活動データ
タイム
02:24
距離
7.1km
のぼり
325m
くだり
331m
活動詳細
すべて見る日曜日。前日から天気があまり良くないと決め付けていたのに、目が覚めると青空が広がっている。三連休の中日の朝10時。丹沢あたりまで行くにはとっくに遅すぎる。こういう日は鎌倉や三浦半島に行く。 どこに行こうかと地図を眺めていると「富士山」の三文字が目に止まる。2/23は富士山の日らしい。三浦海岸の少し手前、大楠山などの逗子から連なる山並みが途切れた先。津久井浜に行き着く手前に幾つかの低山の一つが「富士山」、三浦富士である。 京急長沢駅から三浦富士を目指して歩く。ホームからすぐ側に見える低山。あれが三浦富士なのだろう。明るく暖かい日差しが気持ちいい。出かけて来て良かった。駅前の小さなロータリー、大きな集合住宅の横を抜け、公園を越えた先にある狭い階段が三浦富士に向かうハイキングコースの入口である。 狭い階段の先、すぐに回りが木々に囲まれた狭い山道となる。周囲の生活音も聞こえず、歩いている人もいないので静かだ。少し強い風が吹くと、周囲の木々がゆさゆさと揺さぶられ、枝が擦れ合うきしきしという音が響いてくる。足元は、木の根が出っ張る土の道。ところどころぬかるんでいて、斜面が急なところではちょっと滑りやすいのに注意したほうが良い。 狭い道を歩くこと30分。斜面が少しきつめの坂を越えて階段を登った先が三浦富士の頂上。一対の祠と三角点があり、足元に岩が点在しているので座って休憩できる。ここで持参したおにぎりでランチ。眼下に広がる野菜畑の先には緑色に光る海。これまで鎌倉、逗子とハイキングコースを段々と南下してきたが、とうとう三浦半島のさきっちょまでが見える場所に来たことを実感しながらお握りを頬張る。 一服したら、先に進む。ここまで人がいなかったのに、ここからは家族連れや近所の方と思われる諸先輩の姿がちらほら。このあと砲台山、武山とハイキングコースを進み津久井浜駅まで抜けることにする。 大塚山に昭和初期に海軍が砲台を造ったことから砲台山と呼ばれることになったらしい。真っ白なパラボラアンテナが頂上の目印。アンテナの足元には大きな砲台の跡が残っていた。本当に砲台跡があると思っていなかったのでびっくり。なによりボーイスカウトのグループが休憩していた。昼ごはんの後だったのか、砲台内で元気に遊び回る子供たちに遠慮して写真はお預け。 続いては武山に向かう。武山不動があり航海安全の浪切不動として知られるとのこと。近くには大きなアンテナと展望台、トイレなど整備されている。武山不動の本堂に正対するとなんとも迫力がある。りんとした空気が漂う。この場所は東京湾と相模湾を見通せる地の利がある。砲台やアンテナよりもずっと前に、こうした信仰の場が根付いていたのだろう。本堂の前で手を合わせる。お香が香る。ふと見上げると暗い本堂の奥に柔らかい光に浮かび上がる本尊の姿が見えた。本堂の中は外とは全く違う世界だ。 武山からは津久井浜の駅まで一気に下山する。山道が終わった後は舗装された道で津久井浜まで2kmほど。周囲には観光農園が何軒もある。今はいちご狩りの時期らしく多くの人で賑わっていた。野菜の即売で有名な三浦だいこんも泥付きで並んでいた。いちごのビニールハウスの他、キャベツ畑、白菜畑も。合間を流れる川沿いの道が山からつながるハイキングコースになっていて津久井浜駅まで続いている。あっという間に津久井浜駅に到着し、今回の三浦富士のハイキングはここまで。 【追伸1】 京浜急行の社内は河津桜と菜の花の2色に埋め尽くされている。ここまできたのだからと思い三浦海岸に立ち寄り、桜まつりを見て帰ろうと思いついた。三浦海岸につくなりすごい人出。桜並木に近づくにつれて、歩道が人でうまってしまい立ち止まることもあるほど。桜並木の途中で引き返すことにした。花は見るだけで身体のどこかにあるスイッチを入れるような効果があるようだ。もう冬は終わりだという気持ちになった。 【追伸2】 せっかく三浦海岸まで来たので、帰りに横須賀中央で途中下車してハンバーガーを食べて帰ることに。以前来て気に入ったお店を再訪。三連休だからか大行列。店先に漂う香ばしい香りをかいでしまったら、もう手ぶらで帰ることはできない。じっと列に並んでハンバーガーを頂いた。この店のカリッと焼き上げたバンズと塩味のパティ、シャキシャキレタスの組わせは最高なのだ。
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