開聞岳　Feb.28,2020

夜勤明け、少し時休頂いて始発の新幹線に飛び乗り、日帰りの開聞岳登山を決行。鹿児島の、これまた南の端にある開聞岳すら日帰りで登れるようになった。新幹線って、やっぱ偉大だぁ！笑 開聞岳は今回がお初。旅行やテレビ等で、『薩摩富士』と呼ばれる、その山容の美しさを見せつけられる度に、「いつかはあの山の頂へ・・・」との思いが今回やっと叶ったという訳で。 早朝6時45分発の新幹線で博多を出ても、開聞岳山麓に着くのは11時。ネックは鹿児島中央から先の交通機関の不便さにある。特に指宿から以南が絶望的。JRは数時間に一本でとても使えたものではない。たかだか移動だけの手段で数千円のレンタカー借りるのも勿体ない。数名で登山するのならレンタカー代割り勘という手も有るが、私はソロなので・・・汗　結局、ローカルバスに頼るしかない無いのだが、指宿から開聞岳山麓まで50分もかかってしまう。結局、それぞれの交通機関を最短で連絡出来ても、この時間になってしまう訳である。今後、公共の交通機関を使って開聞岳に登られる方々は、念入りに各機関の時刻表の下調べをされる事をお勧めする。 しかしこの時間から登ったとしても、余裕で夕方前までに降りて来られる・・・それが開聞岳。標高たかだか924m。『なーんだ楽勝！』　・・・いやいや、決して侮れない山。 924mと言えど、海に面している山。それ故に登山口の標高は20m程度・・・という事は、900m以上の標高差を登らなきゃならないって事。標高差だけで言えば、初心者だと少しハードかもしれない。 百名山故に登山道はしっかり整備されており問題はないが幅が狭い。休日で登山客が多い時には『離合渋滞』なんてのも考慮しなきゃならないかもしれない。 7合目辺りまでは、ザレ場に火山特有のゴロゴロ石。浮石等で滑りやすいので注意。山腹をぐるっと一周するダラダラ登りだが、特にきつい事もなく。。。『なんだ、楽勝！？・・・』 ところが問題は8合目辺りから現れる岩登りの連続。これがなかなか厄介。特に9合目から先はほぼ岩登り。はしごにロープ場。所々湿った岩場で滑りやすい所もあり危険。3点確保で全身使った登りが必須。逆に楽しいといえば楽しい！これが開聞岳の魅力の一つとも言える。 登山口から1時間20分程で登頂。 頂上に着けば、それまでの苦労がぶっ飛ぶ絶景。所々樹々に遮られて『360度の大パノラマ』という訳にはいかないが、独立峰、しかも広大な海に面しているが故にその開放感ある眺めは感動のひと言。 北を見れば薩摩半島の独特な地形に、九州一巨大なカルデラ湖である池田湖が目の前に。これまた幻想的。。。 登山口から僅か1時間20分程でこの素晴らしい景色。登山道のバリエーションの豊かさも含めて、この山が人気である理由がわかった気がする。 1時間ちょいで下山。ここから開聞岳駅近くのバス停まで20分程ロード。事前にチェックしていた指宿行きのバスの時刻までまだ間があったので、途中寄り道して山麓公園のトイレ前で汗に濡れた服をお着替え。なにせこれから公共の交通機関で博多まで帰らなきゃならないので、山登りで汗臭いままなのは迷惑この上ないだろうと・・・(^◇^;) 公園の管理事務所にて登山の記念に登山バッチも購入。二種類あったので二種類とも。一個500円。 鹿児島中央到着後、せっかく鹿児島に来たので何か食べて帰ろうかと。お一人様黒豚しゃぶしゃぶって気分じゃ無いし、コッテリ薩摩ラーメンは身体に悪いし・・・って事で行きつけの黒豚豚カツの『川久』。 ここの上ロース黒豚トンカツは絶品。揚げるのに20分かかる食べ応えある分厚さだが、とにかく柔らかい。肉はほんのりピンク色。黒豚特有の脂の甘味・・・ソース三種類あるが、私は何もつけずに食べる。ソースなぞ要らない黒豚の美味さなのだ。 山登りで全身の血液かき回し、帰りに黒豚トンカツ頂いて、心も体も満たされ帰路の新幹線。家に着いたのは23時過ぎ。前日朝9時頃に起床してそのまま夕方から夜勤。夜勤明けから山登り・・・トータル40時間起きっぱ！自分でも、おいらってタフだな〜って呆れる。 なんだか普賢岳、由布岳、白口岳急登をごちゃ混ぜにした様な面白い山だったな笑笑