あともう少しの摩利支天山😭

２週連続で冬の御嶽山へ😁 突然ですが登山事故の重大インシデントって何だと思います🤔？ 技量、体力、経験、判断力、装備、計画性等々が不足・欠如している個々人のレベルに起因する内的な要因。 それに加えて気候、天候、ルート、環境等々の自然界に挑むにあたって宿命的である外的な要因。 これらが複合的に存在して、そこにちょっとした気の緩みやら自然界のいたずらやらが偶発的に生じた場合に登山事故は発生しています。 私の場合、上に記載した内的な要因がおおよそ不足している登山初心者にも関わらず、外的な要因では非常に難しい厳冬期の摩利支天山ソロ登頂に無謀にも挑んできました。 当然の結果ですが、ピークには到達できず見事に跳ね返されました😅 ですがこれだけの重大インシデントを抱えながら怪我も無く無事に下山できたことを素直に喜ぶべきでしょう。 さて、時間をさかのぼって。。。 先週はイグルー泊用に色々欲張って（お酒🍶とか笑）重たい荷物を担いだため、雪深い急登でバテバテになり結局どのピークも踏むことができませんでした。 今回はその反省から、最小限の荷物で挑戦してきました。 鬼門だった8合目から森林限界までの踏み抜き地獄💥。今回は寒気が入り込んで雪は良く締まっていましたが念のためスノーシューを履いて登ります。足元をすくわれることもなく急登でも楽々登れました😀 森林限界を過ぎる当りで、一回目のお色直し👰。上下ハードシェルにアイゼンとピッケル。頭にはヘルメット⛑️とゴーグル🥽を装着し、重たいスノーシューはデポします。 ここからアイスバーンの大斜面を飛騨頂上に向けてトラバースしていきます。踏み跡もないので北側の尾根上を目指して自分でルートを探して進みますが、目測を誤って最後は直登になります。 継子岳への稜線に出ると摩利支天乗越の泰然とした雪の大斜面が眼前に現れます。景色に圧倒されながらも慎重に飛騨頂上まで稜線を歩き、五の池小屋の庇に潜り込んで、ここで本日二回目のお色直し👰 ザックごとデポしてその先の乗越を目指しますが近づくごとにその山容に恐れおののきます😣 何とか登ったかと思うのもその先が分からない。ルートはどこ？岩を降るの？さんざん逡巡してようやく見付けたルートがこれまたひどい❗️ 谷底が分からないくらいの斜面をアイゼンの前爪だけを頼りにトラバース‼️そう言えばこんなレポあったわ～ その先も踏み跡もない所をあーでもないこーでもないを繰返しながら、あともう少しでピーク到達というところで今回は断念。 何故ならお腹が空いたから(笑) 先程の重大インシデント、この中には思考力低下ってのもあったりするんでしょうね？ 緊張の連続のなか何とかルート選択するうちに脳ミソはオーバーヒート。こんなときチョコレートの一欠片でもあったら少しは思考能力も回復したんでしょうが、二回目のお色直しでそれさえも置いてきちゃいました😅 幸運なのは出発時点から決めていた「ガスったら帰ろう❗️」でした。 おそらく迫りくるガスに乗った山の神がこう言ったんだと思います。 「まだ、お前には早い‼️けど、きっとまた会える‼️」 そんなわけで今回の挑戦もここまで👋 復路は往路で苦労した凍てついた大斜面も雪上訓練宜しく、わざと滑りながら楽しんじゃいました😁 とは言え、安全地帯の森林限界まで降りたときには両足がつって暫く歩けないほどの疲労感でした😣 この冬は今回が最後の挑戦となりますが、また来年挑戦したいです💕