菅平牧場~根子岳~四阿山~牧場 2月ホワイトアウト山スキー周遊縦走

2020.02.23(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 53
休憩時間
1 時間 54
距離
13.3 km
のぼり / くだり
1146 / 1144 m
27
1 43
2 2
1 5
40
38
12

活動詳細

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https://turtleintheshell.wordpress.com/2020/02/23/neko-azumaya/ 年末年始</a>以来の山スキーに行けるとなって、直前の一週間は、わくわくがとまらなかった。ただ単独なのであまり無理はできない。バイブル「山スキールート212」を頼りに、根子岳~四阿山縦走を計画した。 出発は菅平牧場の除雪終了点。遠くから見る菅平高原は雲の中で、行ってみると雪が降っていた。スキー場から別荘地に上がっていくと路面は白くなっていった。登山口より1km以上手前に駐車場が用意してあって、そこにとめた。それ以降は一般車通行禁止らしい。 積雪のおかげでスタートからシール登行できた。左に別荘地、右に牧場のまっすぐな道を登っていく。登山口で登山届を出して登山道に入った。 まだ牧場の柵の脇を登っていく。牧場横は吹き曝しで風が冷たかった。30分くらい前に出た先行者のトレースも消えかかっている。その先行者たちとは東屋手前でスライドした。風が強く撤退してきたという。トレースのお礼を言って、ぼくは先に進む 東屋をすぎると樹林帯に入った。樹木のおかげで風はおさまり静かな雰囲気となった。癒されるスキーツアーになった。赤テープでルートは示されており、スノーシューの新しいトレースが先を進んでいる。もうひとり先行者がいるようだ。補給を挟んで、ひたすら赤テープとスノーシュートレースを追った。 そのスノーシューの方もホワイトアウトで撤退だと言って降りてきた。ここから山頂までは一人旅。木につけてある赤テープを頼りに進むが、だんだんと木の背も低くなってきた。<br><br> 森林限界以上はホワイトアウトだった。これまで風よけになってくれた樹木がなくなり、横から風が吹きつける。GPSを頼りに頂上を目指す。最後はエビのしっぽのついた道標に導かれ根子岳頂上に着いた。 2207m根子岳山頂には鐘と祠があった。ちょうど同じタイミングで登ってきたかたに写真を撮ってもらった。 スノーシューからアイゼンに履き替えているのを見て聞いてみると、ぼくと同じ四阿山への縦走ルートだった。ぼくもスキーをザックに括り付け、アイゼンに換装して後を追った。 根子岳~四阿山縦走路は、すぐにスパッと切れた崖上のルートになった。晴れていれば、根子岳~四阿山を形成した大きなカルデラが左手に見えるはずだったが、視界はない。 核心は大岩横の通過で5mのクライムダウン。ここは先行者の方たちと一緒に、ピッケルを出してバックステップで降りた。 大岩の通過が完了したらスキーに戻してよかった。緩やかに下っていくのでスキー滑走もできるが、短い区間なのでシールの張り直しを考えると、シールオンのままグライドで降りていった。 鞍部を過ぎると樹林帯の登りになった。大きなクリスマスツリーのようなオオシラビソの森に入っていく。木の間隔が広くどこでも歩ける。トレースはなく、赤テープもほとんどないので、GPSを頼りに進んだ。スキーに楽な傾斜を維持しながらジグザグとしたが、大きくは外れないように注意した。 台地への乗り上げには難儀した。上部にいくにつれて急斜面になってきているうえに、斜面の幅も狭くなってきて選択肢が少ない。小回りの利かないスキーは藪に悩まされ、最後の10mは板を外して這い上がった。 台地に上がれば、あとは四阿山頂までのビクトリーランだ。不思議なもので山頂付近になるとどこからともなく登山者が集まってくる。ちょうど高原ホテル側から上がってきた方たちとも合流した。 四阿山も風が強かった。ぎりぎりまで樹林帯があるが、それを抜けると吹きっさらしの尾根上に頂上がある。2354m山頂の祠の前で写真を撮りあって、バックに見えるであろう浅間山を想像する。 長居は無用、樹林帯まで降りてきて、補給と滑走準備をした。 四阿山の台地の滑走は気持ちよかった。でもあっという間、菅平牧場に帰る分岐を間違えないように、、、通り越していた。ゴーグルがオレンジ系で、GPSの赤線がまったく見えないのだ。これは失敗した。登山道に戻るも、掘りの深い登山道はスキー滑走が難しい。広い斜面を下っていったら、尾根上の登山道から外れていってしまった。 なんとか高度を落とさないよう樹木の間を縫いながらトラバースしていくが、なかなか尾根も降りてこない。木の枝、藪をかき分けながら、なんとか平行線を行く。 しかし最後は、尾根の分岐でジエンド。登山道から大きく外れていってしまったので、シールを貼りなおすことにした。 四阿山を振り返ると青空が見えてきた。そういえば午後からは天候が回復する予報だった。だがもう15時だ。早く帰ろう。シール登行で尾根を一つ戻るとすぐに登山道に戻った。今回の教訓はスキーで滑り降りすぎないことだ。 復帰後はまずはシールオンでグライドしていったが、もう一度シールを剥いで登山道滑走していった。まるでコブ斜面の谷間のような登山道は、スキーコントロールが難しくスキーの機動力を発揮できなかった。 最後は、小川を渡って菅平牧場の反対側に戻ってきた。うかつにも小川では片足ドボンしてしまった。ブーツの中まで濡れなくてよかったが、雪が凍り付いてきてスキーの再装着に苦労した。 登山口まで降りてきて一安心だったが、もうへとへとの下山となった。 冷えたカラダと減ったお腹を満たすのは、二郎系ラーメンと決まっている。調べると上田市内にあると出た。「紅の豚」麺・野菜・脂 増しどーん。お腹いっぱいになって、風呂へと向かった。 こうして書いている6日後もまだ、親指の感覚が完全に戻っていない。軽度の凍傷だろう。達成感と反省点盛りだくさん、思い出に残る根子岳~四阿山スキー縦走となった。

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