琵琶滝・みやま橋経由の高尾山 2020/3/15

2020.03.15(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 38
休憩時間
3
距離
9.4 km
のぼり / くだり
697 / 692 m

活動詳細

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舞い込んできた仕事の一環で、とある庭園の写真を撮らなければならない、ということになった。意図する通りにカメラの操作を行なうという作業は随分ひさしぶりなので、練習がてらにどこかの山に登ってこよう、ということにした。 嵩張るカメラを抱えてなので、厳しい山道を攀じ登るというのは気が進まない。それに、撮影の練習ということになると、人工物の散在する処に行かないと、何を撮っていいのか判らず立ち往生してしまいそうである。 寺社仏閣の山域で勘案すると、武蔵御嶽神社、高尾山薬王院、大山阿夫利神社の何れかということになり、ここはお手軽にと、至近の高尾山に行くことにした。昨年末に参詣登山して以来なので、高尾山の初詣ということになる。 久しく使用していない機材の選定と準備をする。お手軽スマートフォンで、広角レンズの撮影が当たり前になってしまった現状を顧みる、という意味を込めて、標準、あるいは中望遠の単焦点レンズ一本だけの装備で出掛けることにした。 しかし、所有するキャノンの一眼レフは重くて、どうしても持っていく気にならない。まったく趣味的になるが、リコーGXRにA12マウントを装着し、ライカMとニコンレンズ互換のマウントアダプターを介して、マイクロニッコール60mmを装着するということにした。レンズが大きくて、余り軽量化になっていないような気もするが、ライカMレンズを持っていないので仕方が無い。 マクロレンズにしたのは、高尾山なので、野草や花を撮ることもありそう、という理由である。(結果的には、慣れないマクロ撮影の出来は散々で、この場ではすべて没ということになった…) 登山の行程全般に就いては、特筆に値することも無く、高尾山口駅を出発し、ファインダーを覗きながらのそぞろ歩きとなったので、高尾山頂まで二時間もかかってしまった。 前日土曜の夕方に、都心でも降雪があり、高尾山も随分降ったようである。陽差しが強まり気温が上がると、木々に溜まった雪が溶けて、雨のように降りそそいできた。デジタルカメラを斜め掛けにしているので、それを庇うようにして登山道を歩くのは、とても窮屈な気分だった。 琵琶滝水行道場から霞台園地に登り、浄心門手前で北面の四号路に入る。薄っすらと雪化粧している北高尾山稜を眺めつつ、みやま橋を渡り北東方面の尾根に乗り、いろはの森コースでは、ふたたび雪の雫が降りそそいでくるので、カメラを抱えての山歩きが鬱陶しい。 新型コロナウイルス禍で外出自粛のムードが漂う中、それでも多くの人が居る高尾山頂に到着した。得体の知れない閉塞感に呼応するかのように、山頂の空は曇っていて、展望台からの景色も、雲煙が遠くの山々を覆っている。それでも、ひんやりした空気が心地好く、やっぱり山はいいな、と思う。 最短コースの富士道(裏道)で薬王院まで歩く。大師堂の周囲に並ぶ八十八体の弘法大師像を、目礼しつつの巡礼。ひっそりと佇む大日如来像が美しく、今日撮った写真では、最も気に入ったのでカバー写真にしてみた。 山頂の曇天がいつしか瀰漫して、薬王院界隈も冷え込んできた。一号路を直進して下山に掛かる。金比羅台にも立ち寄らず、高尾山口駅に到着すると、間も無く発車時刻の準特急新宿行きに飛び乗った。

高尾山・陣馬山・景信山 嵩張るカメラをぶら下げて、高尾山口駅から歩き出す。閑散とした朝の表参道を振り返ることなど殆ど無かったように思うが、今日はなんだか立ち止まりながらのそぞろ歩き。
嵩張るカメラをぶら下げて、高尾山口駅から歩き出す。閑散とした朝の表参道を振り返ることなど殆ど無かったように思うが、今日はなんだか立ち止まりながらのそぞろ歩き。
高尾山・陣馬山・景信山 高尾登山電鉄ケーブル清滝駅前。モモンガではなくムササビのオブジェ。
高尾登山電鉄ケーブル清滝駅前。モモンガではなくムササビのオブジェ。
高尾山・陣馬山・景信山 いつものんびりしてしまうケーブル駅前広場。ひんやりした空気の朝に桜の蕾。
いつものんびりしてしまうケーブル駅前広場。ひんやりした空気の朝に桜の蕾。
高尾山・陣馬山・景信山 駅構内に入ると、八時ちょうどの始発ケーブルカーが発車。外出自粛ムード蔓延の世相だが、乗客満載で出発していったので、なんだかほっとする。
駅構内に入ると、八時ちょうどの始発ケーブルカーが発車。外出自粛ムード蔓延の世相だが、乗客満載で出発していったので、なんだかほっとする。
高尾山・陣馬山・景信山 これまで殆ど正視できてなかった銅像をフレーミングしてパチリ。
これまで殆ど正視できてなかった銅像をフレーミングしてパチリ。
高尾山・陣馬山・景信山 六号路入口までの途上で高尾山七福神。苔蒸しているけれど、実に豊かな表情。
六号路入口までの途上で高尾山七福神。苔蒸しているけれど、実に豊かな表情。
高尾山・陣馬山・景信山 妙音橋の手前で六号路に入り、途上に祠のある水場。山峡にひっそりと在る手水舎のような佇まい。
妙音橋の手前で六号路に入り、途上に祠のある水場。山峡にひっそりと在る手水舎のような佇まい。
高尾山・陣馬山・景信山 六号路から分岐して、琵琶滝水行道場。

滝行の様子。
https://mttakaomagazine.com/blog/1469
六号路から分岐して、琵琶滝水行道場。 滝行の様子。 https://mttakaomagazine.com/blog/1469
高尾山・陣馬山・景信山 高尾山八十八大師巡りの二本松札所。琵琶滝、東京高尾病院からの踏路が合流する尾根途上。
高尾山八十八大師巡りの二本松札所。琵琶滝、東京高尾病院からの踏路が合流する尾根途上。
高尾山・陣馬山・景信山 眩い陽光が差し込み、期待通りの好天。それに連れて、木々に積もった雪が溶けると、登山道は天気雨のような風情になった。カメラを庇いながら、急勾配を歩いていく。
眩い陽光が差し込み、期待通りの好天。それに連れて、木々に積もった雪が溶けると、登山道は天気雨のような風情になった。カメラを庇いながら、急勾配を歩いていく。
高尾山・陣馬山・景信山 霞台園地から浄心門手前で北面の四号路に入る。薄っすらパウダーの北高尾山稜。
霞台園地から浄心門手前で北面の四号路に入る。薄っすらパウダーの北高尾山稜。
高尾山・陣馬山・景信山 山腹トラバースで蛇滝に至る沢を遡り、みやま橋(吊り橋)で北東の尾根に渡る。いろはの森コースに入ると、ふたたび雪の雫が降りそそぐ。
山腹トラバースで蛇滝に至る沢を遡り、みやま橋(吊り橋)で北東の尾根に渡る。いろはの森コースに入ると、ふたたび雪の雫が降りそそぐ。
高尾山・陣馬山・景信山 一号路に合流すると、すっかり曇天。濡れた路面をひと登りで山頂に到着。日曜日の午前十時の高尾山頂にしては、やはり人は少ないような気がする。
一号路に合流すると、すっかり曇天。濡れた路面をひと登りで山頂に到着。日曜日の午前十時の高尾山頂にしては、やはり人は少ないような気がする。
高尾山・陣馬山・景信山 山頂展望台もどんより空。丹沢山塊も煙って見えないが、ひんやりした空気が心地好い。小休止で下山に掛かる。富士道(裏道)で薬王院まで。
山頂展望台もどんより空。丹沢山塊も煙って見えないが、ひんやりした空気が心地好い。小休止で下山に掛かる。富士道(裏道)で薬王院まで。
高尾山・陣馬山・景信山 薬王院の逍遥。大師堂の周囲に並ぶ八十八体の弘法大師像。目礼しつつのぐるり巡礼。
薬王院の逍遥。大師堂の周囲に並ぶ八十八体の弘法大師像。目礼しつつのぐるり巡礼。
高尾山・陣馬山・景信山 その表情と智拳印(ちけんいん)の佇まいが美しすぎる大日如来像がひっそりと。薬王院大師堂は、文化・文政期頃は「大日堂」と称されていたという文献もある。
その表情と智拳印(ちけんいん)の佇まいが美しすぎる大日如来像がひっそりと。薬王院大師堂は、文化・文政期頃は「大日堂」と称されていたという文献もある。
高尾山・陣馬山・景信山 薬王院本堂の石段。両毛ヤクルト販売の手摺りがいつも気になってしまう。

山頂の曇天がいつしか瀰漫して、薬王院界隈も冷え込んできた。一号路を直進。金比羅台にも立ち寄らず、高尾山口駅に下山した。
薬王院本堂の石段。両毛ヤクルト販売の手摺りがいつも気になってしまう。 山頂の曇天がいつしか瀰漫して、薬王院界隈も冷え込んできた。一号路を直進。金比羅台にも立ち寄らず、高尾山口駅に下山した。

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