにしましたからね、3時間後のバスに乗れない可能性もありそう。と、いうことでそのまま谷峨駅まで歩き、電車に乗ってトンズラしました。 今回は... あまりのミツマタの素晴らしさに、つい丹沢の六歌仙の血が騒いでしまった模様... ミツマタの黄色と丹沢湖の碧、山の緑と空の青さを詠んだ恋の歌です。 激坂や ひゐこらわっしょい あなわびし 足の皮むけ ひねもすひりひり
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